刑事コロンボ 完全版12:作品を観た感想(2)
ギターを持った渡り鳥
「刑事コロンボ/白鳥の歌」高所恐怖症には考え付くこともできない殺人計画。命を懸けた仕事であるのに、犯人は実際には被害者に手をかけていない。トミーは刑事コロンボに登場する殺人犯のなかでも、共感を呼ぶひとりだ。憎むべき殺人犯であるトミーに悪感情を抱かない理由。それは被害者であるエドナが際立って悪妻に設定されているが為に、寧ろ彼に同情してしまうのだ。
MESCALINE DRIVE
2008年9月21日
ロボット三等兵
「刑事コロンボ/愛情の計算」 証明されない理論は何の価値も無い。本作のコロンボは犯行現場や研究所に残る犯行の痕跡を見逃さず、それらに拠って推理を立てる。しかし、肝腎の殺人を立証する物的証拠がない。そこで犯人の愛する者を窮地に陥れることで犯人を追い詰める。これがどうにもすっきりしない。珍しく、コロンボがケイヒルを真犯人と睨んだ瞬間を、その推理を段階的に説明するかたちで彼自身が明らかにしている。
MESCALINE DRIVE
2008年9月20日
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