冷たい熱帯魚:作品を観た感想(24)

冷たい熱帯魚
エロくグロくても大して怖くないし面白くもない。と言うよりも、出て来る人間がみんな壊れていて、次から次へと常軌を逸した行動をしまくっているのでメリハリがなく、観ている側も慣れて来てサプライズがなくなって来る。もう最初から役割が決まりだから次はこうなるだろうなあ、と大体予想がつき、“不感症”になって形勢逆転、観る側が上から目線になってだんだんと失笑物になってくる。
佐藤秀の徒然幻視録
2019年3月17日

【映画】冷たい熱帯魚
★★★★★ あまりの凄さに度肝を抜かれました。村田、社本それぞれの妻を演じた黒沢あすかと神楽坂恵のドエロ対決も見応えありましたねぇ。何にしても、凄いものを見させてもらいました、そしてもう二度と見たくないような、またこんな映画を見たいような、不思議な感覚に陥ってしまいましたよ。
ただただ映画を楽しんでる人のブログ
2016年10月28日

かなり宗教的な映画 『冷たい熱帯魚』
★★★★ 非常にパワフルな映画です。視覚的・精神的にグロテスクな描写の多い映画ですので、そういうのに耐性のない方は 絶対に見てはいけません。悪趣味な映画であることは 間違いないのですが、この作品の優秀なところは、視覚的な露悪性を強調する一方で、現実の人間社会への優れた批評として機能している点です。映画芸術の持つ底力を感じさせてくれる傑作といえるでしょう。
映画部族 a tribe called movie
2012年5月25日

【冷たい熱帯魚】しょせん46億年後に終わる命
エログロだと覚悟してご覧ください。どうして、もっと上手く逃げられないんだろう・・・と思いつつも、人が何かに巻き込まれていく時って、こんな物なのかも知れない。守ろうと思っていた物を守れなかった時、男は全てを壊しにかかる。吹越満が気の弱い戦えない男から、変わっていく狂気をまさに「むきだし」で演じている。ラストまでずっと、恐ろしくて目が釘付けになる。 とりあえず…これを観た日の夕食は、唐揚げ禁止。
映画@見取り八段
2011年11月25日

冷たい熱帯魚 (2010)
★★★★ いや〜、でんでん、強烈です。描写もエロエロでグログロなんですが、村田と愛子が鼻歌交じりの半笑いで捌く姿は戦慄を覚えましたよ。極悪非道の村田ですが、何故か言ってる事に説得力があり、あながち間違いじゃないかも?と思わせてしまう所がこれまた恐ろしい。崩壊、覚醒、暴走、カタルシス爆発!アドレナリン全開!人間、見た目じゃ判らないのは村田だけではなかったってことですな。リアリティはありません。人間のダークサイドを誇張して見せた不道徳コメディでしょうな(←なんじゃそりゃ?)。園子温監督の術中にはまってるなぁ。
肩ログ
2011年10月1日

冷たい熱帯魚
なんか凄いものを観ちゃった。邦画でもこの雰囲気作れるんだなあ。とにかくでんでんさんが怖い。が、所々にブラックユーモアがあって笑ってしまいます。そして軽々と人倫を超えていく様に圧倒される。社本を演じる吹越満さんの演技も巧い。村田に抑えられ流されてしまう気弱な男性を上手く演じていると思う。後半のブチ切れた様子の演じわけも上手いと思ったなー。とにかく物凄いインパクトのある作品。エログロにバッドエンド作品なのだけれど、妙にひきつけられる。観てるこちらも(作品から)逃げられない。でも後味は悪くないのはなんでかな?
いやいやえん
2011年8月20日

