ミスター・ノーバディ:作品を観た感想(14)
ミスター・ノーバディ
幾重ものパラレル・ワールドを行き来し、それでも混乱しないのは、演出が上手いからでしょう。15歳のアンナを演じたジュノー・テンプルさんが可愛かった。少年ニモが語る「選択したら他の可能性が消えてしまう。選択しなければ無限の可能性が残る」という台詞が印象強かった。
いやいやえん
2013年5月25日
選択しないという選択・・ 「ミスター・ノーバディ」
自分的にグッと来たのはこんなセリフ (意訳) ‥人間が死んでいた頃の世界?‥空気を汚す車が走り、 みなタバコを吸い、 肉を食った。 毎日は、 フランス映画のように大して何も起こらず。 人間的生殖行動もバンバンやっておったよ。ハハハハ‥お前に私はどう見える? 頭のおかしくなったジジイか?ごちゃまぜの記憶喪失者か?日々の糧にあくせくと働いた男か?それは私じゃない。 私は‥半ズボンをはいた9才の少年だ。 列車より速く走り、 背中の痛みもない。 15才の青年でもある。 恋する15才の‥
シネマ走り書き
2012年4月12日
ミスター・ノーバディ
★★★★ 人間ドラマでもありSFでもあり...好みはわかれそうですが私は好きなほうかな。幾通りの人生が次々と出てくるので、最初はちょっと戸惑ったけれど 観ていくといつの間にかひき込まれてました。言葉にするのが難しいんですが、人は誰でも選択の自由があるもので、そこを追究した奥が深い作品。
新・映画鑑賞☆日記・・・
2012年1月26日
「ミスター・ノーバディ」 今とは違う人生を歩むということ
★★★ 子供の頃歩道の脇の木のベンチに座った3人の近所の女の子が彼にほほ笑む。彼はそのうちの一人と家庭を持つが、また別の映像では他の子と結婚している。不思議なのはそれぞれが独立しつつも、彼ニモは時々自分の立ち位置を見失い混乱し、そしていつしかそんな不思議な自分の人生を受け入れて過ごしていく。時々、妻の名前を呼び間違いしながら。この壮大な映像マジックを実際に映画にしてみようという試みが面白い。だから2092年の未来なんて登場しなくても、彼の3つの人生をそれぞれ平行に描くだけでも面白かったと思う。
soramove
2011年6月1日
ミスター・ノーバディ
★★★ この作品は、人の前に広がる可能性をそれぞれ突き進んでいったらどうなるのか、という人なら誰でも抱く願望を、映画のテクニックを駆使して描き切っていて、実に興味深いといえますが、選択肢の幅が狭過ぎるのでは…。映し出される映像は死に行く老人のものなのか、幼い時分の彼の幻想なのかがハッキリしないといった点など、問題点もかなりあるのではと思われます。
映画的・絵画的・音楽的
2011年5月21日
*ミスター・ノーバディ*
SFのような、恋愛モノのような…これかなり好みな作品でした。本作の面白いところは一体どれが本当なのかいつまでもわからないところ。ずっと推理しながらどんどんと惹きこまれてしまいます。ジグソーパズルを作っていくかのように、自分でぽんぽんと埋めていく作業が快感に…とかなり技巧的な作りです。ラスト近くになってくるとその技巧から手に出来てくるのがほわっとしたぬくもりと感動が! それにしても人生は偶然と選択の積み重ね。健康で生きていられることに感謝したくなります。設定が面白いだけでなく、映像がクール!
Cartouche
2011年5月19日
『ミスター・ノーバディ』は優しい屁理屈だよ。
映画史上ここまで壮大なハッピーエンドが存在しただろうか。全人類、全世界のみならず全時間、全平行世界においてすら皆が皆ハッピーエンドなのだ。あまりにハッピーすぎて笑い転げてしまった。そして「ハッピーな映像」がストーリー的な意味をなす。過去から未来へ向かう時間軸においては皮肉にしかならなかったハッピーな描写は、時間方向が逆流することで見事にマッチするのだ。愛を理屈で語りたがりな若者と、老いによって愛が失われるのではと戦々恐々としているアナタにオススメです。
かろうじてインターネット
2011年5月16日
ミスター・ノーバディ
★★★★★ バタフライ効果とかエントロピー、ビッグクランチなどの科学的仮説の通俗的解釈を散りばめたSFぽいけれど、実体は一回性の人生では避けられない悲しみ、悔悟、追慕に満ちた片思い的ラブロマンスの色彩が濃い。そもそもニモは死なない人間はセックスもしない喜びのない人間だと言っていた。死んでまた生まれ変わる、その儀式のようなセックスも恋もしない不死の人間こそ死んでいるのだ。118歳のニモが逝かんとする時、アンナと再会できたことを新聞記者に語る時の子供のような嬉々とした顔が印象的だ。
佐藤秀の徒然幻視録
2011年5月11日
『ミスター・ノーバディ』(原題:Mr. Nobody)
★★★★★ 人生のあらゆる選択肢をすべて生きた主人公ニモの奇妙で美しい人生から、人生の可能性のかけがえのなさを感じてたまらなく切なく、愛おしくなります。素晴らしい映画です。どの道を選び何を放棄しても、人生のうちでありえたことは、現実も想像も全てひっくるめて人生の真実であり、それがとても愛おしいものだということ。それがこの映画が全身全霊で伝えようとしていることなのです。ぜひスクリーンで観てほしい映画です。
arnoldの待ち人手記
2011年5月6日
ミスター・ノーバディ Mr.Nobody 洪水のようなイマジネーションに感服!
