人生に乾杯!:作品を観た感想(19)
『人生に乾杯!』('14初鑑賞1・WOWOW)
★★★ 車に乗って、風にあたっているヘディの表情が可愛らしくていいですね。郵便局・銀行強盗をおっぱじめるっていうのは、映画らしい創作なんですが、いまいち、そこに至る説得力がなく、なんだか現実味のないファンタジーになってしまっています。作り手は、年金生活者の苦悩とか社会情勢の不平等さとかも織り込んでるつもりのようですが、空回りしている印象を受けました。良いところは、老夫婦を演じるお二人が、人間的な可愛らしさを感じたこと。
みはいる・BのB
2014年1月4日
mini review 10481「人生に乾杯!」
★★★ 追跡しついには人質になってしまう美人刑事アギーや、愛想をつかされているその同僚の恋人。逃走劇を幇助するエミルの昔の仲間…登場人物たちが、たいへんな状況に陥ってはいるのだが、なんとなくゆるくまったりとしていて、そのあたりが面白い。アパートの中では不機嫌でうだつのあがらなかったエミルが、チャイカを走らせながらみるみる若返り、頼りがいがでてくる。ヘディもすっかり昔のお嬢様に戻り、どこか浮世離れしている。観客は、あまり結末を観たくないような気分にも陥ってしまうが、この若い監督ガーボル・ロボビーは洒落た結末を用意してくれている。
サーカスな日々
2010年8月25日
粋なおじいちゃん強盗犯/人生に乾杯
おじいちゃん強盗が痛快です。そして・・あくまでも紳士的で、言葉遣いにだってちゃんと気を使います。強盗が終わると、おばあちゃんと反省会(笑) とってもお茶目で憎めない連続強盗犯。日本だけではなくヨーロッパでも問題になっている高齢者に冷たい世の中をユーモアを交えて描いています。目に見える損失が目に見えない大切なものを守る…2人が選んだ50年越しの想いは愛と自由への逃避行!! お互いを思いやる2人がとてもキュート。こんな夫婦がきっと理想なんでしょうね。そして、ラストに起こるベタといえばベタな展開は2人の人生に乾杯したくなります。
ひばなのシネマの天地
2010年4月9日
人生に乾杯
ほのぼのとしたコメディ色の濃い作品かと思いきや国の情勢もあり、なかなか興味深い映画だった。どちらかというとロードムービー的な作品で[俺たちに明日はない]の老夫婦バージョンみたいな印象。でも老夫婦なので過激なものはなくて、のんびりとした強盗をする(笑) 爺さんが強盗した後のセリフがなんとも微笑ましい。この映画は監督のメッセージが強いけど、でもそれが押し付けがましくもなく、ユーモアもありで楽しく観れた。ラストは驚いた。しかもどんでん返しもあったりする。
元レンタルビデオ屋店長の映画感想
2010年2月20日
人生に乾杯!
おじいちゃんカッコよすぎw ハンガリーの映画なんですが、ハンガリーも高齢者の年金問題があるのでしょうね。高齢者が犯罪を犯さなければ生活していけない世の中なんていやですね。でもこの作品の老夫婦は生活に困って犯罪を犯したことには変わりないけれど、犯罪をすることで生き生きとしてきて夫婦の愛も取り戻していきます。そんな様子が微笑ましいです。こんな老夫婦いいなと思いました。強盗はしたくないですけどねw あとこの映画は無駄なシーンがないと思いますね。絵でなるべく説明しようとしているところも映画らしくて良かったです。
〜映画盛り沢山〜
2010年2月6日
『人生に乾杯!』 老夫婦の冒険譚
主人公は、81歳の夫と70歳の妻。不治の病に侵されるわけではないが、前途洋々とも云えない年齢だ。二人は、劇的な出会いの末に結ばれたはずなのに、子供を亡くしてからというもの30年のあいだ笑顔が失われていた。映画は、そんな老夫婦が笑顔を取り戻す姿と、一方で破局の淵にある若いカップルを交互に描く。「ワシらには時間がないんだ」 人生が残り少ないことを知っている老夫婦は、心残りがないように生きようとする。無限に生きられる人はいない。
映画のブログ
2009年12月2日
「人生に乾杯!」
★★★★ 物語の発端が、ハンガリー動乱の数年後であるという点は、それ故重要な布石である。この時ヘディを助けたエミルの行動も、ソ連に従属する共産党政府への反抗心が背景にあると考えれば納得が行く。社会主義国家、キューバ出身の友人が彼らを全面的に支援する辺りも面白い。とにかくこの作品は、いかにもハンガリーらしい、のどかさと、したたかな国家への反逆精神に溢れたクライム・コメディの快作。意表をついた楽しい映画を作ってくれた新人ガーボル・ロホニ監督、並びによくぞ輸入してくれた配給会社に乾杯!