冷たい熱帯魚
★★★☆ でんでんさん、凄かった。もう釘付けでした。普通の人がトラブルに巻き込まれる時って、じわじわではなく、ああいうふうにいきなりなのかもしれませんね。それぞれの役がはっきり特長が出ていて面白かった。最後の、娘が父親に言う台詞はちょっとびっくりしたのですが、彼女の目線からすれば当然だったかもしれません。この作品は、この登場人物それぞれが主人公の映画を創ったら面白いだろうなと思いました。園子温監督の別の作品を見てみようと思いました。
映画、言いたい放題!
2011年8月12日

「冷たい熱帯魚」 血みどろの海に浮かぶ魂たち
★★★ 徹底的にリアリティは無い。芝居してるって感じがする。けれどすぐ傍にいるような手触りがする。ほぼ無抵抗で流れるまま生きてるような主人公の社本が、ギリギリの所で豹変するシーンが2か所。このカタルシスを味わう為にはやはりこんなエログロが必要だったようだ。韓国映画のお得意技をひょいと借り受け、恐ろしいだけじゃない、血みどろの向こうに見える静謐まで描き切った傑作でした。でもね、これ簡単に人には勧められないよ。やはりこれはDVDとかじゃなく劇場で一対一で向き合うべき映画でしたね。
soramove
2011年7月15日

46億年後に地球はなくなります 「冷たい熱帯魚」
2時間半近くあるわりにグイグイ引きつける求心力は、洋画・邦画問わずたくさんみるなかでも稀なこと。ラスト間近の音楽の使い方がいつものパターンすぎる以外は、これまた意欲的な園子温節。"人生は痛いんだよ"というメッセージ以上に"46億年後に地球は終わります"ということのほうにリアりティを感じるかのような不思議な味わい。ベースとなる実話もすごい話だが、でんでん演じる熱帯魚屋のオヤジに、こんなオッサンいる的なリアリティがあふれて、もう一人の熱帯魚屋の最後の死に顔も見事。
シネマ走り書き
2011年7月10日

冷たい熱帯魚 【印象度:89】
★★★★ でんでんが凄いです。人物造形に妥協がないので、非常にリアルに感じられ怖いです。彼と吹越の殴り合いがあるのですが、吹越以上にヘタレな我々にはガツンと重く響く一撃でしたね。結果的に効果てきめんで更に泥沼に向かって展開。本作品は埼玉愛犬家連続殺人事件をモチーフに、その他現実社会の濃い部分を抽出してエンターテインメントとして再構築しているようですが、作品内に落とし込んだそれぞれの要素が、しっくりと絡み始めて、蠢き始め、新たなカオスを生み出しているんです。作品としてのナマモノ感、生臭さを強く感じました。
蚊も無視する・・・そんなブログ
2011年5月15日

冷たい熱帯魚
★★★★★ おのれの欲望だけに忠実に生きている極悪非道な夫婦に巻き込まれた男が、抜け出せない闇に沈んでいく。スプラッター描写がすごいのだけど、人間の欲望をあからさまにして2時間半の上映時間に隙もない。この映画を見て少しでも笑えたら、たいしたもんだ。普段映画の点数をつけないわての採点は、満点だ。この救われないエンディングが、作り手の割り切りのよさを示している。
とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver
2011年5月14日

『冷たい熱帯魚』
★★★★★ すぐれた企画、すぐれた脚本と演出、素晴らしい俳優が集まれば、さらに国際市場を視野に入れることのできるプロデュース能力のある人物が参加すれば、日本映画でもこんなにすごい映画を製作することが可能だったのだ。世界に誇ることができる日本映画を見た、と思って、すがすがしく誇らしげな気分にもなった。人間ドラマの近年まれにみる大傑作であることには間違いないはずだ。好人物だった吉田さんのハイスピードで展開するエピソードから、スクリーンから眼が離せなくなり、出てくる俳優の全部が素晴らしく光り輝いていた。
映画の感想文日記
2011年4月17日

