はりまや橋:作品を観た感想(8)
The Harimaya Bridge はりまや橋
これまで日本を舞台にした外人監督の映画の中では巧く作っている。邦画によくあるわびさびの展開を理解しているからでこそ、このような作品に仕上げたのかもしれないがもう少し冒険してもよかったようにも感じた。しかし、この映画で伝えているものは非常に素晴らしい。戦後60年以上も経っているのに未だにWW2の日米の見解の違いや、人種、文化の違い、そして日本人同士の偏見まで描いている。アーロン・ウールフォーク監督は是非とも日本を舞台にした映画を作っていってもらいたい。
元レンタルビデオ屋店長の映画感想
2010年2月21日
The Harimaya Bridge はりまや橋(’09)
脳裏に残ったのは、特別学級の生徒エミ(穂のか)と、彼女を気にかける教師竹内(白石美帆) 清水美沙とのやり取り。知的障害を持つ少女ですが、ミッキーから絵の手ほどきを受けて、彼や紀子との友好から描いていてダニエルに渡した絵が、キーになる小道具だったのですが、その絵の秘密を辿るために、出番は少なかったですが白石美帆や、清水美沙が、ゆっくりと、閉ざしがちな彼女の心をほぐしていく様子が、好感持てました。
Something Impressive(KYOKOV)
2009年7月19日
『The Harimaya Bridge はりまや橋』 坊さん簪♪
前半は感情的にあまり乗れませんが、行動を共にする同僚教師がある女子から受け取ったミッキーの絵から、この国での息子の愛のある生活を発見します。東京なら外国人は誰も振り返らないであろうが、段々畑の畦道では黒人はかなり目立ったであろう。静かにゆっくり、だけども国境が、人種の差別が、高知の自然の美しさとここで暮らす人々の温かさでホルダーと共に観賞する者にも優しい時の流れになってきます。
映画とちょこ旅が好き ryu
2009年6月17日
映画 「The Harimaya Bridge はりまや橋」
静かで地味で真面目な心温まる良心作というべき映画に思えました。ベン・ギロリや彼を懸命にアテンドする清水美沙ら登場人物の細かな心情の描写が実に見事。人種や世代による誤解や偏見というものは、突き詰めれば愛情や大事に思う心の裏返しがエゴとなって姿を変えていったものかもしれない。徐々にその頑なな心情を変化させるベンが最後にした決断は唐突なようにも見えますが、映画ですからこれで正解。とても心地よいラストでした。
ようこそMr.G
2009年6月17日
The Harimaya Bridge はりまや橋
★★★ はりまや橋の伝説を紀子がダニエルに話して聞かせるシーンでは、黒人と東洋人、アメリカ人と日本人という垣根を越えた結びつきを感じさせてくれます。きっと監督自身が日本に来て体験したこと、乗り越えてきたこと、そういう諸々の想いを込められたシーンだったのだと思います。ここまで日本を日本人以上に理解して、日本らしく描いてくれた外国人監督は初めてかもしれません。
LOVE Cinemas 調布
2009年6月15日
はりまや橋 The Harimaya Bridge
良く出来てました。この手の題材を扱ったものではかなり秀逸。教育委員会のハラさんを演じた清水美沙が良かったですね〜。ダニエルにとって、日本は今でも"敵国"だ。そして今度は最愛の息子がその"敵国"で亡くなる…けれどその憎しみは、皮肉にも憎しみを受けた国の人間によってしか癒されない。ダニエルは高知へ来て、人々の温かさにいつしか自分の抱いていた憎悪が薄れていくのが分かりました。
映画道
2009年6月15日
『The Harimaya Bridge はりまや橋』 美しい高知の風景の中で心と心を紡ぐ佳作
いわゆる"外国人が撮った日本"ではない、日本の文化と真剣に向き合う姿勢に好感が持てます。異文化、立場の違い、偏見…それらを克服し、乗り越えるシンボルとして"Bridge=橋"をとらえ、お互いに通じ合う気持ちを架けていく…そんな物語。日本固有の差別に関わるセリフにどきっとする場面も。感動の押し売りでは決してない語り口には好感が持てるし、ラストの展開もハートウォーミングないい味わいです。
ketchup 36oz. on the table
2009年6月14日
*The Harimaya Bridge はりまや橋*
大きな主題は、差別でした。ジョセフは日本でノリコという女性と結婚、彼がアフリカンアメリカンのため、近所の人からのけ者のようにされています。ノリコの父母の辛い立場もダニエルは知っていくことになります。普通だったらお互い憎しみ合い、疎遠になっていきます。でもそういうひとつひとつの想いやわだかまりがだんだんとほぐしていくことによって得られる大きな心の交流。それは国境も世代の超えたものでした。
Cartouche
2009年6月14日
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