カツベン!:作品を観た感想(4)

カツベン!
★★★★ 本作に付いて言えばせっかくの題材が活かしきれていない。成田凌らが語る弁士の口調の面白さはあるが、ドタバタのベースもサイレント映画にリスペクトしているのか、表現手法が古いので、喜劇の割には笑えなかった。豪華な配役が居並ぶ分、もったいないなあ、と感じてしまったのだ。
映画!That' s Entertainment
2021年4月1日

映画『カツベン!』ワケアり弁士を応援!with幸せのキャラメル
成田さんは壊れそうな繊細さに、女性的な優しさも感じれば粗野なムードで、男臭さをプンプンさせる同じ役者だと、思わなかったこともある巾のある役者さん。今作は、“逃げ“る俊太郎と“活弁“で攻める弁士:國定と複雑な男の人生劇場を、堪能しました。総合芸術の映画というより大衆娯楽の活動写真というムードが、なんとも好き。
yutake☆イヴの《映画☆一期一会》
2019年12月29日

『カツベン!』キャストを探しながら観よう
★★★★ この映画のちょっとベタな設定やベタな笑いシーンも、観る人が心の中で付ける解説によって全く違うというわけである。面白いね。一つの作品に解釈の差が出来ることに悩み始める元人気弁士・山岡秋声の立ち位置だけが妙にリアル。彼の目線の先には、これからやってくるトーキーの時代がある。箱庭の中のお芝居。そう考えると、少し切ない。これも古き善き日本の文化の切れはし。
映画@見取り八段
2019年12月24日

カツベン!
★★★★ 豪華共演陣の快演も楽しいし、周防監督の凝り方は相当なもので、弁士が語るサイレントの映像もちゃんとオリジナルで作っている。城田優や上白石萌音らが出演した劇中のモノクロ無声映画にも心を奪われる。活動弁士のパフォーマンスが優れた話芸として非常に面白いものである。だから単純な映像でも彼らの話芸によって傑作になり、悲劇にもなり喜劇にもなるところが秀逸であり、周防監督の思い入れが伝わって来るようでした。全体のストーリーはドタバタ劇だが、音声も音楽も生で聞けたこの時代の映画は、また特別な面白さがあったと想像できます。観ていて、とても楽しかった。本当に映画本来の楽しさにあふれている。
映画に夢中
2019年12月17日

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