マイ・ブラザー:作品を観た感想(24)
映画『マイ・ブラザー』トビー・マグワイアのPTSDに苦しむ演技が圧巻
サムを演じたトビー・マグワイアの演技が圧巻で、戦地に赴く前と後とじゃ、見るからに体重が激変していて、デ・ニーロ・アプローチさながらの役者魂を魅せるけられるのですが、特に戦場から帰ってきてからのトビー・マグワイアの演技は鬼気迫るものがあり、観ていて思わず力が入ってしまうほどの熱演です。トビー・マグワイアの演技に勝るとも劣らないのが、長女のイザベルを演じたベイリー・マディソンで、子供ながらに不自然なほど自然で素晴らしい。複雑な心境を、美しい涙と共に淡々と語ったりするサムの心情を思うと、あまりにも切なく、そして重いけれど、それだけに深く考えさせられ、心を動かされる映画です。
映画マニアの徹底レビュー
2015年7月19日
マイ・ブラザー(2010年公開)
★★★ 予告はちょっとサスペンス風でしたが、反戦映画でしたね。この映画は子供だけでなく、登場人物全員の心理が丁寧に描かれています。少女の機嫌を損ねるファクターを沢山盛り込んでいて上手いなと思いました。サムのアフガンの軟禁とサムの訃報の後のグレースの生活が並行して進むので、グレースたちの生活がお気楽に思えてサムに同情してしまいました。弟にすぐ魅かれすぎでしょ^^; サムは元には戻れないかもしれないですね。元の生活に戻って来てもっと孤独になる[キャスト・アウェイ]を思い出しました。
映画、言いたい放題!
2011年5月20日
「マイ・ブラザー」感想
★★★★ どこまでも濃厚で哀しく、そして美しいヒューマンドラマだった。優秀で理想的な家庭を持つ米国大尉の兄の崩壊と、いつも問題ばかりを起こす弟の再生を対比させて観せる秀逸な構成もさることながら、正反対でありながら深く信頼し合っている二人が、家族というキーワードを中心に衝突し、傷つけあいながらも再び絆を取り戻そうする人間ドラマに強く胸を打たれる。兄サム演じるトビー・マグワイアの圧倒的存在感はとにかく素晴らしい。狂気に支配され、帰還した後も自分の居場所を見出す事ができず、暴挙へと走る悲劇の様を卓越した演技力で見事に表現。
狂人ブログ 〜旅立ち〜
2010年8月2日
マイ・ブラザー
完璧で親から見ても周りから見ても光の部分の兄、何をやっても長続きせず挙句の果てが銀行強盗で服役となる影の部分の弟。それがサムがアフガニスタンから生還した時には光と影が逆転したような形になってる。その前半と後半の対比がとてもよく描かれていて良かったです。そしてサムの娘のイザベルとマギーもまた彼らと同じように光と影のような姉妹として描いている。見てて胸が張り裂けそうでした。サムが胸の中にしまいこんでしまった苦しくつらい体験をグレースに打ち明ける事で一歩前へ進んだ感じがした。また光に戻ってくれるんじゃないかと思いました。
Diarydiary!
