告白:作品を観た感想(56)

告白 別館の予備(感想202作目)
★★★★ 松たか子が冒頭に告白する長い所は良くて、急に2年生なって内容が色々と動いたけども、松たか子の全て思惑通り…怖いね。クラス2人が対照的に壊れる感じ良かったし、2人の壊れ方も違いが分かりやすくて満足。松たか子が岡田将生を誘導してる分かり易く、岡田将生の先生は来られたらイライラするよ。久しぶりに衝撃が強過ぎる作品を見た思う。原作は未読も充分に満足。
スポーツ瓦版
2011年7月17日

告白
森口先生の復讐劇は憎悪の連鎖を呼んで、最悪のシナリオとなる。悲しさ、喪失感を味わって欲しかったというが、なんだかそれ自体に虚しさを感じた。「〜なんてね」という台詞がまた、いい。本当には更正なんて望んでいない、させないという意思を感じる。なんども語り手が替わって、それぞれの「告白」がはじまるんだけど、それはその人の告白であって必ずしも1つの真実ではない、という演出がいいですね。だんだんとつながる真実がまるでミステリーのようでした。それにしても久々に鳥肌の立つ作品に出会いました。
いやいやえん
2011年1月27日

【告白】命の大切さ?これは復讐です!
命の授業!? 娘を殺された母親の復讐劇を正当化するこの言葉…。そして、子供でもなく大人でもない中学生の残酷物語。この作品は恐ろしい復讐劇。ジャンルで言うならホラーですね。命の大切さ?更生?インパクトはあるけどメッセージ性のないエンターテイメント作品。ストーリーの途中で入る無邪気な子供たちの映像が、現実とのギャップを増幅させて更に恐怖感を持たせてくれます。話題になったのには納得ですね。名作かといえば…。こういう作品が好まれる時代が却って恐ろしくなります。
ひばなのシネマの天地
2011年1月21日

半年後の・・ 「告白」
良くできてるし評判にもなったから、現在の日本映画としては最高峰なんだろうな。そのくせ、こうして半年も経ってDVDで見たりするのが何となく恥ずかしい1本。今さら話題にできない気になるのは、なぜだろう。理由は恐らく、単に底が浅い?原作ありきの映画製作にも起因しているだろう。良くできた原作をベースに、きちんとした演出プランを練ればアべレージは叩き出せる。今度はオリジナル脚本で何か作ってほしいものだ。"なあんてね"で終わるセンスがあれば面白いものができそうだが、今さらそんなリスクは侵せないか…なあんてね。
シネマ走り書き
2011年1月18日

「告白」 原作から映画へ
湊かなえの「告白」は実にいやな不快感をもたらす小説である。これは貶しているのではない。賞賛しているのである。さて、その映画化作品であるが、中島哲也の装飾過剰な画面によってその衝撃力は弱められてしまった。ラストにあの少年と森口悠子が同じ画面に登場すること自体があの場面の持つ意図を台無しにしているのではないかと思う。映画化にあたっては、日常をありのままに淡々と描く演出であれば良かったのではないかと思う。
映画と出会う・世界が変わる
2010年11月17日

映画「告白」
原作の世界観をよく忠実に映像化したなという印象。原作を読んでいてもそれなりに楽しめた作品だった。映画版では犯人Aにたいする復讐がすごかったですね。原作では中途半端だったからね。まあ、救いがないといえば救いがないですよね。1,800円払ってみる価値はあるように思います。エンターテインメントに徹して見たら、いい作品だったと思う。怖いもの見たさ…そういうものだね。ただ、ネットで原作を超えたという感想も見られるが、そんなことはないと思う。原作をなぞっただけだからね。それでも、中島監督がいい仕事をしたとは思う。
itchy1976の日記
2010年7月30日

『告白』@テアトルダイヤ
★★★★ 原作の空気を変えずに見事に映像化したとしか言いようがない。何より松たか子の存在感がすさまじい。森口の告白がとても怖いです。無表情で淡々と語る姿、生徒たちが騒ごうが、話を聞いていなかろうが、全く気にせず淡々と話し続ける。直樹の母親の痛々しさも原作と同じ。そしてただ褒められたかっただけの修哉。これは完全に森口の復讐以外の何物でもありませんでした。決して面白いと言っていい作品ではありません。でもやっぱり凄い。少年たちの気持ちもわかるし、彼らも可愛そうだとは思う。だけど私には森口の気持ちが理解できてしまうから。
映画な日々。読書な日々。
2010年7月18日

告白
★★★★ 冒頭からの様々の「告白」をそのままストレートに信じていいのかは「なんてね」と最後に松たか子が言うところからしても疑問が湧いてくるように作られているので、内容は無論サスペンスである上、形式自体もサスペンス的。若干問題があるとしても、頗る興味深い作品で、最近では出色の出来栄え。
映画的・絵画的・音楽的
2010年7月18日

