仕掛人・藤枝梅安2:作品を観た感想(2)

『仕掛人・藤枝梅安2』を109シネマズ木場6で見て、
★★★でも、何と言ってもやはり私、緒形拳が好きなので。これはこれで大した出来だなど上から目線で思うし、個別に役者の演技はみな面白くて加点なのだけど、今一つ心がワクワクしない。何でだろうと自問すると、殺陣がしっかり出来ているが気持ちよくはない。映画のフォーマットが殺陣付きの人情時代劇であり、決して娯楽時代劇ではない。つまり、私はもっと下品な殺し合い、もっと下品な悪人の討伐が見たかったのだ。スッキリしたかった。とは言え、三本目が出来たら見るだろう。
ふじき78の死屍累々映画日記・第二章
2023年4月29日

ショートレビュー「仕掛人・藤枝梅安2・・・・・評価額1650円」
★★★★ 今回も現在の葛藤は全て過去の因縁が原因と言う話だが、前作に比べると人間関係が割とシンプル。回想シーンの多様は変わらないものの、おかげで必要最小限にとどめられている。なにしろフィーチャーされるのが「梅安と彦次郎はなぜ仕掛人になったのか」という話なので、ある程度過去の説明が必要なのは致し方あるまい。前作以上に因果応報な物語で、金で人を殺す仕掛人の業が強調され、悲壮感漂う作り。椎名桔平や佐藤浩一ら新キャストも重量級の存在感で、悲しみを背負った男たちの情念のぶつかり合いは、観応え十分だ。これぞ大人の、ザ・時代劇。
ノラネコの呑んで観るシネマ
2023年4月13日

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