かぞくのくに:作品を観た感想(10)

かぞくのくに(’12)
砂を噛むようなザラついた後味。ヤン・ヨンヒ監督自身がこの作品の脚本も手掛けたそうで、まあ実話ベース、ということもあってか自ら身をもって積んできた在日コリアンとしての現実的な憤懣、苦い経験、というのが登場人物の折々の言葉や仕草に滲み出てるような。だからこその、明るい希望持てにくい終焉、グレイなどんより感は残りましたけれど、これもまた「ニーチェ」のように、窮地の状況ではあっても、ある”家族の物語”としては、真摯な作品、という後味でした。
Something Impressive(KYOKOV)
2013年2月26日

【かぞくのくに】母の国、子どもの国
映像はまるでビデオで録ったドキュメントのよう。作品の中の人たちの感情がリアルに伝わってくる。役者さんたちの演技が素晴らしいほど、痛々しくて涙が出た。多くの方に見てほしい作品。
映画@見取り八段
2012年10月4日

かぞくのくに(2012-118)
帰国について家族は喜んでいますが当の本人はあまり嬉しくないように見えた。勉強不足であれなのだが、これからは日本で暮らす、という手段がなんで無いのかがわからないのです・・・
単館系
2012年9月24日

かぞくのくに
良かったと思います。ドキュメンタリーより独自ストーリーを紡ぎ出した方が良い。
あーうぃ だにぇっと
2012年9月12日

かぞくのくに・・・・・評価額1650円
★★★★ インディーズの中でもかなりの低予算作品だが、映像の密度は極めて映画的に重厚で格調があり、“映画を観た”という充実感を感じさせてくれる。高い演技力と鮮烈な存在感を放つ俳優たち、生活感と家族の歴史を感じさせる美術、そして家族の間に流れる気怠い空気までをも写し取るカメラ。濃密なる100分の上映時間、ヤン・ヨンヒ監督の見事な劇映画デビュー作は、単に在日社会や北朝鮮の問題ではなく、全ての“家族”へ向けた重要な問いかけを含んでいる。
ノラネコの呑んで観るシネマ
2012年8月24日

かぞくのくに
★★★★ よくできた作品だと思いました。登場人物それぞれが、大層厳しい状況に置かれながらも、家族のことをよく考えて生き抜こうとする姿がじっくりと描き出されていて感動的です。登場人物を、配役陣はなかなか上手くこなしていると思いました。安藤サクラは、感動的に演じています。井浦新の演技にはしみじみとした味わいがあります。
映画的・絵画的・音楽的
2012年8月22日

『かぞくのくに』 誰が歌に気づくのか?
ヤン監督の分身たる主人公を演じるのが安藤サクラさん、生き別れの兄を演じるのが井浦新さん、そして北朝鮮の監視人を演じるのが『息もできない』のヤン・イクチュンと、当代きっての役者たちが顔を揃えており、長回しの手持ちカメラが捉える彼らの姿は、本当の家族の中に入り込んだような緊張を観る者に感じさせる。映画を通してヤン監督は家族が離れ離れになった経緯も、それによって家族が背負ったものの重さも丁寧に説明しつつ、何よりも兄への深い愛情を描き出す。
映画のブログ
2012年8月21日

かぞくのくに ヤン・ヨンヒ監督は、フィクションでもすごいんです。
内容からして、ずっしりと重いのは当然ながら、見るほうとしては、実際とは違うけれども、こうしたかったという演出の部分でかなり助けられた気がします。北朝鮮は、恐ろしい国だと改めて思った。
もっきぃの映画館でみよう
2012年8月19日

かぞくのくに
理不尽で哀しい物語でした。自由に考えることさえ出来ない辛さは想像しただけでも怖いなとしみじみ感じながら、ソンホのこれからの幸せを願わずにはいられなかった1本です。
とりあえず、コメントです
2012年8月10日

かぞくのくに
★★★★★ 25年ぶりに再会を果たした兄妹の愛情のやりとりの間合いがほとんど全てと言っていい。
佐藤秀の徒然幻視録
2012年8月8日


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