【映画】告白
★★★★ 恐ろしく、良く出来た実写映画化だった。この原作小説に込められた作者の純然たる悪意を、実写映画では映像化できるわけがないとタカをくくっていたのだが、見事なまでに再現した上、さらに何割か増しで映像化されていたことに対して、素直に敬意を表したい。やっぱりこういうのは突き抜けてナンボの面白さ。ぼんやりした監督だったら、ここまで凄い映画にはならなかったと思う。中島哲也監督お見事です。原作のいいところを完全に引き出しているので、原作に感動または感銘を覚えた人ほど高い評価になるんじゃないかと思う。
新!やさぐれ日記
2010年7月5日

告白(映画)
★★★★★ 重たいテーマを巧くエンターテイメントに仕上げた素晴らしい映画。命が軽いのか重いのかとか、いじめるのが悪いとかいじめられるのが悪いとか、何がよくて何が悪いのか、色んな哲学的な問いを投げかけてくる作品でもある。なのでこれがR15指定を受けたのは残念でなりません。中学生に、その親の世代にも観てほしい作品。というか全ての世代が観るべき映画なんじゃなかろうかと思います。映像の処理の仕方は流石といった感じで、松たか子の演技が素晴らしい!日本アカデミー賞女優賞は取るんじゃなかろうかと思っています。
映画を感じて考える
2010年7月2日

告白
★★★★ 少年に愛娘を殺められ報復を企てる女教師、罪を犯した我が子を庇う母、自己中心的な熱血教師。彼らがこの13歳の生徒たちをあやつり、負に引き込んでいく。もう冒頭からの女教師がどんどんさあ、彼女の悲しみと怒りが彼らを追い詰めていく達成感へと変わっていく姿がもーなんともいえずに怖かった…。法で守られている学生たちに制裁をくわえるとしたら、こんな方法になるのかね、、。でも、女教師がみせた涙にちょっと救われたな〜。泥沼にはまっていった人間の痛み、悲しみ、憎しみ、叫び…それを演じきったこの生徒たちはすごいって思いました。
C'est joli〜ここちいい毎日を〜
2010年6月24日

【告白】
原作は第一章の衝撃がものすごかった。でも映画は全部をミックスさせてとても巧い構成だったと思います。引き込まれましたー。心配していた事件のシーンは、覚悟していたからか予想していたよりは嫌悪感がなくそうそう引きずることなく見れました。とはいえ、やっぱり切なすぎます。意外にウェルテルが原作よりもいい奴っぽく感じられたかな。松たか子さんはとても雰囲気がピッタリ。独白のシーンもラストの携帯での声のトーンも淡々と感情のこもらないしゃべり方が合っていました。見ない!って思っていた作品だけど、見てよかったです♪
日々のつぶやき
2010年6月24日

[映画『告白』を観た]
それ程の苦痛もなく観れてしまった。色々な面で相似が感じられた。唯一凄いと感じられた松たか子演じる、ひたすらに復讐を遂行する教師像だが、そのハーフコートのいでたちにも既視感がよぎる。役者たちの演技は、殺される幼女の可愛らしさからして素晴らしい。少年たちも可愛い。松たか子は、最後の表情で逆転満塁ホームランだが、それまではバカ母を演じる木村佳乃が良かった。おそらく舞台劇にしたら傑作になり得ただろう。映画にしたからちょっとした違和感が起こり、それが作り手の狙いだと分かりつつも、物語のリアリティを喪失させていた。
『甘噛み^^ 天才バカ板!』
2010年6月24日

告白
★★★★ 唸りました。この一言ですね。よくあの本をまとめたな、というのと、中島氏がどこをどういう風に表現したいかというのがはっきり伝わってくる。ほんとしっかり世界を創っているのです。原作も損なわれていません。どこからどこまで良く出来てますわ。でも楽しめるというより感心する映画って、どうなんでしょう…。R15指定なのですが、若い人にも観て欲しいです。あとこれはとっても不満なのですが、松さんや木村さんだけが物凄く評価されてますが、他の役の人たち、中学生役の子供たちもとっても良かったです。
映画、言いたい放題!
2010年6月18日

『告白』(2010)/日本
★★★★★ 実際にこんな目に遭ったとしたら、母親の多くがそう思ってしまうのではないだろうか。背景には恐らく、刑罰に問われない年齢層の犯罪の増加もある。少年だから罪に問われない、何してもいい。そういう風潮をよしとしないならば、どうすれば復讐できるのか。悪いことをしたもの勝ちという雰囲気が決してよくないという作者の信念も読み取れる。後味は悪いけど、その後味の悪さを映像でしっかりと見せてくれた。水滴の一滴、血の一滴、雨の一滴。「水」の使い方が全て意味があり無駄じゃない。映像に仕上げることで、原作の本質がたくさん見えてきました。
NiceOne!!
2010年6月18日

