暗黒街のふたり:作品を観た感想(1)

＊暗黒街のふたり＊
心理描写がほとんどで､後味は良くないものの､見ごたえある作品でした｡この映画は当時の警察や司法､刑務所の実態｡そして17世紀から続く処刑のことまで伝えたかったのでしょう｡もちろん悪いのはｼﾞｰﾉです｡でもそうさせてしまった環境や人がこれじゃあんまりで…｡人が殺されてしまったのですから､当局としてはそこに至る経緯がどんなものであったのかなんてことには全く耳を傾けません｡ﾗｽﾄ｡ｼﾞｰﾉが振り返るときの目つき｡彼の生い立ちの説明はなかったけれど､きっとｼﾞｪﾙﾏﾝが親代わりだったのでしょうね｡ｼﾞｰﾉの孤独に胸が痛みました｡
Cartouche
2010年9月1日

このﾍﾟｰｼﾞは､象のﾛｹｯﾄﾊﾟｿｺﾝ版の『作品を観た感想ﾄﾗｯｸﾊﾞｯｸ』のﾍﾟｰｼﾞと連動しています｡

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