007/ユア・アイズ・オンリー:作品を観た感想(1)
『007/ユア・アイズ・オンリー』 (1981)
多少、登場人物と筋が入り組んでいて、ややこしく感じるが、基本線は至ってシンプル。実はミステリー要素もなく、テンポよく矢継ぎ早に繰り広げられるアクションを楽しむ娯楽作に仕上がっている。クライマックスの舞台となるギリシア北西部のメテオラに注目。5度目のボンド役ロジャー・ムーアの見どころとしては、何といっても殺し屋ロックが乗った車を、一蹴りで崖の上から突き落とすシーン。なんとなくダルトンやクレイグにおされて、なおかつ他のムーア作品のインパクトに埋もれ、悔しくも存在感が薄くなった本作。ぜひ『ムーンレイカー』とセットでおさえてほしい、見どころが詰まった秀作である。
相木悟の映画評
2015年1月24日
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