2010年7月23日
マイ・ブラザー
アフガニスタンに派遣されたアメリカ海兵隊の心の病を真っ向勝負で描いている。主人公のトビー・マグワイアが、かなりの減量で迫真の演技をしている。戦場であれだけの経験をすればおかしくなるのは当然だ。うつ病の自分の経験と全く似ているので親近感があった。魂の抜け殻になったサムは、驚きをもって故郷に迎えられる。サムが見せる仕草は、戦場で受けた恐怖からきている。安全なはずの本国に戻ったのに、安らぎが得られない。サムはきっと復帰できると思う。それを望みたい。
とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver
2010年7月16日
マイ・ブラザー
★★★★ 国の英雄として帰還してきても自分の居場所がなくなってしまうという怖さ…。あれほど家族の元に帰りたいと願っていたのに、家族と以前のように接することができなくなってしまう怖さ…。絶対に体験した人でないとわからない痛みですね。後半、サムがずっと抑えていた感情を爆発させるシーンは本当に観ていて辛かった。そしてグレースにずっと言えなかった告白をする所では泣けてきた…。でも心の傷はずっと消えることはないけれど少しは前に進めるようにはなったのかな。トビー・マグワイアの観たことない迫真の演技には圧倒されました。
映画鑑賞☆日記・・・
2010年7月11日
マイ・ブラザー
こういう作品に出会うと、それぞれの立場を想像してしまう。全く同じ経験をしていないから限界があるとは思うけれど。もし自分がどれかの立場ならどうなんだろうと思い巡らさずにはいられない。誰1人欠けても成り立たないお話であるけれど、この長女の視点と役割と、心の動きにとても共感してしまったわたしは、共通する思いを持つ「長女」であるからだろうか。この彼女が天才的に巧いので、どのシーンにも説得力が生まれる。彼女の気持ちを、トミー@ジェイクがわかってくれたことが本当に嬉しくて、「ジェイク、好きだよ」と思ってしまう(何か違うけど)。
悠雅的生活
2010年7月10日
【マイ・ブラザー】
誰の立場になってもうんと共感できる…この三人の行動はとっても理解できます。あんな地獄を体験したら平常心を保つことは難しすぎる…。サムは平和な日常を過ごしている家族と同じ目線にはなれない。自分を抑えている様子がとってもわかる。複雑な気持ちもあって、みんなと一緒に歩き出せないトミーが切なかった。そしてグレース!解っていても悪魔のようなことを考えてしまっていたんじゃないだろうか。涙が止まらない。ラストも何かが変わるわけじゃないし、その後どうなるのかも解らない。でも、とても心に残る、とても印象的な作品でした。
日々のつぶやき
2010年6月29日
マイ・ブラザー
★★★ 戦争で傷つく若者と彼を支える家族とに関わりを取り上げているのですから、普通の描き方でも十分なところ、この映画ではさらに、兄と弟との関係、父親とその息子たちとの関係などが濃密に描かれているので、一層感動が深まるように作られています。ただ、弟と兄嫁との関係に踏み込みが足りないとか、兄の戦地での状況に一考の余地があるのでは、などと思えて、トビー・マグワイアやジェイク・ギレンホールの熱演もあって映画全体の出来栄えはまずまずだとは思いますが、今一乗り切れませんでした。
映画的・絵画的・音楽的
2010年6月22日
『マイ・ブラザー』(2009)/アメリカ
★★★★ オリジナルとはほぼ同じ目線、同じセリフで動いています。ぜひこれはオリジナルと見比べることをお勧めします。その方がそれぞれの優れた部分がよりよくわかっていい。。戦場という、何があってもおかしくない世界で、究極の選択を迫られて帰還したあとの心の傷。そしてそれを支える家族たちの苦悩。それが愛する人の身に起こったことだけに救ってあげたいと思いつつも、これ以上は踏み込めない部分もある。そこを超えて理解していきたいというグレースの愛情ですね。切々と展開されていく話には引き込まれます。
NiceOne!!
2010年6月21日
マイ・ブラザー
父親の愛情を独占し、ハイスクールのスターであり、美しいチアリーダーと結婚した兄。その兄に複雑な感情を抱いてきた弟。弟を包み込む兄の愛情。反発しつつも兄を愛している弟。ふたりの関係性がきちんと伝わってくる確かな演出。ジム・シェリダン監督は、何気ない描写を積み重ねて、家族のありようを適確に描き出していきます。この、平穏だったときの描写が確かであるがゆえに、その幸福が一気に崩れる描写に、絵空事ではない説得力が生じているのです。失われた幸福が確かに実在したことを描くのは、実はとてつもなく難しい。
