ハナミズキ:作品を観た感想(12)
ハナミズキ(’10)
テロを匂わすフレーズは省かれ、ハナミズキの清冽さをモチーフにしたこの曲の普遍性、を思えば、家業を継ぐ漁師として暮らし、家の問題に足を取られ、遠距離恋愛のジレンマに苛立つ好きには"飛べない"青年と、夢や意気と心細さや思い出に揺れる"飛びきれない"ヒロインとの恋模様にした、というのが、スケールは小さいかもしれませんが、何だか人間味的な温みが残ったという感触でした。ハナミズキの花言葉は「返礼」、そういう筋が物語にも通っていて、他人の存在、心も、数字や記号でしか扱われかねない時勢の中、価値あるいい言葉、コンセプト、とも思えた作品でした。
Something Impressive(KYOKOV)
2010年10月23日
ハナミズキ
★★★ ヒット曲の題名がタイトルの映画の内容は、期待しない方がいいというのが通り相場ですし、旬な俳優の新垣結衣の主演作ともなればその感が一層強まります。でも、この映画はそれだけでは捉え切れないところが残ります。主人公紗枝の相手役の康平(生田)が、酷く泥臭い人物として描かれていること。もう一つは物語の背景となってスクリーンに映し出される風景がどれも大層綺麗なこと。釧路の海岸地帯を走るローカル線をとらえた映像は素晴らしい。康平が漕ぐ自転車に紗枝が乗って走る「アゼチの岬」の風景も、見ごたえ十分です。
映画的・絵画的・音楽的
2010年9月19日
【ハナミズキ】
この北海道弁…イタすぎる。「いいっしょ」とか「なんも」を連発するんだけど、普段使いませんからー。そしてイントネーションが違う。それが気になって気になって最初集中できませんでした(泣) ストーリは予想通り漫画的ですねー。全然はまれませんでしたが…仕方ないかも。若い人にはいいのかもしれないですねー。若いカップルがとてもたくさん見に来ていましたし。。突っ込みどころは多々ありましたが、まあこんなものかと(笑) 新垣結衣ちゃんは相変わらず可愛かったですー♪
日々のつぶやき
2010年9月18日
ハナミズキ
★★★ ガッキーがだんだん大人に成長していく映像がよかったね。ただもう少し泣ける話かと思っていたのに、余りにもご都合主義なのが気に入らない。128分も使った割には、何かすっきりしないストーリー展開。それは多分綺麗にまとめ過ぎた結果、出演者たちの心の葛藤が聞こえてこなかったからであろう。だから感情移入が出来なかったが、若い女の子が「彼氏欲しい!結婚したいなあ」と終映直後に叫んでいたのが印象的であった。可もなく不可もなく、美しい映像と素敵な音楽、二人のアイドルを観たい人なら、「ただいま」「おかえり」だけで大感動するかもね。
ケントのたそがれ劇場
2010年9月12日
ハナミズキ
★★★ 久々に"王道のラブストーリー"をみたって感じ。なけーって感じの作品なんだけど、展開が早めにかわるからか、だいたいが想像できんだよね。でも二人の一途な愛みてたらうらやましくもあった。新垣結衣ちゃんが可愛いから美しいに変化していってたね〜。向井君…もうちっと出番ほしかった〜。この映画でよかったのは、断然、薬師丸ひろ子!このお母さん役は本当によかった☆ この曲は同時多発テロの悲劇で感じた思いを曲にしたんでしたよね。彼女のなくなった父親が残された家族と一緒にいれるようにってうえた花水木だったんでしょうかね。
C'est joli〜ここちいい毎日を〜
2010年9月6日
『ハナミズキ』
★★★★ 二人の恋愛を中心に、友だち、喧嘩、父親の死、破産、離散する仲間、母親の再婚等々、背景に様々な問題提起をしながら、二人の少しずつだが人間としての成長と苦悩を、優しく温かく、そして二人の恋愛が成就するように願っている自分が居る。"出会いと別れ"、それは生きていく以上、避けて通れない道程。だからこそ人生は面白いし、奥深いのかもしれない。ハナミズキの歌詞にあるように、「君と好きな人が百年続きますように」と願う純愛模様に、やはり涙を堪えることができなかった。…土井監督、あなたの勝ちです。
京の昼寝〜♪
2010年8月27日
ハナミズキ
