なくもんか:作品を観た感想(29)

八方美人について八面六臂の活躍　『なくもんか』
★★★ 阿部ｻﾀﾞｦによるﾜﾝﾏﾝｼｮｰです(笑) 八方美人が生きる術になっている祐太を演じる阿部ｻﾀﾞｦの八面六臂な活躍が可笑しくて､そして少し切ないです｡阿部ｻﾀﾞｦの､表情豊かで大げさなﾊｲﾃﾝｼｮﾝ演技は､どちらかといえばﾊﾟﾌｫｰﾏﾝｽに近いですね｡周りを囲む役者も阿部ｻﾀﾞｦにのせられたのか､素晴らしい掛け合いを見せてくれます｡笑わせつつ､感動させて､ちょっと切ない｡ｴﾝﾀｰﾃｲﾒﾝﾄに求められているものをいっぱい詰め込んだおもちゃ箱のような映画でした｡
映画部族　a tribe called movie
2012年5月27日

肩ごしの恋人
な〜んかどっちにも共感出来ずという感じ｡仕事と恋人｡金持ちのﾏﾀﾞﾑ｡ふたりは親友だけど､だからこそお互いに相手より｢格上｣を目指してる気がする｡ほら､私はこんなに幸せなのよって｡まあそれが女性世界か｡怖いよね〜｡唯一良かったのは二人は別の世界にいること｡だからこそ親友のままでいられたのかもしれない｡交際した既婚男性に恋愛感情を感じるようになったら､絶対安心の保険のような夫が浮気していることを知ったら､どうするか？そこを訴えたいんだと思うけれど､いまいち２人に共感出来ないのでﾋﾟﾝとこない｡
いやいやえん
2011年11月2日

なくもんか
もっとﾄﾞﾀﾊﾞﾀｺﾒﾃﾞｨしてるのかと思ったら以外にもｼﾘｱｽな展開でびっくりした｡ｷｬﾗｸﾀｰは個性的だし､主人公の山ちゃん(祐太)は馬鹿がつくほどのお人よし｡竹内結子さんの変わりすぎた徹子は無理があったけれど(笑)､やはり阿部ｻﾀﾞｦさんが上手いなｰと思う｡ﾗｽﾄの家族旅行ではかなり無理矢理おさめた感があって､山ちゃんのひそかな趣味で舞台はなんとかなったのだけれど､観客を完全に置いてきぼりにしたﾏｼﾞ話な後半はどうだろうかと思います｡前半が面白かっただけに残念です｡主人公の誓いは一体どこに繋がってるんだろう？
いやいやえん
2011年11月2日

なくもんか(感想195作目)
★★★★ 悠太を演じた阿部ｻﾀﾞｦはﾋﾟｯﾀﾘの役だと思うし､徹子を演じた竹内だったけど面白い感じだったよ｡ｸﾄﾞｶﾝ作品の中でも珍しいﾍﾞﾀ内容だったけども､全体的に面白い＆感動させるなど上手く創ってるね｡塚本＆竹山に制作未払い問題あったけど､いきものがかり主題歌したのが最も良いと思うし､舞妓Haaaan!より満足が出来た｡
別館ﾋｶﾞｼ日記
2011年5月22日

なくもんか
阿部ｻﾀﾞｦさんのﾌｧﾝのための映画って感じです｡上手い役者さんだなって感心するけれど､ちょっと長すぎると思います｡祐太がいかにお人よしかっていう商店街の長いｼｰﾝが舞台演劇での早替えを使って､ﾜﾝｶｯﾄで撮ってたらしいのですが､言われなくちゃわからないし､そんなことする必要があるのか､疑問｡ともかく無駄が多い｡というか､創り手が一番楽しんでいるのでは？という印象です｡"ﾊﾑｶﾂ､食べたい｡" この映画は最初から最後までこれにつきます｡
映画､言いたい放題！
2009年12月31日

｢なくもんか｣　究極のﾘｱﾙをｸﾄﾞｶﾝ流に
時々やりすぎて上滑りをしてしまうｸﾄﾞｶﾝ脚本映画｡今回はひとあじ違う！阿部ｻﾀﾞｦの魅力を最大限に生かし､やりすぎず､でもちゃんと面白い｡ほんわかとしていながらしっかり泣けるそんな映画｡ただの人情ものと思ったら大間違い｡お涙頂戴で泣けるのではない｡あまりにﾘｱﾙで､もう泣くしか方法がみつからないのだっ｡それぞれが選んだ自分達の家族｡どこかで折り合いをつける､そんな物悲しさを秘めたこの物語は､やはり｢泣ける喜劇｣というよりは､｢笑える悲劇｣なんだと､私は思うのだった…｡
ﾉﾙｳｪｰ暮らし･ｲﾝ･London
2009年12月15日