キノ2
2010年6月18日
マイ・ブラザー
サムは映画の謳い文句を裏切って最後まで耐えるタフな男にしか見えない。精々美しい妻のグレースの不貞を疑い、癇癪を起すだけ。こんな程度のこと、アフガン生還でなくても普通の長期出張でもあり得る。疑う相手が弟であることを除いて。アフガニスタンの過酷な体験とは釣り合わない"変わらなさぶり"だ。家族だって、あの"秘密"を知らなくても、死んだ筈だったサムが帰還するまでに過酷な体験したことは想像がつき、ある程度は覚悟していたはずだ。その意味でこの映画は失敗作だろう。オリジナル作品からわずか5年でリメイクする価値はなかった。
佐藤秀の徒然幻視録
2010年6月9日
*マイ・ブラザー*
多分帰ってきたサムが一番辛かったのはキッチンがリフォームされていたことでしょう。キッチンって女性の聖域です。それを弟が造り変えた=妻を取られた、という図式が浮かびます。またずっと続くトラウマも辛かったに違いありません。敏感にコトを察する子供たちの行動や発言もかなり大きなウエイトを占めていて、それにも悲しくなりました。なんともいえない状況での家族は再生、兄と弟、父の関係、そして何より、戦地で闘う兵士の人たちももちろん、こうして帰りを待つ家族にも大きな大きな負担をかける戦争のひどさ、むごさ…を改めて思いました。
Cartouche
2010年6月9日
『マイ・ブラザー』
どんな戦争であれ紛争であれ、戦地に赴く兵士がいれば、そこに残される家族もいます。そして戦地に赴いた兵士が戦死すれば家族には悲しみが残り、戦地に赴いた兵士が帰還すれば家族には苦しみが残る。無事に戻ってきたからよかったよかったでは済まないのが現実。恐らくジム・シェリダン監督が言いたいことはこれではないかと思うんですよね。ラストでサムがグレースに戦地での真実を話すくだりも、この家族の戦争終結への道はここから始まる。長く険しい道かも知れないけど、ここから全てが始まる。そんな優しいメッセージを感じました。
めでぃあみっくす
2010年6月9日
マイ・ブラザー ・・・・・(´Д`|||) ドヨーン
トビー・マグワイア、ジェイク・ギレンホール、ナタリー・ポートマンが素晴らしい演技をして、その演技に引き込まれたままの105分。とくにトビー・マグワイアの演技が素晴らしい。出征前と帰還後の肉体の変化、一本の映画の撮影の間にあそこまで身体を変えるというのはたいへんなことだろう。そして目の演技、これもやはり出征前の愛情あふれ出る眼差しと、帰還後の狂気が宿ったかのような眼、すさまじい。映画を見終わった今、いまだにあの「目」が怖い…。イザベル役をしていた女の子の演技もたいへんなもの。彼女も目でいろいなことを表現していて。
労組書記長社労士のブログ
2010年6月9日
Brothers / マイ・ブラザー
兄弟はそれぞれの役者がいい演技をしているのに兄弟の関係が希薄、過小評価されたナタリー・ポートマンも兵士を夫に持つ母として強い存在感を出しているのに、陳腐な脚本のせいもあり夫婦関係がぼんやりしたまま。過去の出来事を映像化しなかった事が理由と思われますが、唯一監督が得意としている子供達のシーンは輝いていました。あっけない最後と同じトーンの映像で盛り上る場面もなく終わってしまった作品。
Akasaka high&low
2010年6月8日
マイ・ブラザー
戦争の悲惨さと家族の悲しみ…そして絆。[ある愛の風景]とテーマは同じなのだけど、本作では残された家族にスポットが当たっているような感じがします。戦死を知らされた家族の悲しみ、帰還してからのそれぞれの苦悩が分かりやすく描かれていて、どれもに感情移入してしまいます。子どもたちの戸惑いと両親の深い愛情。弟にさえもその波紋は大きく影響して、大きな絆になっていく展開が大きな感動へと導いてくれます。堰を切ったように溶けだす兄の感情が痛々しく、受け止める家族の絆の温かさに感動。オリジナルの良さを殺すことなく再現された本作も秀作。
ひばなのシネマの天地
2010年6月6日
マイ・ブラザー
★★★★ ストーリー的にはそう入り組んだものではありません。逆に言えば解りやすいストーリーだっただけに、メインの3人の演技にひたすら引き込まれ魅せられました。ちなみにイザベル役のベイリー・マディソンの好演も目が離せません。トビー・マグワイア、ガリガリに痩せた彼の風貌は、その目に宿る狂気をより際立たせていました。そしてその狂気に一番最初に気付いたのは、純粋な目で人の魂を見る子供たち。直接的に心が壊れてしまったのはサムだけれども、それは家族全体に影響していく。心と心の対話、静かであるけれどナタリーとトビーの名演技です。
