機動警察パトレイバー2 the Movie:作品を観た感想(1)
『機動警察パトレイバー THE MOVIE』 20年前の幻想の国
本作は警察官が主人公である。劇場版らしく事件は派手で大規模で、警察や自衛隊、在日米軍まで巻き込んでいる。そして企業は強く、金儲けに邁進しており、犯罪者たちは理念を抱いて国家に挑む。平たくいえばみんな元気なのである。押井守監督をはじめとした作り手は、日本という国が強く大きいと思っていた。だからこそ国が登場すれば戦い甲斐があり、映画としてもスケールが増すと思っていた。しかし、失われた20年を経た私たちには、国の違う姿が見える。やはり国家権力をネタにするには景気が良くて国が元気でないといけないということか。
映画のブログ
2010年11月23日
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