マッチポイント:作品を観た感想(7)
マッチポイント(2005)
素人目線の甘さに寄りかかった甘い映画だ。老婆の指輪を放り投げ、河畔の欄干の上に当たって川に落ちるか公園の通路に落ちるかが運不運とするのは、テニスの試合に重ねたいというちょっとがっくりするくらい単純な仕掛け。クリスの運が良かったからと言って、それによって幸福を得られたわけでもない。不運を一応免れたということにすぎず、彼の欲する愛欲は却って失われたのだから、良くてせいぜい現状維持どまりだ。結局、お楽しみは温いストーリーそのものよりもスカちゃんになってしまう。
佐藤秀の徒然幻視録
2011年4月8日
ヨガ→リンパマッサージ→マッチポイント
びっくりした 暗い 長い いやな感じ と思った とにかく人間のいやな部分が思いっきり出ている映画だった
ウォームビューティ
2007年5月5日
マッチポイント
冒頭のテニスボールのシーンを予告編で観たのが印象に残っていたので、きっとこんな話なんだろうな〜と思って観ていたら。。。 いや〜 参りました。神脚本です。
不動前Labs
2007年2月4日
マッチポイント
ウディ・アレンの映画は沢山は見ていないんだけどウディ・アレンというジャンルが確立されてると思ってる。ところが終盤からガラっと雰囲気が変わる。コロンボ っぽい展開になったり死者が登場したり。おやおや?と思ってみていると…ヤラレタ!!アレンさんの作品なんであの流れのまま懲悪的に終わるわけないとは思ってたけど ほお〜、そうくるかー。ニクイ!ニクイよ! この作品のテーマを表すに相応しい言葉は「ヒゲとボイン」 まさにこれ。同年代の人なら分かるはず。
h
2006年11月28日
『マッチポイント』レビュー
★★★★★ ウディ・アレンの映画のエッセンスを熟知した職人芸といえる見事なもの。クライマックスへの布石を淡々と積み重ねていく序盤から観客をさらりと惹きこみ、スローモーションで映し出すマッチポイントの瞬間で息を呑ませる。そして、アイロニーに満ちた奥深いエピローグを見終わる頃には、なんとも言えない充足感が胸を包む。開幕から終幕まで隙がなく、実に素晴らしい。 キャストの演技から、撮影、美術、選曲と、隅からすみまで「これぞ映画!」と膝を打つ出来栄えだ。
トーンコントロール
2006年11月7日
[ マッチポイント ]これはラッキーなのか、アンラッキーだったのか
70歳のおじいちゃんのどこに、これほどの創作力がみなぎっているのだろうか。舞台をニューヨークからロンドンに移し、ウディ・アレンはお得意のコメディではなく、サスペンス映画を披露する。これがかなり消化不良なのだ。 ウディ・アレンの巧妙に仕掛けられたミスリーディングといえばそうだが、ほんとうにそうなのだろうか。結末を見るとどうも首をかしげたくなってしまう。
アロハ坊主の日がな一日
2006年10月13日
「マッチポイント」ゲームセットまで目が離せない
ありがちな展開ながら、「どうなるんだ、捕まっちゃうのか」など、ラストまでその緊張感は途切れる事なく、さりげない小道具や天候までもが、様々な暗示と受け取れて、面白い。 何より、ウッディ・アレン本人が登場しないのがいい、あの貧相なじいさんが登場し、すべてをかき回す事なく、イギリスのなんとも高慢な上流階級の生活をなんとなくシニカルに描いているのもいい。映画との濃密な関係がこんなに心地良い作品も久しぶりだ。
soramove
2006年9月13日
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