007/ドクター・ノオ(007は殺しの番号) Dr.No
★★★★ 今の007はVFXを多用したリアリズムの極地であるが、この頃のジェームズ・ボンドは夢物語。銀幕のこちら側にいる観客には想像すらできない世界を、夢と憧れの世界を描くので、今見るとツッコミどころは満載だし、ローテクのスパイ技術は時に噴飯ものであるかもしれない。そこに描かれた夢の世界は、技術が低かろうが、アクションがのんびりしていようが、まったく関係なく今でも楽しむことが出来るのだ。スキがたくさんあるのが本作のいいところだし、観ていてギスギスしないエンタメに仕上がっているという側面に好意を持つ。
映画!That' s Entertainment
2021年8月9日
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