残像:作品を観た感想(3)

映画評「残像」
★★★★ 作り方は直球でけれんがなく、回想形式もアメリカ映画のようなテロップによる補完説明も使っていない。主題が実在した主人公の人生ではなく、彼を追い込んだ全体主義の理不尽にあるからであろう。訴求したいことは見れば解るのである。  彼のアトリエがスターリンを描いた大きな旗により真っ赤になる序盤の場面が赤化を象徴的に表現して極めて印象深く、その他にも画家のお話らしく色が印象を残す箇所が多い。映像言語的にしっかりした作品という感を覚える所以である。
プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]
2018年9月2日

ショートレビュー「残像・・・・・評価額1650円」
★★★★ 昨年の10月に90歳で死去した、アンジェイ・ワイダの最後の輝き。生涯をかけて抑圧と闘ってきた反骨の巨匠の遺作として、これ以上相応しい作品があるだろうか。ストゥシェミンスキは色彩のアーティストだったから、凝った色彩デザインは本作でも見どころだ。共謀罪の時代、これは日本人にも決して他人事ではない作品だ。
ノラネコの呑んで観るシネマ
2017年6月24日

「残像」:アンジェイ・ワイダの力強い遺言
怒りと願いを込めた真摯なメッセージを、我々に遺してくれました。オープニングの、そしてエンドクレジットのタイトルバックが、モダンアート調で素晴らしいです。ケン・ローチの『わたしは、ダニエル・ブレイク』もそうですが、「これだけは言わねば」という平明でパワフルな魂のメッセージが、観る者を射抜く作品です。
大江戸時夫の東京温度
2017年6月21日

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