冷たい熱帯魚
★★★★ 映画は、現実の事件をヒントにしているとはいえ、あくまで独立した優れた作品となっています。主に描かれているのは崩壊しかかっている家族。監督は、「今回は"徹底的に救われない家族"を描いてみました」と述べていますが、凄惨な事件のために危機に瀕した家族の繋がりを、死を賭して守ろうとした男の物語だとも言えるのではと思います。
映画的・絵画的・音楽的
2011年2月27日

「冷たい熱帯魚」
★★★★★ 何と言っても凄いのは、強烈な悪・村田役を演じたでんでんの存在感。凄いモンスターである。映画史の中でも類を見ない凶悪ぶりなのだが、人の良さそうな表の顔とのギャップが際立っている点が実にユニークである。本当の悪人とは、見るからにワルそうな奴ではなく、このでんでんのような、表面的にはいい人のように見える人間ではないだろうか。園子温監督は、日本社会の底辺にうごめく狂気と悪意、あるいは家族の崩壊、等のテーマを一貫して描いて来たが、本作はそれらの集大成としての最高傑作であろうし、本年屈指の問題作である。観るべし。
お楽しみはココからだ
2011年2月20日

冷たい熱帯魚
★★★ 意外と耐えられました。とゆうか思ったほどグロくはなかったかなーと拍子抜けだったり。エロに関しても…。私はどちらかといえば事あるごとに暴力を振るう村田のシーンがちょっと嫌な気分になりました。結末は主人公もぷっつんしちゃって…。まぁ後味悪いですね。どうもこの手の映画は合わないかなーと。何気に笑える部分があるのも意外でした。見てて一番思ったのが、人間って恐ろしい生き物だなーと。なによりこれが実際に起きた事件をもとにつくられたということで、事件について見てみるとより恐ろしさを感じました。
メルブロ
2011年2月19日

冷たい熱帯魚 第172回映画レビュー すばらしき世界へ行くためには
[愛のむきだし]と比べ、非常に後味の悪い結末ではありましたが、救いが無くはないし、むしろ近年の一部の映画に見られる、人物背景や現状を無視した安易なハッピーエンドよりはよっぽどハッピーだと思います。それに、ここまで後味が悪いのに、何故かスカッとしました。全体的な感想としては本当に面白い映画です。傑作だと思います。グロいですがオススメです。尚、本作のスタッフも参考にしたという、[復讐するは我にあり]や[わらの犬]などを鑑賞しておくと、より一層楽しめるかもしれません。
うまい棒めんたい味の如く映画を語る
2011年2月13日

『冷たい熱帯魚』 ソノシオンかく語りき
劇中には、薄汚れたキリスト像や壊れたマリア像が幾度となく映し出され、宗教的な品々に満ちた場所で残虐な行為がなされる。それは、神や天国での救済を否定し、世の人々の胸にある希望を否定するニヒリズムである。この物語は、救いや希望に縋って生きていこうとする主人公と、救いも希望も道徳さえも否定してみずからの力だけで突破する村田とを対比している。社本は村田に翻弄され、なすがままとなり、彼が信じる救いも希望も、あっけなく粉砕される。村田に対抗できるのは救いでも希望でもない、みずからの力強さだけなのだ。
映画のブログ
2011年2月8日

冷たい熱帯魚
★★★★ 園子温監督の出し惜しみしないサービス精神というか、やりたい放題やっちゃいました的なエゴというか、まあ、とにもかくにもこれ、刺激が強すぎる感じですねぇ。でんでん、そして、事件に巻き込まれ理性を失ってゆく吹越満と、主演ふたりの演技合戦がこれ、この映画の軸になっていると思うんですけど、まぁ〜、でんでんのキャラがやたらと濃い!ヒューマンドラマとして登場人物の心理を探ってみたりするよりは、ただ単純に、エロエロスプラッター映画として、毒のあるエンターテインメントを食傷しながらも堪能した、という感じです。
サムソン・マスラーオの映画ずんどこ村
2011年2月5日