お楽しみはココからだ~
2009年11月19日
人生に乾杯! 反体制の反体制のボニーとクライド
ハンガリー版「ボニーとクライド」というべき内容。随所に[俺たちに明日はない]を連想させるシーンが登場し、ラストは[バニシング・ポイント]そっくり。ラストは「悲劇」かとショックであったが、知人から説明してもらって実は爽快なラストであると判って安心した。私の映画を読み解く力もまだまだだと認識した次第。それにしても、アメリカン・ニューシネマがハンガリー映画で再登場するとは、驚きである。もはや「アメリカン・ニューシネマ」は反体制ではなく、映画の一パターンなのかも知れない。
映画と出会う・世界が変わる
2009年10月30日
映画『人生に乾杯!』を、観ました。
★★★★ しみじみと、あっさりと「年金だけじゃ生活できないよ」と強盗を繰り返していく老夫婦の描写は、何故か若々しく見えてきたりするところも面白いです。映画の冒頭で紹介される若き日の二人の出会いは、戦時下の緊迫した状況でのもの。ここでのイヤリングのエピソードが話の中では大事なモチーフとして使われます。ちょっと胸が熱くなったりします。若者は殆ど登場しません。華やかさは無しなんですが、それでも面白い映画なんです。
よーじっくのここちいい空間
2009年10月15日
人生に乾杯!
おじいちゃんとおばあちゃん、2人で高級ホテルに泊った時の表情が素敵。楽しかった頃を思い出してはしゃぎながらお風呂につかってるところ素敵、ディナーでもヘディにサプライズの誕生日ケーキ出したり思い出の曲流したり演出が素敵。2人の逃避行劇の最後は、とっても悲しい・・・と思ったんですが、2人は海の近くで楽しく過ごしてるのかも?と思いました。邦題の"人生に乾杯!"とはとっても素敵なタイトルだと思いました。
Diarydiary!
2009年9月25日
人生に乾杯!