こんな異様な内容を、ナレーションも使わずどうやってすっきりと演出しているか、実に不思議。観ていてだんだんと、[2001年宇宙の旅]のラスト終焉部分で省略した主人公の人生を追った映画のように思えてきた。そういう例えをしたくなるくらい、この映画、魅力的。それはなぜかというと、こういう構造の映画には珍しく(笑) 人生にポジティブな響きを残すところ。そしてその響きを表現する、各々のシーンの演出・カメラの使い方のユニークさ・効果的な音楽の使い方にも才能がぷんぷんと。なのでこの映画を「洪水のようなイマジネーション」という言葉で讃えたい。
日々 是 変化ナリ
2011年5月3日
『ミスター・ノーバディ』 なぜ猫は隠れたままなのか?
本作は、観客に知的刺激を与えつつニヤリとさせてくれる映画である。主人公の人生では、恋人が生きていたり死んでいたり、自分が事故に遭ったり無事故だったりする。確率的にはどの人生も同じように確からしいので、いずれの人生も真実であり、「シュレーディンガーの猫」と同様に重ね合わせ状態にあるのだ。何かを選ぶのではなく、すべてを体験してはどうだろうかという映画体験。最後にはすべての経験が興味深いものだということに気づくだろう。観客に感じ取ってほしいのは、選択には良いも悪いもないということ。ただ、それを選んだならばどう生きるかだということ。
映画のブログ
2011年5月2日
ミスター・ノーバディ
★★★★ 脚本に6年を費やしたというのだけあって、実に緻密に練られたストーリーでした。人生の選択肢は1度きりなんてことはあり得ません。凄く簡単に言えばニモの人生のフローチャートを映画にしたといっていいでしょう。ただし、選択の度にある程度のところまで進んでは戻りを繰り返すので、結局今がどの位置なのかを把握するのが困難なのです。誰との人生が正解などということは言えませんし、監督自身も「解答を提示することなく質問だけ投げかけたかった」と言っています。とはいえ映画そのものを理解するためには何回か観る必要がありそうなんですが…(苦笑)
LOVE Cinemas 調布
2011年5月2日
[映画『ミスター・ノーバディ』を観た]
傑作でした^^v 「愛」を描くために、今作では一人の男の人生の可能性を多重に描いた。117歳の老人がいて、医者やルポライターに思い出(21世紀序盤=つまり現在)を話して聞かせる物語上の体裁を持つ。多種多様な「愛の形」が私をひきつけてやまない。それこそが、この作品のメインだ。そこでの美術設定と役者の演技がひたすらに私を魅了する。お互いの愛する者の存在を確認しつつ、身体の一部を重ねつつ、愛し、だが孤独を感じると言うシーンが随所にある。これから見る方は、そのシーンに多くを感じて欲しい。劇中曲の選曲も耳に懐かしく、子供たちはことごとく美しい。
『甘噛み^^ 天才バカ板!』
2011年4月30日
ミスター・ノーバディ / MR.NOBODY
★★★★ これは好きだな〜。最初から引き込まれた。SFであり、ファンタジーであり、ラブストーリーでもあり、、人生はいくつもの選択が折り重なった自分にしか演じられないドラマ。物語のそこかしこに紛れ込む物理用語やたとえ、カオス理論が興味深くて面白い。ラブストーリーをベースに、何通りものジャレッドが観られるのも面白い。2時間超えだけど苦にならないくらい引き込まれちゃった。結末やオチがあるってことではない。選択には意味がある、それの繰り返し。人生とは…うん、こういうものだね〜。もう一度観たくなるようなちょっと不思議な世界観☆気になる人は是非♪
我想一個人映画美的女人blog
2011年4月30日
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