「告白」えげつない…。
あれよあれよと言う間に吾輩グイグイとスクリーンに惹きこまれてしまいました。このオープニングは最高の"つかみ"です。この狂気を孕んだヒロインを淡々と演じる松たか子様に脱帽。人が死んでも、特に何も感じずクラス総掛かりで"いじめ"を実行し、何も悪びれることもない。これは"異常"な状態ですよね? この映画はとてもえげつなく衝撃的です。ここまで人間の酷いところを描き出して、それをスクリーン上で糾弾していく映画なんてのは、お目に掛かったことがございません。何ら爽快な気分にはなれません。「エライもん見たな〜」という気分にさせられます。
シネマ親父の“日々是妄言”
2010年6月17日

「告白」 人間の本質は自己中心性
ほんとすごい作品だと思う。本作に登場する登場人物は子供から大人までほとんどが自己中心的に描かれます。それが彼らの「告白」によって描写されます。この物語が「告白」というスタイルをとっているのは、本人が語る以外にその人物が本当はどのように感じたかというのは表現できないからなのでしょう。主人公である悠子は自分がしていることに十分に自覚的です。その行為が一般的な社会の基準として正しいとか正しくないと言うのは、本作の本意ではないでしょう。中島哲也監督らしい光の使い方は、不思議と現実感を抑え、物語のフィクション性を強めています。
はらやんの映画徒然草
2010年6月17日

「告白」感想
★★★★ 原作独特の雰囲気をそのまま生かしつつ、一級のエンターテイメント作品として昇華させた中島哲也の手腕は見事。人間の奥深くに押込められた負の部分を抉り出し、冷たく突き放した視点で傍観していく文体そのままに、スローモーションや軽快な音楽を多用する事で、ある種ミュージカルかオペラを彷彿とさせる目にも耳にも鮮やかな絵に仕上げ、同時に登場人物、とりわけ生徒達の「現実を夢かテレビの中の出来事のようにしか認識できない」、未成熟な精神をビジュアルとして作り出す事にも成功している。主演の松たか子の仕事も文句ナシに素晴らしい。
狂人ブログ 〜旅立ち〜
2010年6月16日

『告白』 (2010)
とても面白い映画でした。作品に引き込まれました。テンポも良くてあっという間に終わってしまった感じです。松たか子のキャラクター・イメージにかなり救われている作品でもありますね。実際は、おぞましいぐらいに陰惨で悲惨で残酷な題材を描いているんだけれど、彼女の持つイメージが最後まで観客の「希み」を、この作品に留まらせる効果を生んでいて、さすがだと思います。演じている彼女自身も凄いけど、監督もそれを最大限に生かして創っているところが、感心させられます。かなり原作に忠実な作品だそう。私にはそれがいちばん衝撃的でした。
よーじっくのここちいい空間
2010年6月15日

映画「告白」
映画が始まると開始10分くらいで「え、この後どうなるの?」といった感じで、いきなりある意味予想外の展開が待ってました。最終的にはいい意味で裏切られたようなイメージになりましたね。観た後に決して爽快な気持ちが残ることはないというか、ちょっと苦い気持ちが残るようなR15指定になってるのも頷ける作品です。原作と合わせて楽しむのもありかもしれません。
Thanksgiving Day
2010年6月15日

告白
★★★★ 暗く重いテーマを扱った作品だが、スピーディーな映像とテンポの良いミュージックを使い、重苦しさを軽快なイメージに見せかける手法は斬新で見事。犯人の二人も嫌な奴だが、クラス全員の雰囲気のほうがもっと嫌な感じ。どいつもこいつも、誰が犯人であってもおかしくない。監督はまずそのことを観客に伝えたかったに違いない。こうして映像化されてみると、改めてすさんだ現代社会のあり様に驚愕し、戦慄する心を鎮めることはできない。身勝手で排他的、なんでもよいから目立ちたい、罰せられなければ罪の意識を持てない。そんな人々が増殖している。
ケントのたそがれ劇場
2010年6月14日

告白
各人の告白ー台詞というかナレーションが長いが、展開が意外にスピーディで上手く感じる。時間軸のぶれ加減もいい感じ。どこか心を病んでいるなという少年A、彼の母もかなり罪な母親である。Bの母も子離れが出来ていないモンスターピアレンツ。森口先生の退職後に赴任してきた熱血教師ウェルテルは道化である。個々のあやうい空気と集団心理をついた怖さも、映像的にもよかったです。携帯やPCというアイテムが普通に存在する現在、人間の結びつきもいつ電池切れや圏外なのかわからない。観て良かった映画でした。松たか子さんは、いいです。
晴れたらいいね〜
2010年6月14日

