グーグーだって猫である:作品を観た感想(32)
グーグーだって猫である(2008)
★★★ 猫は人間の3倍の速度で生を駆け抜けると麻子は思う。中年になるまでわき目もふらずに少女漫画を描いて大家になった麻子にとって、漫画が描けなくなるぐらいに精神的に落ち込むことは、少女から一気に中年に老けてしまったという感覚に襲われるだろう。麻子が描いた漫画の主人公は急速に老化し、失禁し、徘徊するが家に帰って来る。まるで愛猫と重なっているストーリー。主人公は回復するが、それは回復というより赤子が成長するかのようなのだという。それはグーグーそのもの。Good,goodなのだけれど、本当のグーグーの意味は「麻子だって猫である」ではないだろうか。
佐藤秀の徒然幻視録
2011年2月3日
グーグーだって猫である
この物語の舞台が吉祥寺という場所、とはっきりしているのがいい。撮影時期はちょうど今から一年ぐらい前かなぁ。中央線の201系がまだ現役で走っていてE231系も物語の冒頭に出てきていた。あとナオミ(上野樹里)のナレーションのなかで、シミュレーションというべきところをシュミレーションと言っていたような。映画を見た人は簡単な問題です。グーグーとはどういう意味でしょう?
単館系
2009年11月9日
「グーグーだって猫である」 DVD
舞台の吉祥寺やその周辺という街の雰囲気がプチ・アド街ック天国のような描写が安っぽく感じてしまう。もっと混乱したのが、角川書店の扱いで映画中に重要なポイントのエピソードも含め実名で出てくる。自伝的な意味を強く出すのかそうでないのかが中途半端でわたしの思いでは架空の出版社名で良かったのではと思う。 小泉今日子はうまい。佇まいや表情の隅々まで作品全般を引っ張っていて、演技派女優として素晴らしいと思う。猫は可愛い。
しぇんて的風来坊ブログ
2009年10月4日
グーグーだって猫である
★★ なんだろぉ〜なぁ、ほのぼのした感じなんだけど…。終盤になるとちょっと流れが変ってくるみたいなところもあったんですが、途中から完全に退屈だった。主人公に魅力を感じない。なぜかサバが麻子の前に現れるという…なんだかこの世界観は私には合わなかったです。森三中も、演技派の上野樹里もいて、しかも加瀬亮までいるのにそれぞれの持ち味が活かされてなくて。麻子がインパクトなさ過ぎて影が薄すぎた。
UkiUkiれいんぼーデイ
2009年5月5日
a va? 「グーグーだって猫である」
徐々に"ほのぼの度"を増している気もする犬童監督だが、 的確に物語は進行し、 かといって硬直した感じもなくて、さすが。 もうキョン2とは呼べないであろう小泉今日子の抜擢も、 話題づくりではない秀逸なキャスティングだったことがわかる。 ペットや動物園の象と人間が、 あるいは喜びと悲しみが相対化されているところなども、 さすが。 邦画はあんまり見ないんだけど、 という人にもお薦めだ。
シネマ走り書き
2009年2月6日
『グーグーだって猫である』 ☆くぁんたん・れヴゅ?☆
★★★ 画面に映し出されるネコのしぐさ一つ一つに頬が緩んでしまって飽きることなく見ていられた。しかし、先生ってこんな人なんだ、普段こんな生活してるんだ、ってイチイチうなづいているような楽しみ方が出来ないと…?のまま置いてきぼりをくうかもしれない。この映画、語り手が3人いる、短編エッセイのごとく、綴られて行くエピソードによって視点が違うのである。で、そのまま映画にしちゃった感がある。
よーじっくのここちいい場所
2008年10月28日
グーグーだって猫である
全体的に不思議な雰囲気のある作品でありつつ、テーマはしっかりしていた。主人公が猫の去勢・避妊に深刻に悩む姿は、その後自の伏線ともなっている。猫が井の頭公園や吉祥寺の町中をタッタカ散歩するシーンや、それを見て「お。」と笑っている町の人の描写は良かった。まだこういう場面を描いてくれる日本映画があるってだけで嬉しいことだ。身近に猫がいる人や、ちょっと鬱がちな人にはお勧めの映画。
猫の毛玉 映画館
2008年10月21日
グーグーだって猫である
