愛のコリーダ:作品を観た感想(1)

『愛のコリーダ』の意味は?
定が刃物をもてあそび吉蔵に突きつけるたび、いよいよ切り取ってしまうのかとハラハラドキドキしてしまう。観客心理を読みきった大島監督は、観客をもてあそぶかのように定に刃物や紐を握らせる。ストーリーは単純なのに飽きないのは、そんなふうに刃物をちらつかせるからであろう。映画中盤、散髪屋を出た吉蔵が、軍隊とすれちがい反対方向に歩いていくシーンがある。二・二六事件の年、軍隊とは反対に1人で歩いていく男。2人の閉鎖空間を描くだけでなく、コメントしやすいシーンを付け加えることで、大島監督は評論家筋をも手のひらの上で転がしてしまう。
映画のブログ
2009年9月24日

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