[映画]なくもんか
★★★★ 配役にも凝っている映画というのが､正直な感想でした｡既にこの世を去った初代店主役にはｶﾝﾆﾝｸﾞ竹山｡いしだあゆみの店主夫人役が､この映画にとって絶妙なｽﾊﾟｲｽとなっています｡そして､のちに祐太(阿部ｻﾀﾞｦ)の妻になる役を演じる竹内結子や､祐介役を演じる瑛太らがｺﾐｶﾙな役を演じている点も､違和感を感じさせませんでした｡｢同じような毎日に疲れたとき｣｢ふるさとや家族を思い出したいとき｣に見ると､効果的ですね｡
ｵﾚﾒﾃﾞｱ
2009年12月11日

☆｢なくもんか｣
★★★ 下町人情もの…というか､こういう脚本書くのｸﾄﾞｶﾝはさすがだね｡秘伝のｿｰｽより業務用の袋入りｿｰｽのほうが美味かった…とか､翌日から普通のｿｰｽを売り物にして商売繁盛しちゃったり､笑えるぅ｡週ｲﾁでﾘﾌﾚｯｼｭする山ちゃんのけな気さ､今回の騒動でやっと､ﾎﾝﾄの家族になれたのね｡泣きの演技だったら､瑛太より妻夫木聡を弟役にしたら良かったかも｡弟･祐介(瑛太)の子供時代の役はたしか､加藤清史郎君がやってたみたいだし…｡
☆☆ひらりん的映画ﾌﾞﾛｸﾞ☆☆
2009年12月6日

なくもんか
子供の頃､決めたんだ｢なくもんか｣｡脚本が工藤官九郎､主演が阿部ｻﾀﾞｦ｡このｺﾝﾋﾞならではの　いつもながらのﾄﾞﾀﾊﾞﾀ劇｡おかしくも切ないﾊﾑｶﾂﾎｰﾑﾄﾞﾗﾏでした｡なつかしの給食用ｿｰｽ｡子供に聞いたら､知らないって言ってました｡最近の給食にはついてこないんですかね｡というわけで､給食用ｿｰｽをつけてﾊﾑｶﾂが食べたくなる映画です(笑)
幕張ｺｰﾎﾟ前
2009年12月5日

｢なくもんか｣　生きるための処世術
かなり盛りだくさんの要素が入っている脚本はｸﾄﾞｶﾝ作品らしいところ｡下手をするとまとまりが悪くなる寸前のような気もしますが､ｷﾞﾘｷﾞﾘ持ちこたえているのは宮藤さんのｾﾝｽか､息の合っている水田監督だからでしょうか｡うまく作っているなというのはｴｺの話｡本筋の山ちゃんの話とは別なのですが､うまく話の中に取り込んでます｡沖縄でのｼｰｸｴﾝｽでは､ｴｺが単なる抽象論ではなく､家族のｴﾋﾟｿｰﾄﾞを通じてより｢心｣で感じられるようになっていると思います｡
はらやんの映画徒然草
2009年11月29日

【なくもんか】
阿部ｻﾀﾞｦさんのはじけっぷりは健在｡その分竹内結子さんと瑛太くんの真面目な対応が面白かった｡塚本くん結構好きなので､途中から嫌なﾔﾂ??って心配だったのですが､不安から虚勢張ってしまってる姿好感持てたりして♪ 思ったより大笑いするｼｰﾝはなかったのですが､一番好きだったのは徹子と祐介と祐太が初めて揃ったとき｡初めて会った人に足蹴にされるってどうよ〜ってﾌﾟﾌﾟﾌﾟｯｰって笑ってしまいました♪沖縄に行ってからがちょっとﾀﾞﾚたかな〜という気もしましたが､全体にはとても面白く見ました｡
日々のつぶやき
2009年11月26日

なくもんか (阿部ｻﾀﾞｦさん)
この映画は基本ｺﾒﾃﾞｨｰですが､人情劇にも比重を置いているので､笑いを期待して観ると物足りなさを感じるかもしれません｡でも､先入観を持たずに､ﾎｰﾑﾄﾞﾗﾏを観る感覚で気軽に観ると､ｸｽｯと笑える楽しさやｼﾞﾜｯとくる切なさが感じられて面白いと思います｡ﾃｰﾏは"家族"です｡いろいろと詰め込みすぎて､その焦点がぼけているような気もしましたが､裏を返せば話がてんこ盛りということなので､それぞれ想像して補いながら楽しむというのもよいかもしれません｡
yanajunのｲﾗｽﾄ･まんが道
2009年11月25日