告白
森口の告白で彼女の娘の死の真相は語られつくしたのかと思った、しかし他の人たちの告白を流すことで事件の本当の真相をそして森口がしようとした本当の復讐が明らかになっていく。犯人の動機ははいたって幼稚、本当に下らない。犯人が分かったととしても少年法に守られている。だから見ていて私もモヤモヤするしイライラもする。森口が復讐をすると言い出しその方法にはゾッとしました。しかし森口の復讐は本当はそんな事では無い事が分かってからは更に怖くなりました。観終わってからもいろいろと考えてしまいました。松さん、上手かったです。
Diarydiary!
2010年6月11日

『告白』 ('10初鑑賞81・劇場)
★★★★ ほんとに怖い、恐ろしい内容で、ほんとにおもしろい作品。冒頭から異様な緊張感があります。簡単に犯人が誰か描かれますが、その犯人たちに対する復讐が、背筋が凍りつくほど強烈でした。社会派のメッセージもありますが、エンタメとして見たときにこれほど面白い映画を観るのは、久しぶりでした。ハリウッド・リメイクのオファーが殺到しているのも頷けます。木村佳乃が隠されたメッセージに気付いて悲鳴をあげるところなど、真剣に恐ろしかった。ゾクゾクしました。松たか子の最後のセリフ…この終わり方も見事。皆さんにもぜひ観てほしいと思います。
みはいる・BのB
2010年6月11日

告白 (松たか子さん)
衝撃的な作品でした。エンターテインメントとしてよくできていると思いました。告白は、どれも自己中心的で、都合のいい解釈や妄想めいたことも含まれていました。中島哲也監督の独特な映像表現のおかげで、そうしたことを見抜くことができて、一部の登場人物に肩入れすることなく、客観的に捉えることができ、偏った見方をせずに鑑賞することができたのかもしれません。大切なのは、想像して少しでも痛みを知ろうとすることだと思います。キレイごとに聞こえるかもしれませんが、本作の負の連鎖をみて改めてそう感じました。いろいろな意味で凄い作品です。
yanajun
2010年6月11日

告白 (2010)
★★★★★ いや〜怖かった。本気で震えました。冒頭から一気に釘付けでラストまで目を離す余裕すらありません。愛娘を殺された森口悠子の復讐劇は単純な"目には目を"ではなく自ら"命の重さ"を思い知らされる、恐ろしいまでの精神的な復讐。モノローグ形式で語られる「告白」の数々は本人の都合の良いように真実は捻じ曲げられる。それらがすべて繋がった時、深いタメ息が出ましたよ。完全に森口先生に感情移入している自分がいました。ガキの言い訳が通用するくらいならハナっから復讐なんてしないでしょう。映像・演出・構成、どれも素晴らしく満足いく作品。
肩ログ
2010年6月10日

「告白 」原作を超えた、恐るべき作品、傑作誕生!
★★★★ この映画は原作を超えている。映画的な解釈をし、それをスクリーンに映し徹底的に視覚的に生徒たちの心の動きを見せ切っている。過剰とも感じるCGを挟みながら、それが却って全体の動揺やインパクトを一瞬にして伝える。スゴイ作品を見てしまった。危うい揺れる心をもつ13歳の生徒たちの飾ることのないむき出しの感情がこの映画で、画面で爆発する。日常を暮らしながら頭の片隅でとんでもないことを考えたり、人間の思考はそんな理路整然としたものばかりじゃない。そのどうにもコントロールできない訳の分からないものが画面から感じられた。
soramove
2010年6月10日

告白・・・・・評価額1800円
★★★★★ 松たかこは、全編を通して能面が張り付いたかの様に、ほとんど感情を見せないが、その分ラストの悲しみと喜びとその他のあらゆる感情がごちゃ混ぜに成ったような表情が強烈だ。この世界の美しい事や楽しい事から完全に決別した様な、凛とした悠子の姿は、きれい事の解決策を一切寄せ付けない説得力がある。彼女の余りにも深い悲しみと絶望は、もはや救済を求めていない様に見える。彼女は自らの復讐を「命の授業」だと言う。原作ではもう少しテーマを幅広く捉えているのだが、映画はこの一点に向けて絞り込む事でより鮮烈な印象となった。
ノラネコの呑んで観るシネマ
2010年6月9日

