ブラインドネス:作品を観た感想(26)

ブラインドネス  鬼女の幸せ
視覚情報は死んだ。文字を含む記号の一切が無用の長物となった。信用できるのは口に入れられるものと手触りのあるものだけ。音も匂いもいまひとつ信用ならない。視覚を失ったことで世界はそれまでの秩序を捨てざるを得なかった。再び視覚を取り戻せたとして、一度捨てたものをまた拾えるだろうか?目に見えるものにせよ目には見えないものにせよ、今や世界中に荒廃は広がっている。ここまで壊れてしまったら、何もなかったことにはできない。物語は問いを突きつける。圧倒的な現実を前にして、ねえ、これからどう生きる?
MESCALINE DRIVE
2011年9月25日

「ブラインドネス」 豊かさと倫理
謎の失明をする病気に感染した者が閉じ込められる収容所の中で、モラルが崩壊し、次第に人間の中に潜む獣性みたいなものが支配して行くさまが描かれています。本作で第3病棟の男たちは収容所では何にも役に立たない金品を食料と引き換えに巻き上げました。これは過剰な欲望です。豊かさを求めることは悪いことではありません。けれどもそこには倫理や道徳がなくてはいけません。争いをなくすには皆が本当に平等でなければならないのでしょう。そのためには豊かさと、倫理・道徳がバランスをとれている社会というのが必要なのかもしれません。
はらやんの映画徒然草
2010年11月9日

【映画】ブラインドネス
施設っていっても、入ってくるのはみんな目が見えない人たちばかり。それであの作りはどうなのよって思っちゃう。食料の取り合いになったり、不安と恐怖から暴力的になったり…。一番初めに感染?する男性に、伊勢谷友介さん。妻に木村佳乃さん!意外と主要メンバーでした(笑) 全体的に白っぽくて、色を上手く使っていると思う。私としては、本当に感染なのか、何かの病気なのか、もう少し原因となる何かを突き止めて欲しかったんだけど…。まぁ、でもあのラストはなんか気分がいいので、良かったと思う。
☆紅茶屋ロンド☆
2010年11月6日

【映画】ブラインドネス
★★★ 結構イヤな映画でした。途中の性描写の部分は男性の私から見ても特に嫌な部分でしたよ。この映画は舞台がどこかも分かりづらくて…どこの国があんな雑な隔離政策とるんだよ…とかどうもリアルに受け取れない弱気な部分も多々…。結局この盲目の病になんらかの意味があるんですかねぇ!? で、あのラストシーンはハッピーエンドなんでしょうか?何にしろ中途半端に思えたんですけど…。
ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画
2009年7月25日

ブラインドネス
★★★ 今回の感染症とは全く別に、もともと盲目だった人が見せた本当の姿。人はどう変わってしまうのだろう。見た目ではなく、その人の心とはどんなものなのか?その心は美しく光輝いているのか?、それとも悪臭を放っているのか? 結局、なぜ失明したのか、ラスト突如元に戻ったのか?何も理由は分からない。人々は神に寄って試されている。そういうことなのかもしれない…。
ベルの映画レビューの部屋
2009年4月7日

ブラインドネス
過剰な暴力を慎重に排除していく一方で、居住環境や都市そのものの荒廃を描いて、それがどのように異常で究極の事態であったか、をこの上なく適確に描き出していきます。ジュリアン・ムーアの肉体的儚さと、精神的強さの兼ね合いが大変ほどよく、木村佳乃の潔癖さ繊細さプライドの高さが、事態の悲惨さをよりクッキリと浮き上がらせる効果をもたらし、すばらしいキャスティングだったと思います。
キノ2
2009年3月12日

自分の視力を疑うべきか・・ 「ブラインドネス」
出だしはグイグイ引っぱるし、 エンディングも上手にまとまっているが、 中盤に散漫さを感じる。メイレレスのような人でも難しい原作だったということか。 伊勢谷友介や木村佳乃がどういうキャラなのかイマイチわからないが、 ソツなく組み込まれている。 なのに見終わって、 ああ終わっちゃったか、 ぐらいに感じてしまうのはどういうわけだろう。
シネマ走り書き
2009年1月15日

映画[ ブラインドネス ]白に包まれる心の闇
たたみかけるようなスリリングな展開は、ちょっとしたパニックを感じさせられる。でも本当の怖さは、バーテンダーが第三病棟の王と名乗り、皆の食料を独占していくように、混沌の中に生まれる人間の醜さ(心の闇)だった。男性の性的要求を受け入れや、仲間の死への報復など、必ずしも皆のためだけでなく、そこにはその場の感情に動かされたという人間的弱さが介在していることに説得力を感じる。
アロハ坊主の日がな一日
2009年1月12日