全編に散りばめられた大島作品からの引用を見ると、この映画は犬童監督の「大島弓子論」とも言える。そうすると、グーグー以前に飼われていた初代愛猫サバのキャスティングに疑問を感じる。13年と5ヶ月も生き、避妊手術を施されているサバ。映画では、大後寿々花が演じる幼くてかわいい少女になった。"一人と一匹"の関係を、"女性と少女"と訳してしまうのは乱暴だろう。
I N T R O
2008年10月16日
「グーグーだって猫である」
この緩い雰囲気は嫌いじゃないですね。死生観のようなものも感じました。彼女がグーグーを飼うまでどれほどの葛藤があったかというのは察するに余りある。小泉今日子、好演していると思いますが、ちょっとホワ〜ンとしすぎというか…彼女の周りの人物…上野樹里や森三中がパワフルなので、そのぼんやり感は緩和されてますけどね。なんとなく、大島弓子のマンガを読んでみたくなりました。
It's a wonderful cinema
2008年10月3日
『グーグーだって猫である』
日常の中にありそうで絶対にないシーンが多い。ストーリーとは関係ないそれが、実は重いテーマを緩和している。でも、不思議とイヤではない。多分、そんな全て作り物である感じを楽しむ映画なのかも。サバとのお別れのシーンが美しく切ない。涙があふれた。生きること、死ぬこと、そして再生する。絶望し、葛藤を超えた時、人は新しい感覚や境地を手に入れる。その事がこの映画の描きたい事だと思う。
・*・ etoile ・*・
2008年10月1日
グーグーだって猫である・・・・・評価額1350円
劇中の出来事も登場人物を含めてほぼオリジナル脚本と言える物語で、原作ファンとしては失望。しかし…一本の映画として観れば、出来は悪くない。小島麻子を主人公とした人間ドラマとしては、なかなか良く出来ている。「なかなか面白いドラマじゃないか」と冷静に観ている自分と「こんなんグーグーじゃない」とがっかりしている自分が葛藤している微妙な作品だった。原作未読者の方が素直に楽しめるのではないだろうか。
ノラネコの呑んで観るシネマ
2008年9月30日
映画:グーグーだって猫である 観てきました。
脚本が・・。森三中が・・。半分くらいコメディかって感じの映画。そしてタイトルにもなっているグーグーはあまりストーリーに絡んでこないで、それでも青自と引き合わせる重要な役柄なんだと信じ込んでいたら、肝心の青自もそれほど重要キャラでもなかった。なんかどれをとってもストーリーが薄いんですよね。なんかちょっともったいない作品でした。
よしなしごと
2008年9月30日
(映画)グーグーだって猫である
言葉を発していない時の小泉今日子の演技は旨いですね。体が言葉を発しているような感じを受けました。サバが擬人化したシーンは、後半のエピソードへのプロローグだったのですね。吉祥寺を舞台に歩き回るグーグーを見ていると家の猫を思い出しました。猫好きな皆さん、是非見てくださいね。あ、そうそう、楳図かずお先生とまことちゃんが出てきたのは、びっくりしましたよ。
ゼロから
2008年9月23日
『グーグーだって猫である』
★★★ 小泉今日子の持つ柔らかい独特のリズムで周りを和ませる雰囲気は原作の麻子がこうなのかどうかはわからないが、中心に猫と、そして彼女のスタッフとのゆったりとして嫌味のない生活が全体のトーンを作り上げていたようだ。上野樹里、加瀬亮らも持ち味を出していたし、異色だが森三中の面々も映画に笑いを吹き込んでいた。
京の昼寝〜♪
2008年9月22日
観ました・グーグーだって猫である
犬童一心監督はーお洒落だなー。こういったものを作れるってどういった感性なんだろう。ほのぼのしてて笑えてお洒落。可愛くて美しくてお洒落。素敵で綺麗でお洒落。そしてとにかく笑えます。美人な樹里ちゃんに、森三中さんたちの4人の掛け合いがもう絶妙に面白すぎる。
乙女千感ヤマト
2008年9月22日
【2008-207】グーグーだって猫である Cher Gou-Gou... mon petit chat, mon petit ami.