強盗という手段は悪いとは思っていても、同じ境遇の老人たちはエミルたちをヒーローのように思い始めます。共産党員エミルと貴族の娘ヘディは、時代が違っていたら結ばれない二人だったのかも知れません。そう思うとヘディがエミルに向かって言う「あなたはいつも私を守ってくれた」という台詞がより一層暖かく感じられました。見終わった時、ちょっとだけファンタジーっぽいラストに良かったと思いながら映画館を出た1本です。
とりあえず、コメントです
2009年8月17日
『人生に乾杯!』
★★★★ 無駄な飾りを一切切り落とした、永らく人生を重ねて来た老夫婦の現実と非現実と、ささやかな夢が鏤められたハート・ウォーミングでシュールな映画。二人のおぼつかないけど決して誰も傷つけない強盗の旅は、何故か微妙に上手くいってしまうから面白い。更に思ってもみない女刑事が結果的に人質に(笑)。この事件をきっかけに二人の逃避行を、いつのまにか同じ境遇にいる人たちが擁護し出す。地味ながら爽やかで温かないそのラストシーンに思わず涙が頬を伝わった。
京の昼寝〜♪
2009年8月3日
☆「人生に乾杯!」
★★★★ エミルの取材に答える隣家のオバサン、テレビカメラに面と向かって調子のいい答えしか言えないところが、素人っぽくて笑えた。しかし、連日ニュースになる彼らの犯行と逃亡劇は、いつしか高齢者の生活苦問題として、世間の同情を買うようになり、彼らの犯行が偶然にも社会問題化したという結果に。それにしても、彼らを追いかけてた警察サイド…昇進をあせる刑事とその恋人刑事や恋敵の刑事の話は面倒だった。
☆☆ひらりん的映画ブログ☆☆
2009年7月29日
*人生に乾杯!*
これはなんとも味わい深く、でも痛快な映画でした。銀行強盗という突飛なことをしてしまってますが、この映画が言いたいことは老人たちが何か反乱を起こしたいと思っていること。そしてそれが国中のお年寄りたちの共感を得たということです。背景などちょっとむずかしいところもありますが、映画自体は極めてシンプルで、見やすいですし、逃亡劇など、ひょうひょうと描かれていて、ユーモアたっぷり。これはおすすめしたい作品ですね。
Cartouche
2009年7月16日
映画「人生に乾杯!」行ってきました
★★★★ 素敵な作品でした。彼らが指名手配されて、街の人々が応援するのがとても面白かったです。こういう形で社会にアピールするのは、平和的なテロリストと言えるのではないでしょうか。彼らの犯行をきっかけに、ハンガリーの高齢者の経済問題が解決されることを望みます。
玄米遊女夢映画
2009年7月12日
人生に乾杯!
感動!ってタイプでなくて、ほっこりと心温まる良作。年金受給者のボニー&クライド。白髪頭のミッキー&マロリー。バイオレンス映画ではない。クライムサスペンスでもない。笑いはあるが、老人強盗ワロタってなコメディでもない。あったかくて、しんみりくる夫婦愛の物語。夫は常に妻をエスコート。年季の入ったぬくもり。エミルはロマンチックで、へディはキュート。素敵すぎる老齢カップル。
h
2009年7月11日
「人生に乾杯!」:第四葛西小学校前バス停付近の会話
映画の夫婦は生易しいものじゃなかった。なにしろ黒い車に乗って次々に銀行を襲っちゃうんだから。[俺たちに明日はない]みたい、とはいっても81歳と70歳の高齢カップルだから、物騒な犯罪者というより微笑ましさのほうが先に立っちゃう。世間の風向きは、年金じゃ暮らせないとぼやく老人たちの味方になっていく。悲劇じゃない。自分の人生に落とし前をつけるってことだ。最後になるほど、これに"乾杯!"ってことだとひざを打つ。
【映画がはねたら、都バスに乗って】
2009年6月28日
『人生に乾杯!』 (2007)/ハンガリー
★★★★ 彼らの出会いの時から、もう絶対に何があっても離れないという絆のようなものって、見えていたんだと思います。だから互いの大事なものを守ろうとするし、尊重する。長い夫婦生活で、空気みたいになっちゃっても、ふとしたきっかけで昔の想いを取り戻した2人は何とも美しい。ヘディがとても艶っぽく見えるのは決して気のせいではないはずです。あくまでも紳士的に重ねる犯罪がユーモラスに処理されているのは笑えますが、彼らの人柄こそが何故か好感持たれるんでしょうね。
NiceOne!!
2009年6月28日
人生に乾杯!
★★★ 根は善人のエミルですから、強盗の仕方がまたのんびりとユーモラス。命令じゃなくて何故かお願いベース?だったり、後にヘディも加わり夫婦で襲う時も、読書家のエミルが叫んだ脅し文句は犯罪小説の中に登場する台詞だったりと、何だか調子はずれなところが観ていて微笑ましいぐらいです。「俺といれば人生スリル満点だ」 なんて言える歳の取り方をしたいものです。
LOVE Cinemas 調布
2009年6月26日
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