ヴァージン・スーサイズ:作品を観た感想(2)
ヴァージン・スーサイズ
少女たちの逼塞感はなんとなくわかるものの、自殺の原因がしかと解明されるわけでもなく、そこから何らかの問題提起がなされるわけでもなく、その経験を通してだれかが救われたり成長したり(破滅したり)するという話でもなく、恐らく原作自体がこういう作りのお話なんだろうな、とは思うものの、この監督の演出はわたしには合わないなー、と思いました。観客に何をどう見せてそこからどんなエモーションを引き出すか、といったようなことを、きちんと考えて戦略を立てるのではなく「感性」で押し切る、みたいな印象。その「感性」、あわなかったな(汗)。
キノ2
2010年6月11日
「ヴァージン・スーサイズ」
ファッション、音楽、映像センスには強く惹かれるのに、主題にどうも共感できないというか、「なんだかノレない」映画。モヤモヤした思いが残った作品でした。本作は映像とサントラのセンスは卓越していましたが、人物描写や志向にどこか少女マンガ的、"私立の名門女子高ワールド" 的な印象を受けてしまい、そこが釈然としない後味になった理由かもしれません。
RAY's Favorites
2009年10月17日
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