2009-91『なくもんか』を鑑賞しました｡
★★★ ﾃﾝﾎﾟの良いﾎｰﾑｺﾒﾃﾞｨですね｡かなり爆笑しましたよ｡映画館で笑い声が響いたのは久しぶりかも｡前半の笑いが和ませ､後半ｼﾘｱｽに落とす｡なかなか楽しいひと時でした｡阿部ｻﾀﾞｦが今回も面白くってなんとも言えません｡ただ､下井草兄弟の確執みたいなものが根底にあるからなかなか仲良くなれない｡家族愛や兄弟愛を含めて人類愛を感じる映画かもしれません｡当然､地球愛もありますよ(笑) 最後まで笑わせることを惜しまない映画作りに日本人なら共感できるかも｡
はっしぃの映画三昧！
2009年11月24日

映像はｺﾒﾃﾞｨ､物語はｼﾘｱｽ｡『なくもんか』
★★★★ 実はとてもｼﾘｱｽな物語でした｡親が側からいなくなった時にまだ幼かった兄弟はその後を必死で生きてきました｡周囲に見捨てられないよう必死だったのです…｡溜め込んだｽﾄﾚｽを吐き出す為､誰も知らない別の顔を持つ兄と自分ひとりの力では何も出来ずすぐに誰かの力を頼りたがる弟…｡そんなふたりを取り巻く周囲も冷静に見ると案外ｼﾘｱｽ揃いです｡映像的には笑えるｼｰﾝであっても物語の悲しさを盛り上げています｡途中の過程もｵﾁもしっかりしていたので､それなりに楽しめた作品だったと思います｡
水曜日のｼﾈﾏ日記
2009年11月23日

【なくもんか】好きでやってますから〜
愛されるよそ者になるために祐太は頑張った｡｢好きでやってますから〜｣ 笑顔が常に顔に張り付いているのは､嫌われたくないから｡肉親が居らず､周囲を笑わせることで生きてきた祐介｡祐介の兄貴分でありながら､実は去られるのを恐れている大介｡父がいるのに父と呼べない徹子の子ども達｡みんな孤独だ｡言いたいことを隠して上っ面の笑顔で一緒にご飯を食べる｡それが家族でしょ｡祐太の痛みが突き刺さるひと言｡誰にでも優しく､誰にでも笑顔で､誰の世話でも焼く祐太が､一番小さな子供に見えた｡
映画@見取り八段
2009年11月21日

『なくもんか』(2009)/日本
★★★ どこまでお人よし…？と思われる祐太もやはり人間で､自分の笑いに疲れてしまうんでしょうか｡血は水よりも濃いと言われても､普段家族に囲まれている私のような人間にとっては､その本当の濃さがわからないのかもしれないと､彼らの笑いを見ながら思う｡血縁ではないけど､身近で助け合う人たちの中には､血縁以上のものだって生まれているに違いない｡なくもんか､と一生懸命歯をくいしばって生きる人は好きだなあ｡予告よりも遥かにｼｭｰﾙだけど､観終わるとほんわかとしてくる映画でした｡
NiceOne!!
2009年11月20日

【なくもんか】
★★★★ すごく笑ったし､泣いた｡私にとってｸﾄﾞｶﾝは､ただ笑える物を書く人じゃなくて､笑いで誤魔化した孤独と狂気を描く人だから｡ｲﾀｲ人間を書く人だから｡その痛さが魅力｡だから､その脚本が心の琴線に触れた時､泣けてしまうのだ｡この映画にはｲﾀｲ子がいっぱい出てくる｡愛が欲しい子がいっぱい出てくる｡そんな人たちが一生懸命､滑稽に生きている｡人の心に一歩も二歩も踏み込んだ愛おしい作品｡阿部ｻﾀﾞｦがｽｸﾘｰﾝいっぱいにｳｻﾞく駆け回る｡今まで見た彼のｷｬﾗの中で一番好きかも…｡
見取り八段･実０段
2009年11月19日

なくもんか
★★★ 元ﾃﾞﾌﾞの山岸徹子(竹内結子)の場違いな美しさ｡その場違いな公文書的な四角四面さ｡ｴｺｲｽﾃｨｯｸ丸出しの場違いなｴｺ主義｡そしてやはり場違いに美しい認知症の義母の山岸安江(いしだあゆみ)の当意即妙なここぞという時の反応｡この場違いな2人がいるためにますます祐太＝｢山ちゃん｣が喜劇的というか悲劇的に浮き立ってくる｡この映画は何か場違いなものを組み合わせて笑わせ悲しませようと､寒い笑いという破綻ぎりぎりのﾀｲﾄﾛｰﾌﾟを渡り､最後まで何とか破綻しない｡脚本のｺﾝｾﾌﾟﾄが伺える｡
佐藤秀の徒然幻視録
2009年11月18日