告白(映画2010年) 【印象度:89】
★★★★ 女性教師の告白からはじまり、序盤で、教師の娘を殺害した生徒が確定します。残り時間どうしたものかと要らぬ心配がよぎりますが、別の登場人物の告白が続き、事件の全く違った見方が示されていきます。新たな真実が見えたときの、なるほど感がなかなかに心地よい作品です。学校という社会から隔絶された世界を舞台にしているので、閉塞感で息が詰まりますが、最後には、どっかーんとそれをぶち壊して、風穴を開けてくれるような、ある種の爽快感があります。色々と考えさせられる映画ですね。
蚊も無視する・・・そんなブログ
2010年6月9日

告白
★★★★★ 実に面白かったです!全部がツボで全てが満点!冒頭から淡々と、それでいて強烈なインパクトで語られる森口悠子先生の独白が凄い!あぁ〜しかし、これはホントいろんなことを考えさせられる話でした。このお話しには母親は出てくるけど父親の存在はほぼ無い。母親を慕い、母親に褒められたくて努力する少年Aに無償の愛を感じた。ただ、その努力が…。女優たちは監督によって新たな一面を引き出されています。松たか子もしかり!それ以上に壊れゆく木村佳乃も満点です!これはぜひ海外でも配給して欲しいものです。未見の方は必見ですよ!
映画道
2010年6月9日

『告白』
誤りを正す<更生>という名の復讐は、教職を全うした教師だからこそ生徒に対して成し得た手段。森口は狂気の執念でその手段を実行する。彼女は娘を失った時にあの音を聞いてしまった。ぱちんと大事なものが消える音。その時、ある者は動揺し、ある者は聞こえないふりをしてやり過ごす。やり過ごせなかった者は失墜するか正気を失う。理性をなくして初めて解ることもあるのかもしれない。むきだしにした狂気。彼女は感情を抑えつつその狂気をじわじわターゲットへ放射する。犯人を遠巻きに囲む生徒達が形作る"放射状"の図形が2、3の波紋を起こしたように。
シネマな時間に考察を。
2010年6月9日

「告白」
この映画に関して書くべきことは【凄い!】の一言で済んでしまうのかもしれない。表方、裏方共に才能ある人たちが、その実力を遺憾なく発揮できればこれだけ凄い作品が出来上がるということなのだろう。元々、原作小説が素晴らしかったのであろうが、中島哲也監督が創りだした映像の迫力、松たか子を筆頭とした役者の凄味という、映画ならではのものが更に素晴らしい。こんな作品は予備知識なしで観た方がより衝撃を受けるだろう。原作を読んでいる人にも映画の凄さを体験してもらいたい。今年の邦画、それらからは明らかに次元の違う傑作!
古今東西座
2010年6月9日

告白
いやぁこれは最高に面白かった。106分間スクリーンにくぎ付けでした。森口はじめ、関係者の告白によって事件の全体像が判明するってのも良かったし、森口演じた松たか子や少年Bの母親役の木村佳乃の演技も素晴らしかったし、青みがかった映像も映画の内容にあっていて良かった。今年観た邦画のベスト5には入る傑作やと思う。それにしても、これなんて諸葛孔明って思うぐらいの、森口の策士ぶりがハンパねぇ。観ていてなんて素晴らしいナイス復讐なんだとある種、感銘を受けた。ラストの意味深なセリフ、あれはいろいろと受け取れますね。
だらだら無気力ブログ
2010年6月9日

「告白」みた。
★★★★ 殺したくなるほどの憎悪が齎す"生殺し"作戦。相手の力を借りた「呪い」による「意趣返し」と思えば、法律を守っている分だけ「正しい罪滅ぼしのやらせ方」と言えなくはないけれど…。娘の死とは直接無関係ない人物を巻き込んだことに対しての責任が森口にはあるように思い、スルーしてはいけない気がした。内容の重さ・奥深さそのままに、見事なブラックエンターテインメント作品として仕上がっているところが驚き。観ていて気持ちの良い作品ではないし、他人に勧められるかというと考えてしまうが、間違いなく"スゴイ映画"だったとは言えそう。
たいむのひとりごと
2010年6月8日

【告白】大切な物が消える音
★★★★★ ぱちん、、。少年法に守られた犯人に罰を与えるならば、命の重さが解らない者に罰を与えるならば、手は弛めない。とことんやる。今まで見たどんな復讐劇よりもゾッとした。ゾッとして…そして痛々しくて泣ける。ここまでしないと、その重みが解らない子供。その幼さに泣ける。エンドロールに流された光差す空を見ながら本当にいつの間にか泣いてた。何か突き刺さった物が取れない感じ。松たか子のラストの表情が凄すぎて、、。本当に素晴らしい女優さんだと思う。そして…素晴らしい教師だと思う。ここから、あなたの本当の更正が始まるのです。
見取り八段・実0段
2010年6月8日