『冷たい熱帯魚』(2010)/日本
確かに凄味はありますし、黒沢さん、神楽坂さんの脱ぎっぷり女優魂はお見事だったんだけど、何と言うか…それ以上の、心をつかむ感じじゃなかったかな。でんでんさんのキャラも異常さはよかった。吹越さんの変貌ぶりもお見事。なんだけど、なあんかどっかチープなんですよね、全体的に。悪いんだけど。一般の方が単に「園子温監督作品だから」という理由で観に行くことは、覚悟してから行って下さいとしか言えないですね。見ていて決して好感持てるとは言えず、残念ながらあまりいい印象は持てなかった作品となってしまいました。
NiceOne!!
2011年2月2日

冷たい熱帯魚
1994年に発覚した埼玉愛犬家連続殺人事件をベースにしている。映画自体はエロくグロくても大して怖くないし面白くもない。と言うよりも、出て来る人間がみんな壊れていて、次から次へと常軌を逸した行動をしまくっているのでメリハリがなく、観ている側も慣れて来てサプライズがなくなって来る。結局、監督の「美しい地球の実態はこんなもんだ」というどや顔がもろに見えてしまい、鼻白んでしまう。ラストも止めを刺しているつもりかもしれないが、想定の範囲内。監督自身がこれ見よがしの演出に酔っている感じがする。
佐藤秀の徒然幻視録
2011年2月1日

冷たい熱帯魚 / COLD FISH
★★★★ 惹き込まれたし、面白かった!園子温監督は随所に笑いを入れるのが巧いと思う。何も言えない父親がもどかしく、親しげでハイテンションなノリで強引に事を進めていく村田が次第に笑え、その言動にとにかく釘付け。気弱な社本、ある日突然彼はぶち切れる。彼の心情は容易に察することが出来る。人生に絶望を感じ追い込まれてしまった社本は ああするしかなかったのかな。ストーリーそのものというよりも、人間の行動が面白い…なんて軽く言うと、どんな神経だと疑われそうだけど(笑) 「人生は痛いんだよ!」 吐き捨てるようなセリフが印象的。
我想一個人映画美的女人blog
2011年1月30日

『冷たい熱帯魚』お薦め映画
★★★★★ 救いも希望もない、もうトンデモない話である。しかし、こんな作品を映画館で観たい! 何から何までとにかく「トコトン!」である。決して笑ってはいけない場所に笑いが潜んでいて、笑いにくいことこの上ない。誰も彼もが、死ぬ瞬間までもが、全て滑稽なのだ。
作曲♪心をこめて作曲します♪
2011年1月28日

冷たい熱帯魚
★★★★★ もはや凄いと言う言葉しか思いつかない。この毒は半端じゃありません。エロとグロ、狂気と愛情をエンタテインメントで包むとこうなってしまうのか…。恐ろしかったのは狂気は死して誰かに継承されるのかということ。いや、そもそも人間誰しも心の奥底に鍵をかけて閉じ込めているのだけれど、誰かがその鍵を開けたら簡単に表に出てきてしまうのではないかということです。ヌルイ日常に活を入れるだけの衝撃を是非味わってみて欲しいのですが…。正直誰にでも奨められる作品ではありません。ガツーンと効きました。スゲェ!
LOVE Cinemas 調布
2011年1月23日

冷たい熱帯魚(フィルメックス)
★★★★ まさにまさに、猛毒エンターテイメント。面白かったんですが、生々しい血に悪酔いしました〜。娯楽映画に間違いありませんが人間が暴走していく姿はリアルでした〜。見どころの一つは、村田の素顔。社本同様、観客である私たちも気付いた時には既に村田ワールドに入り込んでしまった…といった感じです。物語の中心となっていたのは家族の崩壊。何とか家族を守ろうと思っていた社本が気の毒かな。おどろおどろしいシーンが沢山あるんですが不思議と笑ってしまうんです。極限状態って、こういうものなのかもしれませんね。
☆試写会中毒☆
2010年12月26日


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