★★ 主人公の住む吉祥寺紹介映画のようで、何もかもが中途半端にしか描かれていないような感じがする。上野樹里演じるアシスタント目線だったところも違和感がある。猫の演技で癒され、ペットを飼っている人はペットロス症候群について考え、楳図かずお等の人気漫画家の顔を探すという程度の映画だったのは残念なところ。もう少しグーグーとの描写があればよかったのにと思ってしまう…
ダディャーナザン!ナズェミデルンディス
2008年9月22日
グーグーだって猫である 2008-53
キョンキョンに日常を垣間見せる、そんな自然な演技が素敵でした。特に上野樹里が良かった〜♪キョンキョンの雰囲気に影響されたのか、肩に力の入ってない感じの演技が良かったです。アシスタントをナチュラルに表現してました〜♪映画としては、加瀬亮の位置付けが不明だったかなぁ…想像とちょっと違ったのが残念だった。
観たよ〜ん〜
2008年9月21日
グーグーだって猫である
猫の表情や麻子先生の話なんか聞いてるとほのぼのとしてきちゃいました。とにかく猫が主役だというくらい猫の素敵な表情がいっぱ。癒されました。麻子さんと彼女の周りの人たちとの係わり合いがまたいい感じなんですよね。そしてグーグーのお陰で知り合った青年との係わり合いもとっても素敵でした。小泉今日子さん、とっても素敵な女優さんになりましたね。
Diarydiary!
2008年9月17日
グーグーだって猫である
小泉今日子主演という前知識だけで見に行った。猫が出てくるということで、可愛い猫と人間のお話だと軽い気持ちだった。ところが、単純な可愛い猫のお話ではなかった。犬童一心監督・脚本と原作がいいのだと思う。悲しくなりがちなお話を、猫の可愛さと周りの仲間のユーモアで心温まる映画にしてしまった。音楽もいいし、テーマソングもいい。猫の描き方もしっかりと躾があって、当たり前のように去勢避妊手術がある。これは、久しぶりの日本映画の秀作にめぐり合った。是非お勧めする。
とらちゃんのゴロゴロ日記-Hamazo
2008年9月16日
グーグーだって猫である
見てみたら涙が止まらない映画もあるんですね。サバの死を簡単には現実と受け入れることができなかったのか。本作の中心となる猫さんはグーグーだと知りつつも。麻子さんとサバの絆の深さに感動している私がいました。麻子さんは、グーグーの愛らしさに少しずつ癒されていきます。鑑賞前は、もっと軽いタッチの作品なのだとイメージしていたのですが。蓋を開けてみると、深く心に残る作品でした。
映画通の部屋
2008年9月16日
グーグーだって猫である
★★★ 小泉今日子は好きな女優なの。かわいい大人の女性ってキャラが確立されてて、いい感じ。40代の独身女性の結構深刻な内容…キョンキョンの魅力はさすがだってことかな。
映画初日鑑賞妻
2008年9月16日
グーグーだって猫である
人間と猫との関わりや、生と死、今を一生懸命楽しく生きるということを考えさせられる映画でした。とはいっても決して重い内容ではないので、ぜひいろんな方に観てほしい作品ですね。特に犬や猫などのペットと暮らしてたり、暮らしたことのある方にはおススメです☆ ラスト近くは感情移入して、ぼくは涙が溢れてきてしまいましたから…。
Thanksgiving Day
2008年9月15日
映画「グーグーだって猫である」
ウツから自殺まで考えそうな元気のない彼女を救うのはやっぱりグーグーですよね〜ナオミ役の上野樹里が結構目立つ映画になってるけど、やっぱり小泉今日子がいい感じです。昔"子猫物語"でナレーションしてたし、本人は猫好きのイメージを受けるし、彼女にも猫にも癒されます、死と向き合うシビアな面もあるけど、猫達にはもっと出てきて欲しいし、もっと観ていたい気がする、いい映画です。
茸茶の想い ∞ ?祇園精舎の鐘の...
