ディストラクション・ベイビーズ:作品を観た感想(9)
映画評「ディストラクション・ベイビーズ」
★★★ 近年の暴力的な邦画と言えば北野武の作品が目立つが、これほど純粋な暴力に明け暮れる作品も珍しい。弟と悪友たちの関係も解りにくいのも困る。最近の邦画は、役者がぼそぼそ言ったり背景音楽が大きすぎて聞き取れないことが多く、何とかして欲しい。真利子というから女性監督と思っていたら、哲也という男でした。
プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]
2018年8月15日
映画【 デストラクションベイビーズ 】暴力の恐ろしさとは
観た人の中には、旬な役者たちが登場しているだけに、映画としてのエンターテインメント(娯楽性)を期待した人も多いと思う。でも実際は、作家性の強い作品に仕上がっており、好きか嫌いか、大きく分かれるだろう。言っておきますが、感動は期待しないほうがいい。
アロハ坊主の日がな一日
2017年9月4日
16-228「ディストラクション・ベイビーズ」(日本)
★★★ 激しい暴力と狂気の様は興味深い作品であったが、ちょっと判りづらい部分もあるドラマだったな。何か怪物が生まれたという感じだったな。
CINECHANが観た映画について
2016年11月6日
『ディストラクション・ベイビーズ』をテアトル新宿で観て、
柳楽優弥はにったりのったりでいい。小松菜奈の全身でキャバ嬢ですという感じもいい。菅田将暉のハイテンションって前に他の映画で見たのと変わらない感じで飽きる。
ふじき78の死屍累々映画日記
2016年7月3日
『ディストラクション・ベイビーズ』 純粋破壊衝動
シンプルさと、主役を演ずる柳楽優弥が全身から発する気味悪さによって、映画全体が不穏な気配に満ちている。愛媛県松山の市街と港の三津浜でオールロケされている。泰良たちの暴力のかたわら、神輿と神輿をぶつけあう三津浜の喧嘩祭のシーンが対置される。こちらは、人間の破壊衝動を共同体が祭に昇華させている。泰良たちの暴力は、共同体が薄くなった、あるいは壊れた結果だというふうにも読める。柳楽優弥の面構えは、『復讐するは我にあり』の緒方拳を思い出させる。
Days of Books, Films
2016年6月10日
ディストラクション・ベイビーズ〜今様坊っちゃん
★★★ 舞台が愛媛県松山市だからという訳ではないけれど、夏目漱石の「坊っちゃん」の無鉄砲ぶりを現代に翻案したような感じがないではない。タイトルの「ベイビーズ」って「坊っちゃん」の英語変換だろうか。「ディストラクション」は気晴らしや乱心という意味の“distraction”と破壊の“destruction”を掛けているとか。本作でも泰良(柳楽優弥)=坊っちゃん、北原(菅田将暉)=山嵐、那奈(小松菜奈)=マドンナと一応平仄が合っている。
佐藤秀の徒然幻視録
2016年6月3日
破壊の申し子〜『ディストラクション・ベイビーズ』
むき出しの暴力を描きながら、性的な暴力表現は避けているところに、監督の青さや善性があるようで、私は好感する。観る人を選ぶ映画ではあるけれど、観る価値のある映画だと、私は思う。
真紅のthinkingdays
2016年6月1日
「ディストラクション・ベイビーズ」:時代を写した問題作ですが・・・
なかなかの問題作として位置づけられるでしょう。主人公の理由なき暴力、理由なき自己破壊。彼の存在に、そして彼をめぐる人々に、現代が匂います。でも小生は、ちょっとあきれちゃった口ですけどね。キャスティングが成功してます。本作において肝心の「殴り」に今一つ迫力がないような気がしたのは、小生だけでしょうか?引きの絵が多いからかなあ。 殴る音も「カツン」とか「カポン」とかって感じで、普通映画やTVで用いる効果音の方が重厚で迫力があるのです。
大江戸時夫の東京温度
2016年5月30日
『ディストラクション・ベイビーズ』 共感はできないけれど、目を離すこともできない
泰良が松山の中心地でケンカをする場面は、カメラはちょっと離れた位置からそれを捉えている。あまり近づきすぎると巻き添えを喰らうかもしれないが、何だか面白そうで目が離せないという野次馬の目線なのだ。共感はできないけれど、目を離すこともできない。そんな泰良を演じた柳楽優弥の存在感は素晴らしかった。
映画批評的妄想覚え書き/日々是口実
2016年5月27日
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