カウントダウンZERO:作品を観た感想(2)
カウントダウンZERO
実際、問題にされていたのは、冷戦時代のように大国同士が相手に対する抑止力のために大量に保有している核兵器ではなく、国家という範疇には属さない、国境を越えた組織であるテロリストの集団が容易に核にアクセスし、核兵器を製造することが可能になってしまった現状にあるのだ、ということです。核大国アメリカとロシアが保有する核兵器もまた、実際に数が減っている。それは、どういう決断のもとに、どういう戦略・方法で成しとげることを得たのか? 「今」のイシューとして観客が知りたいのは、むしろそこなんじゃないかな、と思ったです。
キノ2
2011年9月23日
カウントダウンZERO
★★★ 久しぶりに核兵器に関して思い出させてくれるという意味で価値ある一本だ。オープニングのJ.F.ケネディの演説が実にに象徴的だった。映像そのものは過去にどこかで見たような映像が多かった。反面インタビュー内容は「そんなことがあったのか!」と驚かされる内容が多かった。心に1番響いたのは"原爆の父"ロバート・オッペンハイマーの映像だった。死んだような目で核が地球を滅ぼすかもしれないと語る彼の言葉が今ではとても現実的に感じられるからだ。結局国を動かす指導者を選び動かすのは我々、最終的な責任は我々にあると言ってもいいのかもしれない。
LOVE Cinemas 調布
2011年9月4日
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