憐れみの3章:作品を観た感想(1)
ショートレビュー「憐れみの3章・・・・・評価額1600円」
★★★ 相変わらず俗っぽく、愚かに人間臭い人々の物語。恋人、妄想、宗教とそれぞれに依存する先は違うが、どの話でも主人公は依存する対象を深く愛し、愛すれば愛すほど依存が強まってゆく。そして依存することで“自己”はどんどん小さくなり、いざ依存の対象から拒絶されると、限りなく自己が小さくなっている三人の主人公たちは、呆然と立ちすくむ憐れに壊れた人になってしまう。面白い映画だがどの話も猥雑で、例によって変な人しか出てこないので相当に客を選びそう。
ノラネコの呑んで観るシネマ
2024年10月3日
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