犬猿:作品を観た感想(7)
『犬猿』をテアとル新宿で観て(ネタバレ気味)、
★★★主役の四人がそれぞれリアルにダメをひけらかし(役としてね)、ひけらかしショーで終わって、普通その後に見える微かな希望みたいな物も薄めなので、私、これはやっぱキツくて、吉田恵輔と言う才能をリスペクトしつつも、映画としてはそんな好きじゃない。
ふじき78の死屍累々映画日記・第二章
2018年9月17日
犬猿
★★★ 良かった。主演4人がみんな良かったです。賢姉・愚妹に、愚兄・賢弟の関係が時には逆転しつつ、巧みな語り口で同時進行に描かれており、全員の感情が爆発したところでクライマックスへと、なだれ込む構成の巧さに拍手であります。
映画に夢中
2018年3月1日
85『犬猿』これは俺の映画だ
★★★★ 兎に角面白い!えぐり取られた人間の嫌な行動や顛末は、どれも苦く痛いはずなんですが、同時にエンターテイメントとしてめちゃくちゃ楽しめるバランスにもなっています。ラストでは、大いに大いに唸ります。キャストもみんな良い、最高。
シネマ・ジャンプストリート 映画のブログ
2018年2月20日
「犬猿」
吉田恵輔の作品らしい作品の始まり方。本音を晒す、ということが、全ての点において良いとは限らない。だが、最後に本音を晒し合ったのは、それもまた兄弟姉妹の血の為せることなのかもしれない。これからの生活に少し希望を見出せるラストになっていたことを含めて、邦画のチカラを受け止めた。
ここなつ映画レビュー
2018年2月19日
犬猿
★★★ お互い絵を描いたような性格が違い過ぎているのが却って緊張感なくすのが欠点と言えば欠点。卓司が一貫して何も考えてなさげで成り行きまかせなのが笑える。
佐藤秀の徒然幻視録
2018年2月14日
『犬猿』 キラキラとドロドロ
どちらかと言えば普通に見える和成が元犯罪者の兄・卓司を罵ったり、女の武器で世の中をうまく渡って行きそうな真子が堅物の由利亜を悪く言ったりもしても、それぞれの兄・姉を他人から非難されるとなぜか擁護してやりたくもなる。そのあたりの微妙な関係を自然な会話に乗せていく脚本がとてもうまい。『犬猿』も登場人物の光の部分と影の部分をうまい具合に配合している。あまり演技経験のない女優陣をうまく盛り立てた窪田正孝と新井浩文もやはりうまかったと思う。吉田恵輔の作品にはハズレというものがないと改めて感じさせる1本だった。
映画批評的妄想覚え書き/日々是口実
2018年2月14日
「犬猿」:
大江戸はかなり好きです、この監督。本作でも窪田正孝、新井浩文の兄弟と、江上敬子(ニッチェ)、筧美和子の姉妹が最高にキャラが立ちまくり、また絶妙のコンビネーションで、映画を転がしていきます。とにかく面白くって、ぐいぐい引き込まれます。コンプレックスに関するえぐい考察の映画であり、更には兄弟(姉妹)って面倒くさい、肉親だからこそ面倒くさいってことを、吉田恵輔流のブラックユーモアで描きました。
大江戸時夫の東京温度
2018年2月11日
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