さや侍:作品を観た感想(22)

さや侍
★★★ 最後のオチがとても綺麗でした。前半の何気ないシーンを最後の最後にもう一回持ってきて落とす。上手ですねぇ〜。素直にいいな、と思いました。前半の主人公の芸の連発も面白かったです。映画でちゃんと笑ったのは久しぶりな気がします。主演の野見隆明さんを使って、思いっきり遊んでる、という感じでした。やりたい放題ですね。主人公の侍が何を考え、何故その行動をするのか、という部分が映画の中からは自分はあまり感じ取れず、そこが少しモヤモヤする部分ではありますが、良い映画でした。
我が頭に巣くう映画達
2012年3月11日

さや侍
ストーリーの基本設定の破綻、主人公の意図の分からない行動、『さや侍』はこの時点で取り返しのつかない失策を犯しており、物語としての価値はほぼ無いと言っていい。『さや侍』は彼の作品の中で一番分かりやすい分、脚本力・演出力の深刻な不足を完全に露呈してしまった。
k.onoderaの日記
2011年11月28日

さや侍
★★ あー、どうしよ、ちっとも笑えなかったよ。 先日、国営放送でレギュラー番組となった松本氏のコントを観たけれど こちらも笑えなかった。たぶん、笑いのセンスが彼とは違うのだと思う。だから、途中から、見物人が増えて、彼らは笑い、殿様も笑いをこらえたりするのだけれど、私は完全にアウェイ。困ってしまった。それと、最近流行りの、子供で涙を誘うというのが、嫌いなんだよね。(-_-)
映画、言いたい放題!
2011年11月8日

感想203作目 さや侍
主人公である野見が素人の方だったけど、後半は良くて娘たえ上手過ぎる&板尾さん見張り番も流石と思う。伊武さん切腹だけも少し言い方を変えてる所がツボだし、國村の顔も面白かった。野見、手紙からEDへ行く流れ予想外も凄く良かった。小ネタが少し少な過ぎて&大ネタが少し多かったのには残念だよ。松ちゃん作品の3作目で時代劇だが最も良かった。
スポーツ瓦版
2011年8月7日

【映画】さや侍 松本人志の第3弾。
本作では作風を変えて撮ったおかげで一般的にも受け入れやすくなっているのかな。前衛的ではないし、普通な感じになってたし。それでも十分に変な雰囲気・空気感はあるので、それが監督らしさと思えば良いと思う。何となく全てが中途半端だったり大がかりだったり、それもきっとわざとなのかな〜って思ったり。そのせいか退屈な時間が多かったりするのだけど。ラストは人それぞれ受け方が違うだろうけど、これはこれで良い気もする。演出は置いておいて。人はなかなか断ち切ることができないからね。
B級生活 ゲームやら映画やらD-POPやら
2011年8月7日

『さや侍』 映画レビュー
(○)前半のコントのような感じから一転、後半は父の侍魂と、娘の熱い思いにグイグイ引き込まれた。陰気なオヤジから力強い「侍」に変貌する主人公がカッコいい。(×)テレビの「ダウンタウン松本」が好きな人にしか受け入れられない作品。テレビではスタッフの笑い声などで笑いを煽ることもできるが、さすがに映画じゃそうはいかないでしょう。発想は良いのだが、毎度お馴染みの残念な作りとオチでした。
さも観たかのような映画レビュー
2011年7月29日

シネトーク64『さや侍』
★★ ストーリーや演出はやっと映画的になっているんだけど、1本の映画として観たら今回もキツい。野見さんのワンマンショーなんだよね。この独特の笑いの間も松ちゃんらしいっちゃらしいけど。良かったのは娘役の聖亜ちゃん。無口な野見さんに対して彼女はずっと喋ってる。この対照的な父娘の描写がどこか滑稽で可笑しかった。一番分からなかったのは野見侍は何がやりたかったのか。一生懸命頑張っているのに人が笑ってくれない恐怖感を感じている野見さんが、なんか松ちゃんに見えちゃって・・・。ラストがやはりトートツすぎる。
ブルーレイ&シネマ一直線
2011年6月24日

『さや侍』
やろうとしていることは面白いし、何より現状のお笑いチャンピオンとして君臨する松本人志が痛々しくて笑えないものを敢えて描いたという点、根源的な笑いは攻撃性ではなく愛ということを描いたことだけでこの映画の意味はあると思います。が、物語映画を語るにはいくらなんでも下手っぴ。不器用すぎるなあと思います。そんなわけで松本人志の愛に溢れるユーモアをひっそりと感じたのですが、単純にナルシスティックな映画とか、泣ける映画とか捉えると、個人的にはあんまり面白くない気がします。要注意。
かろうじてインターネット
2011年6月23日