★★★ あの美しいカナダの港町でのシーンはロマンチックでした。康平の気持ちもわかるけど、それは律子さんに対して男としてダメじゃない?って思ったら…最後はみんなハッピーエンドでしたね。優しい先輩として紗枝に接している北見。自然体で、笑顔がさわやかで素敵でした。報道カメラマンとして世界を飛び回り、そこに生活している子供たちの写真を撮る。ニューヨークではカメラマンとして活躍し、紗枝と結婚するはずだったけど…。向井理、登場シーンは少なかったけど、紗枝の人生に大きく影響を与えて印象的な役柄でした。
voy's room
2010年8月26日
ハナミズキ
ここに登場する男女は、色々なタイプの人間がいて観客は誰かに共感できる。「君と好きな人が百年続きますように」とは世界の平和を願う言葉だけど、この映画とは相性がいい。ワールドトレードセンターがないニューヨークやカナダの港町でのロケによって、一青窈の歌の世界と映画の内容がシンクロする。ハナミズキの花は、春しか見ることができない。冬にはすべての葉を落としてしまう。でも、新しい年が来ると新芽が芽吹き、鮮やかな花を見ることができる。愛する人も、ハナミズキの幹のようにたくましくそばにいてほしいと願う。
とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver
2010年8月25日
ハナミズキ ロケーションが(は)素晴らしかった
まさに安心して見ていられる純愛映画。ストーリーはすべてお見通し、ハッピーエンドのためなら、ためらいもなく、都合良く、情け容赦なく邪魔者は消されていく…。救いがなくなったらいけないので、そこはちゃんと言い訳は用意してある。ちょっと都合良すぎ。そうでなくっちゃ「純愛」は成就しないのだ!物語は、自分にとってはもう開始直後からどうでもよくなってしまった俺は、ずっとロケーションを楽しんでいた。物語のせいで、無理に距離を稼がなくてはならなかったのだろうが、早稲田やニューヨークってのはね〜風呂敷広げすぎ〜(爆)
労組書記長社労士のブログ
2010年8月24日
ハナミズキ
北海道の漁村から唐突な感じでニューヨークまで舞台が移動するが、この歌の原点を忠実に尊重したものだろう。けれど、歌の方が偉すぎて映画の方はちょっとキツイ感じ。一見、紗枝と康平の素朴な純愛ドラマなのだけれど、歌詞同様、輻輳していて様々な人々の思いが詰め込まれている。テロの余韻は紗枝が東京の大学で知り合い、ニューヨークに渡って婚約することになるカメラマン純一に活かされている。オリジナルの歌詞に比べ、少し小綺麗にまとまり過ぎたのが残念と言えば残念。
佐藤秀の徒然幻視録
2010年8月21日
ハナミズキ
★★★ 20代になると、自分の置かれた環境がある、生活もある。追ってみたい夢もある、と色々新しい要素が加わる。これらによって悩む紗枝と康平の姿はリアルだと感じました。康平が、上京する紗枝を海から見送るシーン、別々の道を進もうと別れを告げたシーン、思わず涙がこぼれてしまった。後半は、都合良く進んでいくなぁと感じなくもないのですが、やっぱりご縁のある人とは何かにつけて絶妙なタイミングで出会うことができるのだと思いました。出会いから色々あって一周してますからね。安心感のあるラストに、胸をなでおろしました(笑)。
☆試写会中毒☆
2010年8月10日
ハナミズキ
★★★★ 出会ったばかりの2人の人生は早くも別の道を歩み始めることに…。東京と北海道の遠距離恋愛のシークエンスでは、経験した事のある人なら誰でも理解できるだろう焦燥感・悲しみ・苛立ち・愛情・不安、全ての入り混じったどうにもならない感情に翻弄されるはず。お互いに踏ん切りをつけた様でいて、わだかまりを残しているのが解る微妙な演技を新垣結衣と生田斗真は見事に表現。気になる点はありますが、余りにも純粋で穢れがないラブストーリー、現実的ではないかもしれませんが、こんな時代だからこそこのピュアな想いが私たちの心を揺さぶります。
LOVE Cinemas 調布
2010年7月30日
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