ブラインドネス を観ました。
今年のカンヌ映画祭のオープニングを飾ったというこの作品。さすが…といえる作品ですかね。フェルナンド・メイレレスの超一級の心理サスペンス。それにしても途中は、人間の業と欲にはヘキヘキ気味、私もきっとジュリアンのようになったかも?でも?なぜみんな見えなくなったかは?よくわかりません。そしてジュリアンだけなぜ感染しなかったのか?なんとなく、本のほうが怖そうな感じがします…。
My Favorite Things
2008年12月7日

映画『ブラインドネス』
なぜ視野がまっ黒ではなくまっ白になるのか、原因は何か、なぜジュリアン・ムーアだけが失明しないのか、説明は全くありません。まぁ、別にそれはいいんですが、(取ってつけたように)ラストで希望が訪れるものの、全体的に人のダークな側面が強調された陰惨な作品ですね。女性にはオススメしません。最後もカタルシスというより、拍子抜けです。
健康への長い道
2008年12月4日

「ブラインドネス」見えるものと見えないものと
見えないことによって、火の暖かさを感じる。視覚から来る先入観が消え、人種偏見を持つ者にも連帯感が生まれる。見えないことの恐怖と見えるということの尊さ。一つの「あたりまえ」が崩れた時の、現代社会の脆さ。いろいろなテーマを詰め込みすぎているという感じはある。しかし非現実的な設定によって現実社会の脆さ、危うさを浮かび上がらせる構成は見事だと思う。ジュリアン・ムーアの熱演が良い。
ももたろうサブライ
2008年12月4日

『ブラインドネス』
失明者がパニックに陥る様ばかりで、パニックの描き方が中途半端な印象は否めないかなーと。結局、何が原因で起こった現象なのかがわからない部分で最後にモヤモヤが残るものの、希望の残る終わり方には少し救われるような気もする。ただ、あの後現実を目の当たりにした人々がどんな行動を起こすようになるのか、それがとっても興味深いかなーって感じたかな。
cinema!cinema!ミーハー映画・DVD
2008年12月3日

☆「ブラインドネス」
★★★ 観る側からすると、病気の原因・対策がわからないままというのが、消化不良になっちゃう。1人だけ病気にならない理由も不明…所内で実権を握る王…大勢いると横暴なヤツも紛れ込んじゃうのね。ある意味、一番野性的・人間的とも言える…。まあ、極限状況に追い込まれたときの、人間の様々な行動の恐ろしさを描きたかったのは判るけど。伊勢谷友介と木村佳乃の夫婦も頑張ってたね。
☆☆ひらりん的映画ブログ☆☆
2008年12月2日

ブラインドネス
人類はその「視覚」を正体不明の感染するタイプの病気で失っていく。隔離された空間に"目が見える"ジュリアン・ムーアが紛れ込んで生活する。視力を失った人間の殆どは人格が崩壊し、まるで獣のように奪い合い、這いつくばって生きていた。ストーリーは何の前ぶれもなく突然エンディングを迎えます。こういうのが最近の流行なのか?印象に残ったのは日本人役者が「最後まで生きていた」こと。
SUPER BLOG.JP
2008年12月1日

ブラインドネス□見えないこととは何か?
「眼が見えなくなる伝染病」はマクガフィンであり、この伝染病についてリアリズムに則り考えてもあまり意味はない。むしろ、「見えること」と「見えないこと」との哲学的考察を深めた方がこの映画を深く理解できるのではないかと思う。人間の良識は何の上によって成り立っているのかを考えさせる内容であった。
映画と出会う・世界が変わる
2008年11月30日

☆☆ 『ブラインドネス』
★★ 木村佳乃と伊瀬谷友介の役柄の重要度は低く残念。ほとんどジュリアン・ムーア一人だけが目立って活躍した映画になっているのは、ひとりだけ視力を失っていないという設定なので、観客の視線はジュリアン・ムーアの行動に向けられるせいかも知れない。特に、人類に向けてのメッセージみたいなものが表立ってあるわけでもなく、非常にわかりにくい映画であったことには間違いない。
映画の感想文日記
2008年11月30日

「ブラインドネス(BLINDNESS)」映画感想
★★ 極限状態に置かれた人間達がいかに振舞うのか、という恐ろしさや困難に立ち向かった人達が絆を深めるって言うテーマを語りたいのは判るのですが、設定に説得力が無い為にちょっと白けて見てました。感染の謎と共に、一人だけ症状の出ない人物の存在も不自然、その存在を隠して横暴な人物に弄ばれるのも疑問だらけ、見えているほうが圧倒的に有利なのに、反撃しないと言うのは馬鹿げてました。
Wilderlandwandar
2008年11月29日