【告白】悪夢の教室
色彩はモノに近い。霧の中のような青みがかったモノの世界。その中で、時折入る花や夕日や…そして血の鮮烈な赤のコントラスト。色が薄いからこそ記憶に焼き付く。2時間、止まらない悪夢を見続けた。人は本当に大切な物を失わなければ、その大切さが解らない。「命」の重さ、母と言う物、青少年の闇、少年法…現在、数々のドラマで語られているそのテーマの全てがこの映画の中にある。派手な色調でも、抑えた色調でも中島哲也監督の世界はやっぱり悪夢のようだった。飲み込まれる…すごい物を見てしまった。と思った。
映画@見取り八段
2010年6月8日

『告白』 はじけたのは何か?
パチン。希望が、期待が、大切なものが、弾けたときに、耳元で音がする。本作は、13〜14歳の子供たちをとおして命の重さに焦点を当てた傑作だ。ある人にとって重い命も、別の人にとっては軽い。軽いと思った命も、別の人には重い。その連鎖が生む悲劇。悪いヤツは懲らしめて良いという考え方、罪を犯した者には罰を与えて良いという考えの恐ろしさ。そして、人々を孤立させるコミュニケーションの断絶。本作の寒々しい映像が、打ちつける雨が、わずかばかりの赤い炎が、普遍的な問題をえぐり出している。
映画のブログ
2010年6月7日

愛情から生まれた欲望の数々。『告白』
★★★★ 大人3名と子供3名の告白には最大の違いがあり、それは愛情の方向でした。大人の言動には自分の子供への愛情、師弟関係のような愛情であったりする第三者を思う愛情の強さがありました。しかし子供の言動は自分に酔っているような自己愛。どの大人、子供の愛情にも賛同は出来ません。ただ、厄介なのは誰の気持ちも理解は出来てしまう…。愛情から生まれた欲望は時に人を残酷な行動へと駆り立ててしまうというリアルで人間くさい本作。後味は良くないし、また観たいとは思わないけれど、こんな時代だからこそ胸に突き刺さるモノがあるような気がしました。
水曜日のシネマ日記
2010年6月7日

『告白』
ここまで鳥肌が立つほど恐ろしく、そして人間心理の闇に目を背けない映画は初めてです。やはり中島哲也監督の演出は高度な計算の上に成り立っていながらも、まるで魔法のような不思議な恐ろしささえも感じる素晴らしきもの。正直この映画を語らずして今年の邦画は語れません。イジメや殺人は心のトラウマという潜伏期間を経て発症すると、その人が死ぬまで心を蝕み続けます。大人は子供よりも恐ろしいことをたくさん知っているからこそ、実は大人が子供を壊すことなどとても容易なこと。壮絶な復讐の末に森口先生が辿り着く場所はあるのでしょうか。
めでぃあみっくす
2010年6月7日

映画「告白」(ネタバレ注意)
同じシーンを違う視点で繰り返すことによってどうして犯罪が起こったのか、なぜ少年は殺人を犯したのかなどの動機が明らかになっていったので個人的には楽しめました。でも、見ていてどんよりとした気持ちにもなったので休みの日に見に行って正解でした。平日の朝なのに意外と人がいて期待度が高い作品だったのかな? 原作未読でしたが、映画では描かれてない部分もあるだろうし、読んでみたいな。
MAGI☆の日記
2010年6月7日

告白
中島作品の甘い、可愛いカラーはないけれど、しれっと、ポップに凶気を描いている部分もあり、子供を相手に本気の大人の戦う姿が、怖くも哀しくも共感を誘ってしまう。愛するものを奪われたら―誰の胸にも芽生える打ち消せないどす黒い怒りが、現実に繰り返される、虐めや、それによって失われる標的になった子供の命、引きも切らないそういう事件が起こる度に湧いていたものだから。これは大人が子供に贈るコワイ話。ただ、中学生の犯罪をテーマにしているところで、恐怖はこの上ない恐怖として描かれないと、本当の意味で命の授業にはならないと感じました。
to Heart
2010年6月6日

[映画]告白〜まさに極限のエンターテイメント
いやー、しかしすごい映画を見たね。無機質な教室を寒色の色合いを濃くした描写で映し出し、何十人といる生徒の一人一人に小さな狂気を抱かせ、選曲といい、細かな効果音のひとつひとつといい、CGやスーパースローも丁寧に作り上げられ、無理な設定に起因する一部のややご都合っぽい展開を除けばほぼパーフェクトといっていい作品。また少年A・Bと委員長の女の子の3人がいい。舞台は現代で、現代っぽさを象徴するアイコンが散りばめられてるけど、誰もが通ってきた、リアルと作り事の境目が曖昧になりかける13歳という時間に通じる世界の出来事だ。
NOW HERE
2010年6月6日

