密偵:作品を観た感想(3)

映画評「密偵」
★★★ 積極的なプロパガンダを目的に作ったとも思われない以上、純粋に事実を基に作られたサスペンスとして楽しめば良い。お笑いとの振幅を常套手段にしている韓国映画もさすがにかかる愛国的な内容ではそういう手法を取るわけには行かず、その為だけではないが、非常にがっちりとしたサスペンスが終始維持され、見応え十分。アクション場面になると映像言語を無視して突然揺らすカメラ(従来“揺れるカメラ”と言ってきたが今後はこれで行く)を採用するのは少し気に入らないが、文句を言うほど極端ではない。
プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]
2018年8月15日

密偵・・・・・評価額1650円
ユン・ユ、ハン・ジミン、イ・ビョンホンら主役級の実力者がガッチリと脇を固める。世界観の作り込みも素晴らしく、時代感のある美術や衣装は、名手キム・ジヨンのカメラによって細部に至るまで写し取られ、ゴージャスなビジュアルとしてスクリーンに結実。韓国映画界の底力を実感できる秀作である。最初からフィクションであることを前提に、史実との乖離も比較的少なく、なかなかの仕上がり。
ノラネコの呑んで観るシネマ
2017年11月19日

密偵
★★★ 当時の屋敷の佇まいに郷愁を誘う風情がある。ある意味オールスターキャスト。ソン・ガンホは毎度お馴染みの大スター。コン・ユもごく最近の「新感染 ファイナル・エクスプレス」でやはり鉄道内アクションをしていた。対する鶴見辰吾は警察のトップ役で上層部で同じフロアで戦っていないという印象。むしろハシモト役のオム・テグの迫力が凄い。それだけに独立運動の熾烈さが浮き出て来る。別に反日だからという訳じゃないだろうが、かなりの力の入れようだ。
佐藤秀の徒然幻視録
2017年11月18日

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