フロスト×ニクソン:作品を観た感想(27)
「映画【フロスト×ニクソン】を観た/ 元大統領よ!アメリカ国民に謝罪せよ!!!」
これ面白かった、爺さんとちっちゃいおっちゃんが二人で心理戦を展開する地味な映画なんだけど、まるでボクシングの試合中継を見ている様でスリリング。ウォーターゲート事件について前知識がなくても、概要を前半で丁寧に解説してくれるから問題ないと思う、脚本の妙だな、舞台版も見てみたい。ニクソン陣営のセコンド役のケヴィン・ベーコン、フロスト陣営のセコンド役のサム・ロックウェル、二人がまた良いな、自分の仕事に信念を持っている感じが。だからこそ最後のサム・ロックウェルの戸惑いに共感できる。
NEW WAY.NEW LIFE
2012年11月3日
フロスト×ニクソン 明日のために
経験に裏打ちされた技術で防御に徹する元世界王者だが、挑戦者の手数が勝り、防御が追いつかなくなる。そして、知らず知らずのうちにコーナーに追い詰められてしまう。袋小路から逃れようと、ニクソンが不用意に出した拳。フロストはそれにカウンターを合わせた。乾坤一擲の一撃がニクソンの顎をとらえた。勝敗に正義と悪の二項対立を持ち込む必要はない。二人の男が全力を尽くして戦った。真剣勝負のリングに上った時点で、リチャード・ニクソンもデビッド・フロストも称讃に値する。彼らは観る者を熱狂させるほどに強かった。それでいい。
MESCALINE DRIVE
2011年8月18日
フロスト×ニクソン
ウォーターゲート事件の詳細や各人物を知らなくても十分楽しめる作品になっているところは素晴らしい。裏事情があってそれぞれ「勝ち」をとらねばならない2人の対決は、まるでボクシングのように相手の腹をさぐりつつ応戦を繰り返す両陣営の緊迫した攻防にドキドキさせられました。老獪で狡猾なニクソンは巧みな話術でフロストの質問をはぐらかしていくのだけど、最終日には二人の立場がうって変わる。後半まではフロストの心情にのれないのですが、最終日はとにかく緊迫していましたね。狼狽し感情を露にしたニクソンの表情といったら!
いやいやえん
2011年7月16日
【映画】フロスト×ニクソン…の記事&輸入家具の味がした話
★★★ それなりに面白かったです、観ている最中は。でも…インタビュー自体の目的は双方ともイビツで…視聴率=お金儲け&浅慮から企画を立ち上げたフロストが勝手に資金繰りでピンチになって…そりゃあ奮起するしかないという状況。フロストは…最後には頑張ったとはいえ、頑張った事自体も成り行きというか、ヤッパリ行き当たりばったり。想像していた、キレモノ同士の鍔迫り合いってなものではなかったなぁ…。結末としてはニクソンの発言では無くて、フロストの資金繰りだと思わせる作りの作品。何かとスケールが小さい気もしたんです。
ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画
2010年5月23日
フロスト×ニクソン
一筋縄ではいかない元大統領と、何とか事件の真相を引き出し、勝ちを収めたいフロスト。終盤になればなるほど、その攻防は緊迫感を増し、ひと時たりとも目が離せない。これまでの主張を変えず、今後の人生を守ろうとする男と、海千山千の強かな男から、欲しい答えを引き出そうとする男。思えば、どちらに分があるか最初からわかっていそうな設定から、必死に動き回るフロストやブレーンの様子や、ある意味驚きの終盤までの展開も、その時々の表情や態度の変化も本当に見事。こんなに脚本が巧くて見ごたえのある「サスペンス」は久しぶりに観たと思う。
悠雅的生活
2010年3月4日
「フロスト×ニクソン」 言葉の拳闘
二人の間の合計4回に渡るインタビューは、まさに決闘といった感じがしました。決闘というより拳闘の試合を見ているようでした。1ラウンド目は、若き挑戦者が先制パンチを食らわせたけれど、その後はベテランの絶え間ないパンチを浴びているようなイメージ。2ラウンド、3ラウンドとともにニクソンの圧勝。まさにフロストは手も足も出せない状態になっていました。彼らが考えてきたことは、勝ち上がっていくということ。けれど、延々と続く戦いの中で、その目標が、勝ち残ることに変わっていってしまったのかもしれません。
