キャリー :作品を観た感想(3)
『キャリー』 (1976)
観終わった後も地続きになる恐怖の余韻はホラーの面目躍如であり、他の追随を許さない。そして、何といっても劇中で爆裂するブライアン・デ・パルマのテクニックと変態性にご注目。バーナード・ハーマンにオマージュを捧げたピノ・ドナッジオのサウンドトラックもまた必聴!不満をあげれば、キャリーのクラスメイト、スーの描き方にちょっと異議を申したい。ルーカスとデ・パルマ共々、青春の花火を打ち上げた一作ともいえ、特に本作はデ・パルマのほとばしる感情が映画にのり移っているように思う。
相木悟の映画評
2015年1月14日
キャリー (1976)
★★★★★ いやぁ〜面白い。シシー・スペイセクの演技が凄まじく、地味っ子、プロムクイーン、復讐の鬼、のギャップは流石です。そこに華を添える狂信オカン、パイパー・ローリー。若き日のジョン・トラヴォルタもなかなかのチャラさです。これは何時何度観ても色褪せない、悲しい青春映画でした。やはり名作。
肩ログ
2014年1月20日
キャリー
スティーブン・キングの小説が映画化された初めての作品。そして超名作。本作のもっとも悲しいところは、好意を向けてくれていた人たちまでが惨劇の被害者となってしまうところ。妙にパワフルな超能力をコントロールもできず、翻弄されて破滅に向かうのが止められない。純粋で無知でただ普通の人になりたいだけの少女の、ささやかながら最も輝いた瞬間が同時に悪夢の幕開けだなんて。総じて言えば、イジメ、カコワルイ。
猫の毛玉 映画館
2008年10月31日
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