LOVE Cinemas 調布
2010年6月5日
マイ・ブラザー
兄弟や家族と向き合っていく姿が非常に印象に残った。特に本来演技派のトビー・マグワイヤの、捕虜としての拷問などによる苦悩と狂気の演技があまりにもショッキングで胸に応えた。そしてなんといっても長女の演技。久しぶりに見た天才子役になっていきそうなきめの細かい感情表現や演技。これがまた余計にトビーの怖さ、ジェイクやナタリーの悲哀や苦悩をを引き立てた。本来なら胸に突き刺さるほどの重厚で濃厚で辛いテーマなのだが、なんだかさらっと意外に楽しめながら、いつの間にか衝撃や感動が心に残っているという不思議な名作になりそうだ。
ゴリラも寄り道
2010年6月5日
『マイ・ブラザー』・・・帰還兵とPTSD
戦場から帰還した兵士たちが負う心の傷、PTSDを癒すために家族の存在は本来なら何よりも必要なはず。ところが本作では家族…妻と弟にあらぬ疑いを向けてしまったことでサムの心は一気に壊れていく。この三人が実によかった。さらに加えるなら長女役の女の子。彼女の要所要所での表情や動きは完璧で、この子はこの難しい話での自分の役どころを確実に掴んでいたのだろう。重くて辛くて怖くて悲しくて…そんな思いが終始付きまとう中で、サムが妻に抱きしめられカミングアウトするラストシーンにかすかな希望を感じられたのが救いであった。
SOARのパストラーレ♪
2010年6月5日
マイ・ブラザー
凄く見応えある内容でした。3人の演技も素晴らしかったですが、娘役の子が抜群に上手かった。今にも涙が溢れだそうなのを耐えて、感情を爆発させてしまうあたりはこの映画の一番の見応えあるシーンでした。トビー・マグワイアも帰還後の目で相手を威圧するかのような表情なんかは怖くて良かったです。一度、疑い始めてしまうと、いくら妻や弟が真実を話しても信じ切れないだろうなぁと終始サム目線で観てしまいました。ラストのあの終わり方、あれ?終わり?っていう気もしないわけではないですが、個人的には好きです。後、長女のあの暴言はあかん。
だらだら無気力ブログ
2010年6月4日
マイ・ブラザー
★★★ 残酷で究極な選択をした主人公の心情は誰にも理解できないほど荒れ狂っていました。それなのに物語はどこか淡々とした印象。そう感じたのは、サムの心が壊れ、放心状態のような一面があったからかも。もう少し強弱があるほうが見やすかった。それに比べ、トミーやサムの長女の苦悩は家族愛や絆を引き立てていたように思います。結局、家族、親子、夫婦の愛がそれぞれを支えるということなのだと思いますが、サムの告白を聞いた後、グレースはどうするのか。一緒に苦しむか、励まし続けるのか..。どちらにしても、サムの苦しみは続くような気がしました。
☆試写会中毒☆
2010年5月31日
マイ・ブラザー
一人の人間など簡単に壊してしまうような狂気の世界。一方の家族は、あまりにも変わってしまったサムに戸惑うばかり。そんな中で、サムはひとつの行動を起こしました…。トビー・マグワイアの狂気の演技はもの凄い迫力でした〜。彼の演じたサムがアフガニスタンでどんな体験をしたかがあまりにもリアルに伝わってきて思わず逃げ出したくなりました。そんな体験をしても生還したサムが、どんなにか家族に会いたかったかをしみじみと感じました。この作品に答えがある訳ではありません。それでも観終った時、心に希望が残った気持ちになりました。
とりあえず、コメントです
2010年5月26日
マイ・ブラザー/ BROTHERS
★★★ 前半はかなりゆっくり淡々としていて、トビー演じるサムが戻って来るところからは徐々に惹き込まれたけど…。兄弟愛という部分では、兄弟の絆前半で深く描いていなかったせいか共感というところまでいかなかったけど、心に深い闇を抱えて帰還した夫を家族がいかに受容していくか。気が動転して暴れる兄を、なだめるように優しく抱いてあげる弟。このシーンが良かった。戦争で経験したことで受けた心のトラウマ。根底に静かに流れているのは、反戦のメッセージ。今回も特に感じたのは予告篇でいいところ見せ過ぎ!ってこと。さじ加減、難しいね。
我想一個人映画美的女人blog
2010年5月26日
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