軽蔑:作品を観た感想(6)

【映画】軽蔑
★★★ 全体的に昭和の香りがプンプン漂うレトロ感が半端じゃない映画でしたが、携帯を使っている所を見ると一応設定は現代だったようで、その辺でちょっと違和感があったかなぁ。主人公カズを演じた高良健吾のクズっぷり、いかにもボンボンで田舎出身のチンピラ風情な感じは抜群に出ていたと思いました。このキャラに鈴木杏なのはちょっと無理があったかな。どうも焦点がボヤけてしまったり、ミスマッチだったり、微妙な違和感を感じる作品になってしまったのはちょっと勿体無かったですね。私は主演2人の熱演で何とか見れた映画でしたけど、あまり世間の評価が芳しくないのは妙に納得だったかも。
ただただ映画を楽しんでる人のブログ
2016年6月27日

軽蔑
★★★ 新宿歌舞伎町のトップレスバーの踊り子と地方出身のチンピラとのラブストーリーであり、チンピラがある事件を引き起こしたために、踊り子と一緒に田舎に戻ったところから様々な軋轢が起き…。というもので、よくある話とは言え、出演の高良健吾と鈴木杏の熱演で面白く仕上がっていると思います。
映画的・絵画的・音楽的
2011年6月26日

『軽蔑』
裸足で歌舞伎町をかけぬける。いまさらレオス・カラックスでもあるまいし、疾走というより失笑だ。素足で夜のロケ現場をはしらせる演出は、どう安全を確保したにせよ、役者があわれで興がさめる。高良健吾がメロンを指ですくい食べさせる場面はあまりに不潔。役者に負荷をかけることが、藝術だとおもいこむバカントクばかり。そういう意味でセックスシーンも嫌いだ。鈴木杏は、どしやぶりが似合う。[花とアリス]で、蒼井優を言いくるめた一幕を想起させる。汚れ役を演じてどうなるか心配した。でも世界に、彼女を汚すだけの影響力はなかった。
そのスピードで
2011年6月17日

軽蔑 新宮警察よ、しっかりしろっ!(笑)
クズがクズをクズって言うなー、そんなん言う奴がクズやねん!って、まさにそんな映画で、この映画で、いったいぜんたい自分は何を学べばいいのか…。家庭を持っている男が殺されてしまったり、小さな街でおおっぴらでバカラ賭博が行われていたり、バーが深夜にド派手に襲撃されたり…、とにかく新宮警察署は何をしてんだ!ってな感じやけど、、中上健次氏の原作は読んだことないが、原作もこんだけ「ちっちゃい」お話しなのか?しかし鈴木杏ちゃん、無駄に脱ぎすぎたのではないだろうか!
労組書記長社労士のブログ
2011年6月13日

軽蔑
★★★ 意外だったのはカズの実家が資産家だったということ。「金持ちなのは親だ」なんてそれこそ金持ちのスネカジリバカ息子がよく言う台詞。歌舞伎町でのカズは心に葛藤を抱えた迷える青年に見えたのですが、この段階では既に共感度ゼロ。個人的にこの手の輩には1ミリたりとも同情の気は起こらず。しかしそこではっと気付きました。なるほど「軽蔑」とはそういうことかと。真知子も田舎の人間関係のなかでは軽蔑の対象でしかないワケで。傍目にバカだと思える2人を気に入らない奴らだと思わされたと言うことは、もしかしたら作り手側の思うツボなのかもしれません。
LOVE Cinemas 調布
2011年6月7日

軽蔑(2011)
中上健次の遺作を映画化。和歌山県新宮市の名家の斜陽がベースにあり、中上版「人間失格」のような趣。実際、主演の高良健吾演ずるカズは性格破綻者で破滅型なのに女性にはモテる点でもよく似ている。高良は[まほろ駅〜]のヤクザ役からそのままの格好で移動してきたかのよう。相手役真知子(鈴木杏)は歌舞伎町の人気ナンバー1のポールダンサーで天涯孤独の身。新宮には居場所がなく、かと言ってカズから離れられない。カズも真知子から離れられない。追い詰められたカズが最後に取る行為は自爆テロのようなものだ。
佐藤秀の徒然幻視録
2011年6月4日


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