K-19:作品を観た感想(2)

K-19(2002)
ビグロー監督は明らかに観客の旧ソ連に対するイメージの思い込みに挑戦しているように見える。偽りない現場の生身の軍人を描こうという姿勢は[ハート・ロッカー]と共通している。ボストリコフ艦長は最初こそ権力的で融通がきかない石頭に描かれるが、実は思慮深さと決断力を併せ持った人間であることが分かる。ポレーニンも最初は腐るがだんだんと彼を尊敬するようになり、乗組員が反乱してポレーニンに艦長復権を求めた時も拒否する。お目付役の政治局員が扇動し、米軍艦船に助けを求めようとするが、艦長以下乗組員は"ロシア人の誇り"を優先した。
佐藤秀の徒然幻視録
2010年10月15日

DVD: K-19
実話がもとになっているとのことです。情けないくらい整備不良な原潜とか、冷戦時代の米ソのぎりぎりの駆け引きがよくわかります。よくこんな時代を無事に通り過ぎてきたかと思うくらい恐ろしいです。 前半の緊迫感と後半の緊迫感は全く異質のものです。前半は艦長の能力の高さと度胸の良さが示され副長(元艦長)との格の違いを見せてくれます。この対比がおもしろい。
Pocket Warmer
2004年9月3日

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