告白
★★★ とにかく綺麗に、美しくって撮ってる意図があまり好きじゃない。全部がキレイすぎた気がしちゃってリアリティが感じられない。森口が告白した事には、全てが本当ではなく嘘もあるかもしれない。母親の愛が欲しかった少年Aへ直接危害を加えるよりも、もっと最悪、もっと苦しめる事になる最高で最悪の復讐。それにしても、親と子供の距離の取り方には本当考えさせられる。映画の中で、情報の発信、携帯・インターネットというツールが欠かせない存在になってる。便利にはなったけど、怖い世の中だわほんと。気になってる人は観てソンはない1本。
我想一個人映画美的女人blog
2010年6月6日

告白
ここ数年、映画やドラマで散々扱われている未青年の犯罪と少年法について、多数の人間からの告白によって物語が進んでいく。未青年犯罪を扱った映画は何本か観たけれど、悔しいけれど更生がベストとたどり着き、むず痒く、結局わだかまりをいつも抱えさせられたままだったが、本作はそういう意味ではスッキリ!やはり雷親父的大人はいるべきだ。拳をいつもしまってばかりではなく、見せ付ける事も必要である。とはいえこういう事は実際に当事者にならないとわからないだろうし、本当はこの年代の子供たちにこそ観せるべき映画ではないかと思った。
ゴリラも寄り道
2010年6月6日

告白
★★★★★ 凄い作品です。女教師・森口悠子(松たか子)の負の想いは一点の曇りも無く純粋であり、そしてそれは私たちに母親の狂おしいまでの愛情と、現代の少年法に対する疑問をストレートに伝えてくれます。この想いの前にあっては、暴力の否定であるとか、更正の機会などという正論は、おためごかしのチンケな理想論に過ぎないとすら感じてしまいました。何という恐怖。何という執念。しかし、呆然と見つめながらも、余りに鮮やかな復讐劇、それももはや更正、改心といった救いを一切許さない苛烈な復讐に快感を覚えていました。ラストの一言は強烈すぎる。
LOVE Cinemas 調布
2010年6月6日

「告白」
自分の3歳になる娘を担任する中学生に殺されたシングルマザーである教師の命の授業は、あまりにも冷酷に計算された復讐だった。緊張感溢れる映像から感じる興奮を日本映画では久しぶりに味わった。命の大切さを実感できない現代の子供たちと、そんな子供を育ててしまった親、さらに友達の作り方も知らずにイジメがのさばるクラス。そんな要素をうまく表現し物語が進む。周到に計算された復讐の過程が明らかになっていくと、母親の子供に注ぐ愛の執念深さが痛いほど伝わってくる。世界配給も可能な出来栄えだと自信を持ってお勧めする。
とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver
2010年6月6日

告白
★★★★★ 松さん、冒頭の長台詞の後は後半で出てきますが、中盤は出ていないのに生徒たちの背景にある存在感はすごい。ここまでクールな役どころは怖すぎますっっ。でもとてもハマってたと思います。人間の恨みだったり、心の弱さや歪みなどの闇の部分を見事に描かれていたと思います。誰でもこういう部分は持っていると思うし、絶対にあり得ない話ではないと思います。松さんの演技も素晴らしいんですが、犯人Aを演じた子の演技に圧倒されます。エンドロールが終わるまで席を立つ人がいませんでした。思ってた以上に衝撃的な作品でしたもんねー。
映画鑑賞☆日記・・・
2010年6月5日

告白
★★★★★ 子供があまりにアッサリと殺人を犯し、他の子供達も犯人の子を相手に陰湿極まる虐めを繰り返す。そんな少年少女の不安定な心象は実に見応えがあり、サスペンス映画として非常に面白くなっていました。森口先生の告白によって二人の犯人が判明し、その二人に罠を仕掛けるまでが、森口先生の告白。ここまでで相当のインパクトがあるのに、それに匹敵する、それ以上の衝撃を持つ告白がその後4つも続く。これは相当ハードです。子供のモラルを問うようなストーリーでありながら、説教臭さなど微塵も感じさせない圧倒的なまでのバイオレンス映画でした。
5125年映画の旅
2010年6月5日

告白
★★★★ アクが強い原作と,アクが強い作風の監督が合体して、こってりな復讐劇へとパワーアップ。凶悪と滑稽を浮き彫りにする「復讐」の姿を真正面から克明に見せつけられた。観た後どんよりした。見ててしんどいわ!狂気に歪んだ心の背後には大きな孤独。負の連鎖を止めるのは難しい。屈折したものはなかなか直せない。無垢は無知と同じ。端折ったゆえなのか,行間で考えさす余地が少なく,えげつない場面が際立ってはいるものの原作よりも視覚に訴える内面描写と心象風景は優れていた。松たか子のラストの表情が素晴らしい。時は戻らない。ただ進むだけ。
Akira's VOICE
2010年6月5日

