僕の大事なコレクション:作品を観た感想(3)

僕の大事なコレクション
ウクライナでも戦前ユダヤ人迫害が行われていましたが、そのあたりが肝のお話。重たく暗いストーリーのはずなのに、深刻ぶらず淡々とユーモア満載で描かれている。目的地を探す旅、3人と1匹の噛み合わなさに笑い、時折起こる化学反応に不思議な心地よさを覚える。主人公と通訳青年の心の交流物語でもあり、互いの祖先を知る旅でも。この自分はどこから来たのか?そこに真摯に向き合うことで見えてくるもの。ほんの少しの偶然の重なりで、自分はここにいる。もしかしたら、私はあなたのようであったのかもしれない。
猫の毛玉 映画館
2008年10月17日

僕の大事なコレクション Everything is Illuminated
前半はすごいおもしろくてお気軽なコメディなのかと思ってみてたら、後半はめちゃくちゃ重い。 その落差が激しくて見てる間はちょっと息苦しかったけど、鑑賞後はなんとも清々しい気持になりました。 味のある作品です。おすすめ!
どうなんかね、国際結婚。
2007年4月5日

[ 僕の大事なコレクション ] 個性的な造形が光る
登場するキャラクターは、ユニークで個性的である。造形がいい。主人公のジョナサン。ジョナサンの「人探し」の通訳兼ガイドのアレックスは、アメリカ文化をリスペクトしているウクライナの青年。同行するアレックスの祖父も並ではない。これらの個性的な造形は、実はそれぞれが抱えている社会問題を表している。ジョナサンは、コミュニケーションの苦手な現代の若者の象徴だし、アレックスは東欧のコンプレックスや閉鎖感の表れ、アレックスの祖父の「目が見えない」は過去を見たくないという暗示である。
アロハ坊主の日がな一日
2006年5月8日

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