ブロークン:作品を観た感想(10)

ブロークン  三位一体の神話
ジーナが感じるのは、それまで確立して自己存在が揺らいでしまう危機感。世界も自分も確かなものとして感じられなくなる恐怖。これが本作で描かれている恐怖の正体だ。目新しさは感じられない。しかし、それが悪いわけでもない。自分が自分であることの確かな実感がほしい。これは当たり前に持つ気持ちだ。自分が揺らげば世界も揺らぐのだから。 ジーナが絶えず感じる世界の変容と違和感、そして恐怖について、これらの謎を解く鍵はあの場所にある。あそこで何が起こったのだろう?観客の多くは真相を思い描いたことだろう。
MESCALINE DRIVE
2011年9月19日

ブロークン
映像がシャープでまるで磨かれた鏡のような冷たいイメージ。そして何度も何度も色々な角度とスロモでみせられる事故のシーン…ここが重要なんだろうと思わせられるんだけど、なかなかそれがみえてこない。不可思議な現象はジーナだけではなく、あの夜一緒にいた父や弟たちにもそれが起こっている。事故後の不安感や不可思議なこと、記憶の断片の緊張感などがゆっくりと次第に膨れ上がってラストに向かう展開はなかなか良い。お風呂場の口腕シーンにはびっくり。ラストはベタながらも納得できるものでしたね。静かながら怖い作品でした。
いやいやえん
2010年10月5日

ブロークン [DVD]
★★★ 最初の大鏡が粉々に割れたシーンから何が何だかわからないまま引き込まれました。自分とそっくりの自分がいて、彼氏や家族とそっくりの別の誰ががいる。これだけでも怖いですって。主人公の女性が事故を起こしてからいろいろと始まるので、後遺症で妄想なのかもしれないと思ったんですが…。結局何が言いたかったのかはわからないまま終わっちゃいましたケド、、、。でも、じわじわ来る恐怖感は好きなタイプのホラーでした。
映画鑑賞☆日記・・・
2009年6月9日

自分の後ろ姿・・ 「ブロークン」
鏡の向こうからもう一人の自分がやってくる。みたいな物語。 観念的な展開かと思いきや、 恋人が別人に思えたり、 レントゲンで心臓が右側に写ったりして、 どんどんインベーダーや人間モドキ的になってくる。 不思議な雰囲気や逆説的なプロットは悪くないんだが、 新鮮味は感じない…。 面白いなと思ったワンシーンもある。 バスタブに身体を沈めるジーナ、 そのときの後ろからの彼女が、 特殊メイクなどをしてるわけでもないのに、 何とも不気味な感じで別人に見える。
シネマ走り書き
2009年5月23日

ブロークン
「内臓逆位」とか「カプグラ症候群(自分の近しい人間を替え玉と思って信じられなくなる)」なんかは、ちょっと気にしておいてもいい。ジーナ以上に、ケイトの別なる自身による殺戮は色っぽくも怖かった。たぶん、ジーナが、あることを気づいている人であれば、彼女は気づくことなく、もう一人の自分に挿げ代わるんだろうな、それが分かると、私たちは、この映画で、鏡を見ることが怖くなるはず。
空想俳人日記
2009年2月1日

ブロークン
面白くてなかなか怖かったです。いまここにいるジーナがどっちのジーナかは途中で予想は付くんですが、そこにいたるまでのサスペンスな展開は面白かったです。ジーナ自身、自分がどちら側のジーナであるか気づいた後に弟に見せる表情がかなり怖かった。
だらだら無気力ブログ
2008年12月18日

ブロークン
★★ 映像はとってもキレイで、さすがカメラマンと思った。音楽が不気味で、来るぞ、来るぞーって盛り上げるんだけど、いつになっても、怖さの波が全然来ないんだよー。
映画初日鑑賞妻
2008年11月19日

ブロークン
「鏡が割れると7年間不幸が続く」と私も聞いた事があるんですが、あまりの不気味さに、ジーナたち同様、迷信を全く信じない私も嫌な空気が怖かったです。「不幸」はじわり、じわり、、、と、まるで真綿でクビを締めるかのように近づいてくるのですが、怖い物語と知りながら観ているので「じわり」が心臓に悪かったです〜(汗) 主要人物が皆、キリリとした顔立ちで目もギロッとして尚更怖いんです。
☆試写会中毒☆
2008年10月30日

ブロークン
思ったより怖かった。台詞は少なく、人物に語らせるよりも映像で見せて引張っていくタイプ。台詞が少ない分、音がとても効果的に使われていて、音を聴いてるだけで怖いシーンもあった。ただ、せっかくだからシンメトリーな構図をもっと使ってくれれば良かったのに。映像美的にはちょっと物足りなかったかな。ストーリーはシンプルにまとまって無駄がない。ああ怖かった。サスペンス・ホラー好きにはオススメ。
猫の毛玉 映画館
2008年10月16日

『ブロークン』
ミステリーとしての雰囲気が存分に発揮された映画の前半は、音の演出を除けば先の展開が楽しみになるものを感じたかな。作品中に登場する数々のキーワードは、ラストにつながるアイテムには確かになっていたけれど、消化不良気味かと。レナ・ヘディの美貌は、追いつめられる女性をすごく魅力的に昇華していて素敵だった。一部欠落した記憶を探る中での漠然とした不安感がよく表現もされていた。
cinema!cinema!ミーハー映画・DVD
2008年10月14日


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