北京的西瓜:作品を観た感想(1)

北京的西瓜(’89)
周囲に「中国病」と揶揄され、人の良さ+頑固な夫、途方に暮れる妻をベンガルともたいまさこが熱演。店での軽妙なやり取りに、折に笑いも起こってましたが、どうもガヤガヤとした群像劇のようで、ちょっと毛色変わった大林作品、という感触。一般庶民の自分の懐勘定や事情、戸惑いや苛立ち、そういう現実感もありながら、余り理屈ない留学生達への人情、単純に慕われる、頼りにされる、という事への張り合いや喜び。そういう中で生まれてた絆のようなもの。そういう世知辛さを超えた所にある心豊かさのようなエキスは、いい後味でした。
Something Impressive(KYOKOV)
2010年6月21日

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