聖なるイチジクの種:作品を観た感想(1)

聖なるイチジクの種・・・・・評価額1700円
★★★★ 国家から貸与された銃は、いわば権力の象徴であり、無くすことなど許されない。銃が無くなったことで焦るイマンは、家族への疑心暗鬼からそれまでの温和な父親の顔を豹変させ、歪んだ家父長制の本性を曝け出す。一見すると平和だった家庭には、実はジェンダーギャップやジェネレーションギャップ、さらには信仰に対するスタンスの違いなど、さまざまな葛藤要因が隠れていて、それが街の動乱を触媒にして顕在化してくるのである。自分たちも意識しないうちに、イマンの仕事を通して神権政治に絡め取られてしまっている一家は、イラン社会同様にもはや二度と元には戻れない。
ノラネコの呑んで観るシネマ
2025年2月19日

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