さや侍
★★★ 従来松本人志監督の作品は肌が合わないと敬遠してきたものの、本作品を見てみると、落ち着いて鑑賞できる内容であり、特に主人公と娘との関係が、殿様とその若君との関係、殿様と奉行との関係、そして二人の見張り役相互の関係をそれぞれ動かしていく内に、自分らの関係も変化していく、といった入れ子になっている点が興味を惹きます。
映画的・絵画的・音楽的
2011年6月22日

「さや侍」 松本人志に泣かされた
おそらくたえは昔の父から「侍らしく生きること」を教わったのではないのでしょうか。けれどその父は、母を失ってからは逃げていくことしかしない。それをたえは父が変わってしまったというように思っていたのでしょう。けれど野見の中で、侍の心が全くなくなったわけではなかったのです。野見は「30日の行」をたえと共に行うことにより、次第に侍としての誇りを再び心の中にともしていったのだと思います。当初の予想は外れ、思い切りまっすぐな父娘のストーリー、そして男の誇りについての物語にやられました。
はらやんの映画徒然草
2011年6月19日

さや侍
笑い披露の仕掛けが次第に大掛かりになるのが嘘臭い。無駄に仰々しくて笑えない。人拓とカステラ程度の中規模で留めてほしかった。しつこくて,あざとくて,押し付けがましい。 ドラマ性が薄い。結末も予想通り、、などの不満が溜まっていたせいで涙腺はゆるまなかったが,ラストのメッセージは良かった!必死こいて立ち向かう凛々しさと,親子の絆が響いた。たえちゃんの未来に幸あれ!悲しみと希望を伝える親子を演じるのが,普通のオッサンと,うますぎない子役なのが良い。親近感があって共感できた。
Akira's VOICE
2011年6月16日

『さや侍』 | ラストがよくわかりませんでした。
ちょっと厳しいものがありました。どうにも腑に落ちないのが、この父娘の目的は何だったのかということです。「若君を笑わすこと」だとばかり思っていたのですけれど、いつの間にか娘の目的は「父を立派な侍にすること」にすり替わっています。これは当時としては立派な侍ということになるのでしょうか。現代の感覚からすると、理解に苦しむところです。何よりも自ら刀を捨てた野見本人が、なぜ考えを変えたのかが意味不明です。結局、製作側は「さや侍は立派だ」と言いたいのか、ラストがちょっと判断がつきかねました。
23:30の雑記帳
2011年6月15日

「さや侍」感想
★★★ 過去二作同様、全編通して多分のお笑い要素を含むものの、意外に中身はシリアス。まだ所々にアラが目立つものの、想像以上によく出来た作品。見るからにうだつの上がらない中年侍が、数々の芸に挑む姿を滑稽を描きながら、その胸中に秘められたプライド、羞恥心、絶望などが入り混じった、暗澹とした感情を、最後の最後で収束、昇華させる手腕は、並の作家では到底真似のできない、まさに天才ならではの業。長年「男の哀愁」をテーマにお笑いを作ってきた監督ならではの演出法と評しておきたい。
新・狂人ブログ〜暁は燃えているか!?
2011年6月15日

さや侍
時代劇だけどやはりこそは普通ではない、しかもまさかのラスト、泣けましたわ。感動。ほとんどが"30日の業"のネタ披露。ネタもどんどんスケールが大きくなって…。野見さんの本気モードで頑張る姿を見ていたら、だんだんガンバレ!!って応援したくなる気持ちに変わってきました。勘十郎とネタを考える見張り番の二人が良かった。國村さんと伊武さんの殿様・家老コンビ?も何気に笑えて楽しかったです。ふざけた感じから真面目な話になってきて予想外の展開へ..ラストの野見さんの迫真の演技はもう役者の顔になっててビックリ。
新・映画鑑賞☆日記・・・
2011年6月15日

さや侍
★★★ 前2作にくらべたら多くの人に受け入れられる感じがする内容だったと思うが、その分監督の個性が薄れたような気がした。今回はこけるわけにはいかないためか、シュールな部分を大分削った様な印象。なので良くも悪くも監督の個性が詰まっている前作の方が好き。個人的に笑えたのは出だしの3人の殺し屋がそれぞれ出てきて勘十郎に襲いかかるシーンとエンドロールぐらい、それ以外はあまり笑えず。だけど、子役の娘をはじめ板尾創路・國村隼・伊武雅刀といった脇役の人達の演技が良かったので最後までだれずに観られたかな。
だらだら無気力ブログ
2011年6月15日

