翼よ!あれが巴里の灯だ:作品を観た感想(2)

翼よ!あれが巴里の灯だ The Spirit of St.Louis
★★★★★ 圧倒的な映画だった。ワイルダーの時制のいじり方を始め、機内でのハエの使い方、離陸前に少女からもらった手鏡の使い方と回収、カットバックの手法、狭いコックピットと飛行機込みの大ロングや空撮の交互の使用によるリズム感の生成と窮屈さの表現、プロペラの後ろに燃料タンクがあるので前方に窓がなく、潜望鏡を取り付ける時の演出・作劇の上手さに唸らされた。
映画!That' s Entertainment
2022年4月13日

*翼よ!あれが巴里の灯だ*
この映画がうまいところは、単調になりがちな飛行時間に過去のシーンを入れてること。さすがワイルダー。最初に飛行機を買った時のことや曲芸飛行、軍での訓練などが実にユーモアたっぷりに挿入されていて飽きさせません。約3000キロは陸地のない海、アイルランドが見えてきたときの喜びったら!そしてラストはもう〜〜。いずれにしても都会の灯りを見たときには感動だったでしょうね。そしてあんなにみんなが待っていてくれたとは!あ〜とってもいい映画。ワイルダーらしく小物を効かせていたり、単調さを回避していたりで、さすがでした。
Cartouche
2011年2月15日

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