レッド・バロン:作品を観た感想(2)
レッド・バロン
★★★ リヒトホーフェンのパイロットとしての名声はどんどん高まって、軍の上層部は士気向上のために彼を"英雄"として扱う。彼は空中戦をスポーツだと言い切って、正々堂々と戦うことに楽しさや喜びまで見出していましたが、仲間の死や自分の負傷、さらに歩兵たちの惨状をみるにつけ、徐々に戦争の怖さ・虚しさを実感していきます。敵だけでなく味方まで、それも結果的に空中戦とは比較にならない人数を殺すことに加担している彼の苦悩はそのまま戦争の真実。もはやドイツ帝国の敗戦は必至の状況で出撃してゆくレッド・バロン…。割と面白い作品でした。
LOVE Cinemas 調布
2011年5月26日
レッド・バロン
それにしても、英雄にさせられてしまった彼の人生は切なかったです。ただ、ゲームのように戦闘をしていた時、彼は空に騎士道精神を求めていました。でも、死と隣り合わせの戦争の実態を実感した時、彼は自分の死を求めてしまいます。そして、死を覚悟して空へと旅立った彼の微笑みはあまりにも哀しいものでした。観終わった時、この主人公は日本の戦争映画の兵士たちと同じ瞳だったなと感じました。死を覚悟した静かなこの瞳は忘れられませんと思った1本です。
とりあえず、コメントです
2011年5月26日
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