花束みたいな恋をした:作品を観た感想(1)

花束みたいな恋をした・・・・・評価額1750円
★★★★★ 人生の中で、社会的な部分と個人的な部分をすり合わせてゆくのは難しい。麦と絹が出会ったときは、個人的な部分だけでよかったのが、社会とのかかわりが増えれば増えるほどに個人の部分が削られてゆくのは、本作の観客の多くにもおぼえがあるだろう。それだけ普遍性がある話だけに、平成最後の5年間を描いた本作には、解釈の仕方も人それぞれな間口の広さと深さがある。主人公カップルと年齢が近い人が観たら、恋愛の始まりと終わりを美しく情感たっぷりに描いた作品と思えるかもしれないし、私のような中年層が観たら、これはむしろ焼け木杭には火が付くきっかけの話、にも思えてくるのである。
ノラネコの呑んで観るシネマ
2021年2月4日

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