2008年9月14日
グーグーだって猫である 映画
小泉今日子さんの、声、がとても良かった。話し方も含めて、どんなシーンも心が柔らかくなれました。グーグーは最高にかわいらしいし、登場人物がみんなどんどん愛しくなってしまいます。吉祥寺の街もすばらしくいい。古い物と新しい物が混在して、どちらもきちっと生きているステキな街でした。この映画の雰囲気を、言葉で伝えるのはとても難しいです。ぜひ、グーグーを観てください。
眠れない夜のことば遊び
2008年9月12日
「グーグーだって猫である」「少年メリケンサック」試写会レビュー わからない
エキセントリックなストーリー展開や映像遊びに、ときにジーンとさせてくれたり、ときに笑わせてくれたり、楽しい可能性を積極的に発射しているが反面、元は自伝小説のはずなのに、つくられたようにうまく感動へ持ってゆくベタな展開もまるで自由奔放な猫のよう。男性観客はついていけないのではないか。それでも、この作品の映画世界は、かわいくおもしろく存在している。その演出技術に圧巻。
長江将史〜てれすどん2号
2008年9月10日
グーグーだって猫である☆独り言
仔猫ってどうしてこんなに可愛らしいのでしょう?なんとなく猫目線で吉祥寺散歩させていただいたそんな気分です。猫や犬を飼ってる人にとっては、胸が締め付けられるような感覚になるのでしょうね。。。物言わぬ彼らの気持ちを、幸せだったのかなって確認したくなる想い…それが実現できたらっていうのは誰しもが抱く想いだからこそ、猫を擬人化した大島弓子の漫画に思い入れを抱くのかな・・・
黒猫のうたた寝
2008年9月9日
グーグーだって猫である
よく出来た内容だと思います。とりとめもないような日常生活を描いてるだけなんですけど、観ていて惹きつけられるような場面がいくつもありました。吉祥寺でよく遊んでいたので、なおさら思い入れがあったのかも。役者小泉今日子は初めて観ましたけど、物静かな演技はなかなか魅力的でした。「トウキョウソナタ」も楽しみです。
へでいくっ!
2008年9月9日
試写会で「グーグーだって猫である」を観ました。2008年88本目
序盤は、ギャグで笑いを取りながらも、ストーリーはシリアスな展開へ。麻子が悟ったこと。谷底に落ちても、人生の哀しい転機があっても「新しい人生に生まれ変わって生きて行く」人はつらいことがあってもなんどでも生き治すことができるんだ。そんな前向きになれる映画です。麻子が15年間飼って来た猫は「サバ」という。じゃ?グーグーの由来は?それは映画を観てからのお楽しみ!
Aspiring Bobby-dazzler Starlet
2008年9月8日
グーグーだって猫である 試写会
「生きている」という素晴らしさをつい忘れてしまいがちだが、それを思い出させてくれるような後半部分。生きる力を与えた「サバ」の存在、癒してくれた「グーグー」の瞳。きっと麻子1人だけだったら「生きる」という希望が沸いてこなかったかもしれない。人であれ、動物であれ、植物であれ「生」から「生」のパワーを貰ってみんな生きているんだなと感じた。グーグーが見せたエリザベスカラーの姿は何て可愛いのだろう。
レンタルだけど映画好き
2008年9月7日
グーグーだって猫である
話の主旋律は小島麻子さんだけれど、対旋律となるのは、アシスタントのナオミちゃん。タイトルを飾る猫のグーグーは、あくまでも、この2人の脇にいて、人間たちに愛され、人間たちを見守り、自分らしく生きている存在だ。生きているといろいろなことがあるけれど、自分がこれからどう生きようとしているか、麻子が自分を見つめて、見つけた答えのような、物語の閉じ方が素敵だ。
悠雅的生活
2008年9月7日
グーグーだって猫である(試写会)
要素を盛りこみすぎなのも散漫になってしまった一因。サバとグーグーの話、麻子先生の話、ナオミの話、そしてギャグと吉祥寺の風景、訳のわからない英語教師。極めつけは独白による状況説明。これじゃラジオドラマと変わらないじゃん。せっかくの映画なんだから映像と音楽とで語ってほしい。タイトルからは、グーグーが主役なのかなって感じるから、もっとグーグーの出番が多くてもいいんじゃない?
まてぃの徒然映画+雑記
2008年9月6日
『グーグーだって猫である』
優しさとかわいさとちょっとした笑いを提供してくれる不思議な魅力の映画でした。いい意味でエッセイを映画化した感じが出ていて良かったんじゃないかなー。吉祥寺ののどかな雰囲気をも併せ持つ街の雰囲気と猫たちの愛くるしさ。観ていてホッとさせられる要素は多い映画かな。作られすぎていない日常って感じで個人的には良かったかなーとも思った。何より仔猫のグーグーは卑怯なほどにかわいいと思った。
cinema!cinema!ミーハー映画・DVD
2008年9月3日
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