なくもんか
意外にﾊｰﾄﾌﾙな展開でほろりとさせられました｡いつも笑顔を絶やさない祐太｡でも､彼にはどこか自分がよそ者という意識を消すことが出来ません｡そんな彼の心の闇は幼い頃から彼を好きだった徹子にも､胎児の時に別れたきりだった弟･祐介(瑛太)にも次第に伝わって…｡阿部ｻﾀﾞｦさんの存在感は圧倒的ですね〜｡徹子を演じた竹内結子さんも啖呵が豪快でｶｯｺ良かったです｡でも､何と言ってもﾀﾞﾒ親父を演じた伊原剛志さんのﾀﾞﾒっぷりは阿部ｻﾀﾞｦさんの存在感と肩を並べるくらい凄かったです〜｡
とりあえず､ｺﾒﾝﾄです
2009年11月17日

『なくもんか』 寄せては返す不幸の波
描かれるのは日々の生活に降りかかる不幸｡山ちゃんにいくつもの不幸が訪れる｡しかしそれぞれの不幸はさして尾を引くこともなく､次のｼｰﾝでは明るく振る舞う山ちゃんがいる｡山ちゃんは不幸の一つひとつを笑顔で弾き返し､不幸を成長させない｡不幸を背負いこまない｡本作はｸﾗｲﾏｯｸｽに向けて盛り上がっていく物語ではない｡日々を笑顔で過ごす山ちゃんの姿が本作の見せ場であり､"なくもんか"と言い聞かせながら日々を送る私たちへのｴｰﾙでもある｡
映画のﾌﾞﾛｸﾞ
2009年11月16日

なくもんか
看板に偽りなしの笑って泣けるﾎｰﾑﾄﾞﾗﾏそのものだった｡というか最初の方から結構ｳﾙｳﾙくるものがあった｡この作品でもう完璧に阿部ｻﾀﾞｦさんは森繁久弥さん渥美清さん西田敏行さん路線｡まさに現代版｢男はつらいよ｣と言っても過言ではなかろう｡どれほどの世代から阿部さんが認識されているのかわからないけれど､万人を笑わせたり泣かせたりできる数少ない貴重で愛される俳優さんとして大きくなっている｡いしだあゆみさん､皆川猿時さん､みんなみんな愛くるしく愛しい映画｡
映画君の毎日
2009年11月16日

なくもんか　お昼やっすみは･･･o(￣ｰ￣；)ゞううむ
笑いが合うのか合わないのか､人それぞれな感じかも｡俺はほとんど笑えなかった｡少しだけ細かく言えば､商店街の中のｴﾋﾟｿｰﾄﾞでは｢小｣笑いは俺にはあったけど､商店街を出た後の後半のｼｰﾝではまったく笑えなかった｡竹内結子､いろんなｷｬﾗがあるね､この映画での役のようにちゃんと｢毒｣っぽいのもいいもんだ､あの意地悪を言う時の雰囲気がいい､へぇ〜！って感じ｡お話の底には｢泣き｣が張り付けてあって､ｺﾒﾃﾞｨではなくお涙頂戴ﾒﾛﾄﾞﾗﾏだから笑いきれなかった俺が正しいのだと思った､そんな映画｡
労組書記長社労士のﾌﾞﾛｸﾞ
2009年11月15日

＊なくもんか＊
お兄さんは一生懸命働いて､みんなに好かれて新しい家庭が持てるし､弟はお笑い芸人として成功｡ふたりともこれをﾊﾞﾈにして生きられたから良かったのですけれど｡ふたりは決して本音をもらすことはなく､後半はそのあたりのふたりのことや兄弟の絆について中心に描かれていって見ごたえがあります｡…がそれと共に前半のおかしみは少なくなり､失速気味｡特に舞台を南の方に移してからは"出来すぎ感"がありすぎでちょっと…になってしまいました｡前半だけでも充分おもしろかったのに･･･｡
Cartouche
2009年11月15日

