無防備:作品を観た感想(3)

無防備 [監督:市井昌秀]
★★★ 物語は王道というかベタな感じはする。先輩女工が新入り女工に仕事を教えるという何気ないシーンで二人に信頼が芽生えていき、暗い顔をしていた先輩女工が笑顔を取り戻していく過程のプラス方向の展開が見ていて和む。ただし中盤の展開は、伏線を配置しているだけで特に面白さを感じなかったが、怒濤の反復攻勢を見せる終盤の面白さで帳消し。農道の真ん中で陣痛の始まる場面において、東西南北からの引きの4カット。これぞ映画。総じて右肩上がりの展開は、脚本としてバランスがいいとは言えない。だがラストの出産シーンは感動のごった煮。
自主映画制作工房Stud!o Yunfat
2010年3月21日

映画 無防備
映画の雰囲気は結構好みかな?本当のラストの数分のためにR18+映画になったのでしょう。女優の今野早苗が妊婦役で出演しており、実際の出産シーンがクライマックスになっている。新しい命の誕生が感動を呼ぶ。で、このシーン、正直絶句です。
単館系
2009年11月7日

無防備
素晴らしい作品でした。主人公は森谷文子(木下律子)という30代の女性。悪意無き妊婦との交流によって起こる、心に傷をもつ律子の心境の変化、それも微妙な心情の描き方が抜群に上手いのです。何も持たざる者であった律子の前で、千夏はあまりにも無邪気であり無防備でした。実際の出産シーン、生命の真実が持つ力の前では細かい演出は不要でしょう。圧倒的な感動と説得力でした。それにしても出産直後の表情を見せる今井早苗さんのプロ意識にはただただ頭が下がります。
LOVE Cinemas 調布
2009年10月22日

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