【ブラインドネス】
面白かったし、目が離せずのめり込んで見たんだけど…この映画結局何が言いたかったんだろう〜?こうなるだろうっていうリアルさはとても伝わりました。募る不安と不満、そして諦め。見ていて苦しかったです。そして連帯感が生まれ、損得関係なく一緒に行動する彼らの姿は良かった〜。ですが、全体に一体なんだったの??という感は拭えなくてちょっと消化不良な感じもしました。
日々のつぶやき
2008年11月28日

ブラインドネス
非常にシリアスで、難解だ。今の世界そのものが、ほんとうに見ている事態が世界の真実かと問いかけているのだと思う。医者が最初に「ほんとうに盲目なら、視野は暗くなっていく」と言っている。これが、エンディングの付箋になっているのだ。次第に秩序は乱れ人間の醜悪な部分が次々と出現する。この乱れていく様子が、実はその施設だけの話ではなく隔離したはずの外の世界も同じだったというのが示唆に富んでいる。
とらちゃんのゴロゴロ日記-Hamazo
2008年11月27日

ブラインドネス
微妙な映画でした。パニックになった人間の心理などはうまく描けいたと思います。自分もああいう状況になったらこういうふうになるんだろうなと。しかしヒロインの行動には納得できなかった。自分は目が見えるんだから、銃をもっている目の見えない相手の言いなりになっているのが理解できない。あげくに言われるがままにレイプまでされてるし。なんで抵抗しないのか?全く理解できない。
だらだら無気力ブログ
2008年11月25日

ブラインドネス
お互い見えない同士のセックスって、想像力膨らんで、けっこう…ぁ 失礼。映画の中でそういうシーンがあるんです。極限の中で問われる人間性。あなたは自分の倫理観に自信が持てますか?そんな映画です。映画の中のジュリアンムーアは、母親のような存在で、絶望的な状況でも、彼女がいることで、希望が盲目になるようなことはなかった。
へでいくっ!
2008年11月25日

ブラインドネス
★★★★ 世界中の人々が失明していく。白い闇は美しいのかと思ったらとんでもなかった。パニックの中の人間って、どうしていつもこんなに醜いのか。何かあったら、あたしも人を押しのけてしまうのかな。食べ物の奪い合いって、一番ありそうで悲しい。
映画初日鑑賞妻
2008年11月24日

ブラインドネス
久しぶりにココまでひどい駄作を観ました。「全世界、失明。」と銘打った割りに物語の70%は収容所の中の話です。力のあるものが食料を握り、弱者から金品を巻き上げる。全く何の捻りもないストーリーが延々と続き、途中でもう飽き飽き。食べなきゃ死ぬ。そんで自分の妻を差し出す苦悩。今時漫画でもそんな陳腐なストーリー使いません。「北斗の拳」じゃないんだから。
LOVE Cinemas 調布
2008年11月24日

「ブラインドネス」伊勢谷くん、頑張ってます
★★★ どうなるんだ、何が原因だ、結末が陳腐じゃないといいけどな、宇宙人が出てきたら最悪だよなそんなことを心の片隅にチラリと思いながら人間の剥き出しの欲望を描くシーンを見つめた。ラストは・・・こんなものかな。全ての人間が失明して荒廃した大都会のシーンはさすがハリウッド映画、これだけでも見る価値はある。全体的に見て「Xファイル」もどきで、未消化な感じは残った。
soramove
2008年11月24日

ブラインドネス
SFであり、サスペンスであるが、極限状態におかれた人間たちを描く、寓話でもある。閉じられた狭い空間での出来事だが、この物語のテーマは、限定された人間や、場所だったからこそのパニック状態ではないだろう。うんと大きな規模に範囲を広げれば広げるほど、醜悪な愚行は過激になるばかりかもしれない。あの状況に置かれたら、見えている時には見えなかったものがはっきりと見えてくるのかもしれない。
悠雅的生活
2008年11月22日

ブラインドネス/Blindness
★★★ ひとり見える人を作らないと成り立たないし、また 見える人が一人いるってことが逆に面白くしていたと思う。視覚的に、見えないもの同士だから 観てるわたしたちにも伝えるための手段としてカメラはわざと白く見えないようにぼんやりした映像が多いのがなかなか面白い効果を生んでいた。観終えた後でギモンだらけなところが気に入らないって言う人も続出しそう。なぜ?っていう答えがないまま終わるっていうのがね。
我想一個人映画美的女人blog
2008年10月31日


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