｢なくもんか｣ﾀｲﾄﾙが出たとき､もう映画の魔法にかかってた
★★★★ 予定調和的なｵﾁじゃなく､一瞬｢ﾝ？｣って思うけれどその後で笑えたり､泣けたり｢うまい脚本だな｣と｡一見突飛に思える台詞や展開でも｢そういうことか｣とやられてしまう｡ｸﾄﾞｲところはあるけど絶妙なﾊﾞﾗﾝｽで嫌みがない｡ﾊﾞｶﾊﾞｶしいお約束がちゃんとその後のｽﾄｰﾘｰにも生かされていてこんなに滅茶苦茶っぽいのに実はしっかり抑制されていることにも驚く｡ﾗｽﾄがあっさりってのが物足りなかったが､久々に笑い､泣きと映画の醍醐味を充分に楽しんだ時間だった｡ｽｺﾞｸ面白かった！
soramove
2009年11月15日

なくもんか
★★★ いやいや､ほっとんど笑えずじまい｡意外と､ｸﾄﾞｶﾝの脚本って､今までにも無理やり人情話みたいな方向へ持っていく傾向あるよね｡けど､これまでのはｺﾒﾃﾞｨと人情劇のﾊﾞﾗﾝｽがなんとなく吊り合ってたような気がしたんだけど､今作のは端から人情劇に比重を置いてたような感じだったために…なんとなく笑いが薄ら寒いものに…結果､笑いも出来ず､かと言って人情劇としてもどｰしたｰもんかなｰという感想｡意外と今回は竹内結子が良かった｡なんかね､一皮剥けたようなﾄﾞｽの効いた演技がね｡
映画道
2009年11月15日

なくもんか [映画]
★★★ 前半はﾄﾞﾀﾊﾞﾀした笑いを後半はちょっぴり感動もので､昔なつかし風の家族の絆が描かれてました｡阿部ｻﾀﾞｦのﾊｲﾃﾝｼｮﾝっぷりもすごいんですが､竹内結子さんの強気なとこも良いですね｡それと､いしだあゆみさんのとぼけたｷｬﾗで笑わせてもらいました｡娘夫婦のｷｽを恨めしげに見てる姿ｺﾜｯ､だけど笑えた｡さすがですな｡兄のｽﾄﾚｽ発散の正体には爆笑ものでしたわ｡阿部ｻﾀﾞｦという人は､なんでも起用に役をこなせる人ですねｰ｡うざいところもあるけど好きｰ(笑)｡
映画鑑賞☆日記･･･
2009年11月15日

なくもんか
★★★ 何となく余韻が楽しい人情喜劇でした｡今回は商店街のほかの店主たちもおかしな人たちばかりになったことで､阿部ｻﾀﾞｦだけが突出するのではなく町ぐるみで突出しているからなのでしょうか｡ｸﾄﾞｶﾝの脚本らしく､それが真面目なｼｰﾝであろうとなかろうと､お構いﾅｼに入ってくる数々の小ﾈﾀは健在｡そもそも秘伝のｿｰｽ自体も完全にﾈﾀですしね｡今までのｸﾄﾞｶﾝﾃｲｽﾄ丸出しではありませんが､ある意味で新しいﾀｲﾌﾟのｸﾄﾞｶﾝﾃｲｽﾄが観られた作品だったといえるかもしれません｡
LOVE Cinemas 調布
2009年11月14日

なくもんか
う〜ん､これは微妙｡同じ監督･脚本･主演ってことでかなり期待してたんですが[舞妓Haaaan!!!]よりかは面白くなかったかんじです｡一つ一つの小ﾈﾀは面白いんですが､爆笑でなくｸｽｯ程度の笑いでしたし､ｽﾄｰﾘｰも後半が失速気味で､まとめきれずになんか残念な感じに｡とは言え､中にはﾂﾎﾞにきた笑いもあってそこは面白かったです｡充電器を阿部ｻﾀﾞｦの尻に刺そうとする竹内結子｡ﾊﾟﾝｲﾁで町中を疾走する阿部ｻﾀﾞｦ｡ここのｼｰﾝは大いに笑わせてもらいました｡
だらだら無気力ﾌﾞﾛｸﾞ
2009年11月14日

なくもんか（試写会）
★★★ それぞれの笑いのｼｰﾝは､大爆笑するほどではないものの､小さな笑いがｺﾝｽﾀﾝﾄに出てくるため､｢塵も積もれば山となる｣ように､ｸｽｸｽ笑いから徐々に声を出して笑うようになっていきました｡ただ､中盤以降になると､この作品のｷﾞｬｸﾞはﾜﾝﾊﾟﾀｰﾝであるため､失速気味になってしまうのが非常に惜しかったです｡今作品でもｲﾝﾊﾟｸﾄのある演技をしているため､阿部ｻﾀﾞｦはこういうｺﾒﾃﾞｨしか今後は出てほしくないですね(笑)
必見！ﾐｽﾀｰｼﾈﾏの最新映画！
2009年10月30日


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