斬、:作品を観た感想(7)

斬、 Killing
監督はこの80分で何を言いたかったのか、ということを終始考えさせられる。「斬ること」と太刀を帯びることの恐怖とプレッシャーを感じること、背後にある女の、何も出来ない状況。あの時代の武士の心境を追体験することが出来たのではないかと個人的には思った。こうした観念性の高い映画を80分という短い時間で収めたのは上手いと思う。
映画!That' s Entertainment
2020年2月6日

斬、
★★★ 太平の世から250年、「ようやく俺の時代が来た」と。威風堂々と快感を満たせると。しかし、その風采はやっぱり中年の禿親爺にしか見えない。悪党どもだってじっとしている訳じゃないから逃げるのを追いかければ息切れもしよう。派手に血潮が飛んでもどうしてもリアリティがない。
佐藤秀の徒然幻視録
2019年2月15日

斬、
★★★ 池松壮亮くんの演じた本作品は、時代劇でもあり、戦争ものでもあり、現代劇でもある。魂を抜かれたような杢之進は、幽霊のような身体で澤村に言う言葉が「私も人を斬れるようになりたい」と叫ぶ。そして、森の中へと消えてゆく杢之進の後ろ姿は、非暴力主義者である続けることの困難さを突き付けているようだった。
映画に夢中
2018年12月24日

「斬、」
根底を貫くのは塚本作品でお馴染みの“バイオレンス”である。「野火」で戦争の暴力、残酷さをストレートに訴え、本作では“刀”がもたらす果てしなき暴力の連鎖を痛切に描いている。観終わっても、深く心に残り、さまざまな事を考えさせられる、見事な秀作だった。
お楽しみはココからだ〜映画をもっ...
2018年12月16日

映画『斬、』『斬、』の「、」を浴びるべし感じるべし(^^)/
刀、斬る、死―に焦点を絞った、シンプルな作りなだけに血の臭いが、生生しく、“命“について突きつけてくる印象です。それだけに、渋くて苦い、塚本さんはもちろん奥行きのある、若さとしなやかさがセリフ以上に饒舌な、池松さんの佇まいが、絶妙。
yutake☆イヴの《映画☆一期一会》
2018年12月7日

斬、・・・・評価額1700円
塚本作品らしく上映時間は80分と短めだが、その密度は驚くべきものだ。刀とは何か、人が刀と一体となった時に、何が起こるのかを描く本作の表現で、非常に特徴的なのが日本刀の音響効果だ。ただ握っている時にも「ギリギリギリ」という金属が軋むような音が入り、それが命の淵に立つ登場人物の、張り詰めた緊張感をうまく表現している。
ノラネコの呑んで観るシネマ
2018年12月4日

「斬、」:重金属轟音サウンドの魅力 #斬、 #塚本晋也
塚本晋也、いい顔になりましたねえ。昔は精神の安定しない小人物といった顔だったのに、どんどん風格のある&風雪に鍛えられた顔になっております。もちろん演技だってうまくなったと思います。 そして塚本組常連の中村達也の面構えが、その迫力が、見事です。『散り椿』が練習になったのか(?)、池松壮亮の殺陣、剣さばきはなかなか見事なものでありました。
大江戸時夫の東京温度
2018年12月2日


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