はらやんの映画徒然草
2009年12月8日
「フロスト×ニクソン」(FROST/NIXON)
本作の原作は元々戯曲であるが、当然、フロストとニクソンの激しい会話のやり取りが演劇調である。また、ニクソンの告白を聞いていたフロストの驚愕した表情が真に迫っている。芸能人相手のトーク・ショーの司会者が、大統領から真実を引き出すという有能なジャーナリストに変身したのだ。ラストでニクソンはフロストにプレゼントされたイタリア製靴とともに、1人で海に向かってもの思いにふける…。なかなか情感あふれる名シーンだ。
シネマ・ワンダーランド
2009年10月13日
「フロスト×ニクソン」
★★★★★ フランク・ランジェラ氏のニクソンは良い。マイケル・シーン氏が巧くデビット・フロストに化けている。ニクソンは言論戦・政治戦のスペシャリストをセコンドに、フロストは革新系ジャーナリストと番組制作者をセコンドに戦う。資金不足と睡眠不足のストレスに耐えながら涼しい顔を装ってニクソンに挑むフロスト、老獪で余裕のニクソンだが彼もまた内面に問題を抱えている。場外でもさり気なくブラフを仕掛けたり、妙なところで2人は共感したり、ドキュメンタリー調に関係者の証言部分を挿入したり、誠に有意義な2時間強の映画だった。
ミカエル晴雨堂の晴耕雨読な映画処方箋
2009年10月3日
イタリア製のローファー 「フロスト×ニクソン」
周到な策士として描かれるニクソンだが、 同時にストレートな人間臭さも漂わせ、 退任後も存在感たっぷり。 フロストは政治には疎く、 ジャーナリストの資質はなかった。 ただテレビというメディアの特質だけは知っていた。 二人は正反対なのにどこか似ていた。 だからニクソンもフロストには気を許したのかもしれない。 フロストもニクソンを、 ただの不名誉な男だとは見ていない。 父と息子のように、 お互いを好敵手と仰ぎ、 闘いを楽しんだ。 歴史の教科書には出て来ない1ページを見た思い。見ごたえのある一作!
シネマ走り書き
2009年9月29日
フロスト×ニクソン
★★★ フロストの司会っぷりは最初に描かれていたので、大統領をかなりやりこめるもんかと思ってたら意外にも逆だったのには驚きました。やはり大統領になる方は口が達者じゃないとだめなんですねぇ。しかし、負けてはいないフロスト、ラストの反撃はニクソンの本性を引き出してしまった…この二人の心理戦はなかなか引き込まれて面白かったです。リチャード・ニクソンという人はこういう人なんだとフランク・ランジェラさんを通して少しだけでもわかったかなと。
映画鑑賞☆日記・・・
2009年9月9日
フロスト×ニクソン
★★★ ニクソンの事はあまり知らなかったけど、役者さんたちの演技に引き込まれて最後まで飽きずに観れた♪ それにケヴィン・ベーコンが出ているのでビックリ!!渋めのボイスが私好み♪ニクソンを悪く言う奴は許さない!的な雰囲気が良かった☆ ニクソンを演じたフランク・ランジェラも素晴らしかった!フロストを簡単にあしらうあたりも良かったし、後半の狼狽した感じも印象に残る! こう言うジャンルが好きな方にはおすすめ☆
Addict allcinema 映画レビュー
2009年8月7日
フロスト×ニクソン あの深夜の電話の真相は?
フロストが逆転を果たすきっかけをつかんだのは、ニクソンからフロストへの深夜の電話。このエピソードが実際にあったかどうかは判らないが、これが非常に重要な役割を果たしていることは明らか。物語はフロストとニクソンの対決の対話がそのほとんどを占めているが、この電話の場面だけは何かを伝え合う対話なのである。このエピソードを描くことによってこの映画が単純な善悪対決というパターンから脱却できたのである。
映画と出会う・世界が変わる
2009年7月22日
「フロスト×ニクソン」は、てレビが作る劇場社会にひたっている...