映画「告白」@ニッショーホール
衝撃的な物語を圧倒的な映像力と構成力で観客の度肝を抜くミステリーの傑作である。映画は色彩を落とし色温度を高めた陰影の強い独特の映像が何か不穏な空気をかもし出しながら、観客を映画の世界に招き入れる。事件に関係した登場人物の独白形式を用いて事件の内容と真実が明らかになる。少年犯罪、殺人、少年法、いじめ、学級崩壊、不登校、シングルマザー、HIV、復讐など、現在社会問題となっているネガティブなキーワードが物語を牽引して、中島哲也監督独特の映像表現と相まって、まるで107分間の悪夢を見ているような錯覚に陥ってしまう。
masalaの辛口映画館
2010年6月5日

『告白』
何よりもまずはその映像である。中島監督の映像表現はさすがの一言。劇中では三組の母子愛が描かれる。中心となるのは娘愛美を殺された母悠子の執念とも言える愛情。父親に抱かれることを知らぬまま逝った娘の不憫さに泣き崩れる母の愛が、やがて静かな憎悪に変わっていく。観終わって思うにこのキャスティングはやはりドンピシャであった。強烈な後味の悪さと抜群の面白さ、こんな観後感を同時に得られる作品など、そうお目にかかれるものではない。スクリーン暗転後の悠子の一言、でこれがまたいろんな意味でお見事としか言いようがないのである。
SOARのパストラーレ♪
2010年6月5日

告白(2010)
★★★★ 少年Aと少年Bもどうすれば相手からバカにされないか、バカにできるかで思考が回転している。何せこの世は目立ちたがり競争社会なのだ。新聞の一面を飾りたがるのは政治家でも東京地検でも子供でも基本的に同じだ。悠子先生は、最初に告白することによって情報戦で一番上に立つことができた。最初に一切合財告白してしまえば、もう晴れてこれ以上疑われることはないだろう。後はずっと神の目線で彼らをコントロールできるのだから。ラストの悠子先生の告白こそが、自分がいかに相手をコントロールしていたかの真の告白。愛娘を失った哀切の表現でもある。
佐藤秀の徒然幻視録
2010年6月5日

劇場鑑賞「告白」
いやはや、衝撃作だとは聞いていたけど、まさかここまでとは…(滝汗) 女性教師の恐るべき復讐!!!その顛末を、登場人物それぞれの目線で語られていき、ドンドンと惹き込まれていきます。殺人の動機や意識の低さがちょっと"微妙"なんだけど、思っていた以上にしっかりしたお話でした。最初あら最後まで息が詰まること必至。緊張感ありまくり。独特な世界観を醸し出していました。テンポも良いので、クライマックスまであっという間だと思います!ラストはドッカーン!と提示されていた伏線を上手く回収〜。ラストカットが忘れられそうにありません。
日々“是”精進!
2010年6月5日

告白
見終わった瞬間に出た言葉は、怖い…でした。犯人や彼らに関わる人たちは、みんな自分たちが愛情を求める対象以外には関心がありません。他人はもとより自分の命でさえも軽いと思っています。そんな犯人たちを森口はじわりじわりと追い詰めていきます。ラスト近くで種明かしされるその方法と執念深さには、ぞっとさせられました。そして、そこまでしなければ想いが伝わらない生徒Aの心も怖かったです。松たか子さんや木村佳乃さんの存在感は凄いですね。難しい役を観ている者に共感しやすいような演技で、その歪んだ心を伝えてくれました。
とりあえず、コメントです
2010年6月1日

告白
★★★★★ 少年法で守られていることを前提に短絡的に狡猾になっていく少年たち。それに対し常識、倫理、法律で彼らに諭すのではなく彼らのフィールドで自分の罪の重さをわからせる悠子。少年A、Bの告白を聞けば聞くほど悠子の復讐を応援したくなってくる自分がいるのが怖いです、、。悠子が黒板に書いた「命」という文字。寄せ書きを書いたB組の生徒たちや少年A、Bを見ていると「命」と「死」が繋がっていると理解しているのか疑問に思えた。少年が使っていた「なんてね」を悠子も使った。「これがあなた(少年A)の世界のやり方ですよ」というメッセージなのか…。衝撃を受けた作品。
☆試写会中毒☆
2010年5月29日

『告白』お薦め映画
★★★★★ 浅はかさ、狡猾さ、残酷さ、優しさ、親子・友人関係など、生徒たちの行動と内面が浮き彫りになる。同じくらいの子を持つ保護者の方はゾッとするかもしれない。教育熱心な優しいお母様は、息を吐いて吸うのをお忘れなく。それでも是非味わって欲しいこの緊張感。ホラーよりも怖いお薦め作品だ。
心をこめて作曲します♪
2010年5月27日


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