映画『さや侍』を観るも,つまらなかったので<TSUTAYA>へ
・・・ダメだった。30日の行で行なわれるネタが、多少は工夫されているが手抜きのカタログ的な紹介に過ぎず、ただの尺稼ぎにしか思えない状況に、「映画を舐めている」もしくは「映画を心得ていない」ということが分かってしまうのだ。そもそも、時代劇にしたのも小手先のアイディア。クライマックスの僧の読み聞かせも、アイディアの煮詰めなく安易に消化させてしまっている。映画でもない、さりとてテレビで見れるレベルにもない。「何かを狙っている」という点において、かろうじて「映画作品」であることが理解できる。
『甘噛み^^ 天才バカ板!』
2011年6月14日

劇場鑑賞「さや侍」
時代劇としてはちょっと"独特"かもしれない…でも、かなり良かったよ〜。自然と涙が出てくる…そんな作品でした。"七日草"…一番気になりました(笑) 個人的には前半の"笑い"の方が楽しめましたね。野見さんの演技は素人さんだからこそ出来る演技だったと思う。板尾さんも良い味出してたし、大御所の伊武さんや國村さんも良い演技をしてました。そして迎えるまさかの最期!思わず鳥肌が立ったシーンでした。もっとコメディ色が強いと思っていたが、意外と深く考えさせられる作品…多くの方に観てもらいたい。
日々“是”精進!
2011年6月14日

さや侍
野見隆明さんといった素人然とした役者と、熊田聖亜さんという演技も滑舌もすごくしっかりした子役のコンビも楽しく、柄本時生さんやROLLYさんを使うなどかなりの冒険。父娘がどうしてこんなことになったかの導入はわからないのだが、30日の業もなかなかくだらなくも面白く、徐々にせつない想いを抱かせてくれるのも松本監督の技。途中で竹原さんの存在はわかったが、最後で良い所をすべてかっさらっていったかのような鍛えられた朗読と熱い歌声で、この映画がぐぐぐっと締まったかのような気がした。
ゴリラも寄り道
2011年6月14日

さや侍
妻の死にショックを受けた侍が、役職も家も藩も捨て刀まで捨てて逃げていく。ただ一人の娘を連れて国を超えてただひたすら逃げていく。最初のうちは若君を笑わせようとする野見隆明が面白いのだが、監督が示してくれる結末は厳しい現実だった。子役の熊田聖亜がすばらしい演技をみせている。ゲラゲラ笑える喜劇を期待していくと、シニカルな物語にしっぺ返しを食う。
とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver
2011年6月13日

【映画】さや侍
結局お笑いなのか!それも、爆笑するような芸じゃない。失笑…?それじゃ若君は笑わないだろう。でも、その一見空回りしてるような、哀れな姿は松本人志の思惑なのかも。しかしつまらない。芸の道具の用意の良さとか、ネタの古さ(…)に、命の危険が迫っているとかリアリティが感じられなくて、私の肌には合わなかった感じ。どういう人をターゲットにしているのか、見えてこなかったんだけど(汗)まあ、松本人志が好きな人なら見に行って損はないんじゃないのでしょうか!
☆紅茶屋ロンド☆
2011年6月13日

さや侍
ある意味、テレビのお笑い番組を江戸時代の架空の藩に移動しただけ、という感じがしないでもない設定だが、多幸藩の笑わない若君って、松本から見た観客や視聴者で、野見隆明演ずるさや侍の暗さはそのまんま松本の素の顔のように思える。ネタが受けず、笑ってもらえないかもしれないという恐怖感はお笑い芸人ならいつでもあるだろう。その意味で松本の究極の自虐ネタぽい。結局、物の見事に最後まで笑えなかった。まあ、実体は深刻で痛々しい映画なのだから。よって、切腹を申し付ける!(太鼓の音)
佐藤秀の徒然幻視録
2011年6月13日

さや侍
★★★ 時代劇とはいえ基本はコメディ。ネタそのものは全く笑えない人がいても仕方ないと思いますが、松本人志らしい、ちょっとシュールなテイストは残しつつ、もっと一般的笑いを取り入れている感じ。逆に大ファンの方々からしたら求めているものが違ったりしないかと少し心配になったりもしたぐらい。そもそも切腹がかかっているのに、この連中の緊張感のなさがいい。すっかりネタ作りを楽しんでいます。伊武&國村のベテランコンビは何気に注目。おおよそ松本人志監督らしくないヒューマンテイストな〆でしたが思わず感動でホロリとさせられます。
LOVE Cinemas 調布
2011年6月1日


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