フロストが先制パンチを浴びせるが、そこはしたたかなニクソン、実にうまくかわして優位に進めていく。このあたりは国内だけでなく、世界中の国々のリーダーたちとわたりあってきたアメリカ大統領の底知れぬすごさを見せてくれる。対決はあることからフロストが逆転を果たす。ニクソンを追い詰め、結局は致命傷を与えたのはブレーンたちの調査結果でも、フロストの論理的追及でもない。それは、テレビが示すニクソンの老い、疲れ、醜悪な表情を捕らえた「映像」である。ここがこの映画のポイントである。
映画と出会う・世界が変わる
2009年7月15日
フロスト×ニクソン 現代版「眼下の敵」
なんという面白さ!辞任したニクソンを相手にトーク番組を作り、それを自分のステップアップにしようとするテレビの人気司会者。出演によって挽回をねらうニクソン。その二人の周辺の思惑と様々な駆け引き。エポックメイキングなインタビュー番組が出来るまでを背景に、ドキュメンタリータッチの映画ではなく、現代版[眼下の敵]を作り上げた。インタビューのスリリングな展開はもちろん面白いが、戦い終わっての二人の会見シーンが素晴らしい。
映画と出会う・世界が変わる
2009年7月13日
フロスト×ニクソン を観ました。
なかなか面白い作品でした。舞台でも上演されていて主役の2人は、映画と同じだそうです。一見お調子者にみえて実は策士なフロスト。これこそが名インタビュアーの条件なのだ…そうだ。あのニクソンがフロストのことを"好敵手"と呼び、その彼の本当の魅力を語る辺りが私は気に入っています。「好敵手」久しぶりに聞く言葉のような気がしました。まさに「水面下のでの信頼の上に成立する」ということが今は乏しいからでしょうかね?
My Favorite Things
2009年5月1日
フロスト×ニクソン FROST/NIXON
最後の4日目でニクソンに逆転の謝罪を引き出したというのも、あざとい感じがする。実際にはそんな大したことではなく、ニクソンの謝罪もある程度想定されていたはずだ。ただただ前代未聞の視聴率を稼いだということが最大のエピソードなのだろう。所謂視聴率至上主義、政治のワイドショー化の本家本元で、アメリカではみのもんたは30年以上前から存在していたことになる。
佐藤秀の徒然幻視録
2009年4月14日
フロスト×ニクソン
鳥肌がたつくらい、面白かったです。これは完全に「戦争」。両者互いにブレーンを集め、緻密なリサーチを重ね、敵を自らのフィールドに引きずり込み、主張を通し失言を誘い、完膚なきまでに叩きのめすと同時に自らの目的を達成する。準備期間を含め、そのやり取りのエキサイティングなことといったら、そこらのアクション映画なんかより大量のアドレナリンが吹き出すことまちがいなし。まさに手に汗握る二時間です。
キノ2
2009年4月6日
フロスト×ニクソン
★★★★ アカデミー作品賞ノミネートとはいえ単なるインタビュー映画は退屈しそうと思いきや、こんなに面白いとは!! インタビューという名のバトル映画でした。もちろん出演俳優も申し分ない。インタビューってもっと単純なものって思ってましたが、色々事前準備が必要だったり、シナリオがあったりで当人2人はもちろん、それぞれの参謀のリアクションも面白かったです。ケビン・ベーコンは相変わらず渋いです。
メルブロ
2009年4月6日
「フロスト×ニクソン(FROST/NIXON)」映画感想
★★★★ 結果は判っているのですが、ニクソンの告白を引き出すまでの過程は知りませんでしたので、取材チームとニクソン側のぶつかり合いは興味深く見られた。ニクソンの側近役のケヴィン・ベーコンは見るからに切れ者の人物を完璧にこなしてました、誰かこの人にいい役を付けてください…。役者の演技と監督の演出で緊張感溢れる心理戦は結構面白かったです。無駄な時間を使っていないのも好感でした。
Wilderlandwandar
2009年4月4日
*フロスト×ニクソン*
ニクソンに扮するフランク・ランジェラとフロストに扮するマイケル・シーンは、そのまま。舞台で何百回と演じてますからセリフのひとつひとつが自分のことばになっているし、人生の一部までもがニクソンに、フロストに…なっているのでしょう。大成功と言っていいと思います。それにしてもこういう会話劇をするのも、そして立派なエンタメとして映画にしてしまうのもアメリカならでは…ですね。
Cartouche
2009年3月31日
『フロスト×ニクソン』 (2008)/アメリカ
★★★★ ボクシングのラウンドに例えていた様子が面白かった。休憩の時のセコンドや客席の言葉だったり、あるいはチャンピオンに言われた一言が闘志に火をつけてしまう。そして次第にチャンピオンを追い詰めていく。殴られても食いついて。決定的な一言を引き出すことに成功する。たたみかける様子も試合のよう。そんな一連の流れに対し、フィクションも交えながら状況の変化を追って行った。心理戦としては面白い映画だったと思います。
NiceOne!!
