イリュージョニスト:作品を観た感想(4)

イリュージョニスト
言葉が通じないので、どうしても極力絞った台詞使いになり、まるでサイレント映画を観ているよう。そのためコメディっぽくも見え、またアップの画をいれない手法はまるで一枚のイラストをみているようでした。それにしても相変わらずセンスある画ですよねぇ。アリスの夢を壊すことなく、魔法のように彼女の望むものを与えていくタチシェフ。本当は「魔法」を信じたかったのは、彼の方だったのかもしれない。アリスに娘の姿を投影していたみたいだから。やがてアリスが恋に落ちたことを知り、彼は去る。その哀愁漂う姿がなんともいえずせつなかった。
いやいやえん
2011年10月20日

イリュージョニスト
素晴らしい映像美に感嘆。水彩画のような美しくノスタルジックな映像世界が素晴らしく、細かい描写も丁寧に描かれている映像に最後まで引き込まれました。また、セリフを最小限までそぎ落とし、に登場人物のアップの画を一切容れず、ある程度引いた映像で最後まで魅せる手法は印象的でした。タチシェフは無償の愛とでもいうかのようにアリスの願いを叶えていく。そこまでする理由が最後に解るんですが、、タチシェフは自分がアリスから去る時期が来たことを悟り…。その姿と佇まいに何ともいえぬ哀愁が感じられ切ない気持で一杯になりました。
だらだら無気力ブログ
2011年4月18日

イリュージョニスト
それにしても、優しくて切ない物語でした。タチシェフはアリスを大切にしていますけど、少女は全てを魔法だと思っています。そんな中、タチシェフと同じように旅をしてきた芸人たちは職を失い、彼らは次第にいなくなっていきます。そして、とうとうタチシェフにも転機がやって来てしまいます。その時の彼の背中には、何ともいえない哀愁を感じました。ラストに彼がいつも見ていた写真に何が写っていたかを知って胸が痛くなりました。彼が少女を幸せにしたように、誰かが彼に幸せと喜びを与えてくれますようにと願った1本です。
とりあえず、コメントです
2011年4月16日

イリュージョニスト・・・・・評価額1700円
★★★★ 時代の波間に消えようとしている旅回りの奇術師と、彼を魔法使いと信じる少女の、奇妙でちょっと切ない絆の物語が、詩情溢れる美しいアニメーションによって描かれる。豊かな歴史を持つフランス映画のエスプリを十二分に堪能できる傑作だ。物語の最後、タチシェフがなぜアリスにあれほど親身になっていたのかという"理由"が明らかになる。彼の終の旅路がどこへ向うのか、映画は明らかにはしないが、アリスとの生活に叶う事の無い魔法を見ていたのは、実はタチシェフの方だったのかもしれない。ノスタルジックな映像はどこまでも切なく、去り行く者とその時代へと注がれる眼差しは優しい。
ノラネコの呑んで観るシネマ
2011年3月27日

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