2009年3月29日
フロスト×ニクソン / FROST/NIXON
★★★★ 段々とグイグイ惹き込まれていき、すぐに「もう目が離せない!」って状態に。社会派ドラマっていうと重くて小難しいイメージがあるけど、そんなこともなくすっかり入り込んでしまう。さすがロン・ハワード監督の手腕。見応えたっぷり!このインタビューでフロストが捕まえたニクソンの狼狽と憔悴した表情はテレビを通して全て捉えられていた。あの時のニクソンの表情!二人とも、オスカーに値する名演でした!
我想一個人映画美的女人blog
2009年3月29日
『フロストXニクソン』
インタビューは格闘技である。これはインタビュアーの誰もが納得する言葉だそうです。ウォーターゲート事件以来沈黙を守ってきたリチャード・ニクソンとイギリスの人気トークショー司会者デビッド・フロストを中心に彼らのブレーンも巻き込んだ歴史的インタビューの舞台裏を描いたこの作品は、ボクシングを見ているかのような緊迫感と緊張感のある映画でした。これがアカデミー無冠とは本当に残念でなりません。
めでぃあみっくす
2009年3月28日
フロスト×ニクソン
★★★★ いやぁ、とてつもなく見応えがあります!実際のニクソンの顔はフランク・ランジェラとそれほど似ている訳ではないんですが、話し方やしぐさ・表情・目の動きを観ているとニクソンその人がそこにいるかのように感じます。これは相当研究したんだろうなと。迫真の名演技とは良く言ったもので、"真に迫った"演技は、実物をリアルで見ていない私にも"本物"を観せてくれました。
LOVE Cinemas 調布
2009年3月28日
フロスト×ニクソン
二人の演技は見応えがありました。目力の強いマイケル・シーンが演じるフロストとニクソンの二人が繰り広げるインタビューの行末をドキドキしながら見つめていました。二人の心の底辺には劣等感という消えない痛みがいつも残っている。それをバネに上へと昇ってきた二人は人生の転換点で出会い対決します。その結末をニクソン役のフランク・ランジェラは人生に敗れた男の悲哀を存在感のある演技で見せてくれました。
とりあえず、コメントです
2009年3月27日
フロスト×ニクソン
インタビューの核心は、ウォーターゲート事件に関する部分。フロストは、ニクソンから有名な発言を引き出す。そこに至るインタビューの道のりが一番の見所。真相を暴きだすためのネタを準備し、タイミングを見計らってニクソンにつきつける。有名な発言を引き出し、それを突破口としてニクソンを追い詰めていく。あまり事件の内容を知らないこともあり、準備されたネタの致命度がよくわからないのが残念だった。
あーうぃ だにぇっと
2009年3月26日
映画「フロスト×ニクソン」試写会@スペースFS汐留
事件を知らない観客は物語の蚊帳の外へ置いてきぼりになってしまう。したがって本作は"ウォーターゲート事件"に詳しい人、アメリカの歴史に詳しい人にはお勧めするが、それ以外の人にはお勧め出来ない。メインとなるフロストとニクソンの一対一のインタビューであるのだが、どうもフロストという人物に感情移入できなかった。大役を受けてプレッシャーで押しつぶされるような人物だったら映画として面白かったかも?
masalaの辛口映画館
2009年3月25日
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