エリザのために:作品を観た感想(3)
エリザのために
★★★★ それなりに幸せだった家族が、事件をきっかけにどんどん崩壊していく様子は、ロメオ一家が住んでいる団地が象徴するように、薄ら寒い。それを淡々と抑えた描写で続けていくので、ちょっとしんどくなりました。それでも、こうした映画こそが、上質な大人の作品といえるのでしょうね。アドリアン・ティティエニは初見の俳優ですが、ルーマニアでは有名だそう。マリア・ドラグシはドイツの若手女優のホープで母がルーマニア人のため、この映画に出演したそう。これからが楽しみな女優です。
映画好きパパの鑑賞日記
2017年3月15日
『エリザのために』 変えられないなら利用するしかないじゃないか
ルーマニアという国の汚点を描いている。カンヌ国際映画祭が好みそうな作品で、音楽は一切なく、主人公が駆け回る姿を手持ちカメラで追っていく手法はダルデンヌ兄弟のそれっぽい。ルーマニアというほとんど知らない国が対象となっている点ではほかにないものがあるとは言えるかもしれない。シンプルで悪くはないけれども、『4ヶ月、3週と2日』ほど驚きはないかも。
映画批評的妄想覚え書き/日々是口実
2017年1月29日
エリザのために
今はどうかしらないが、昔のソヴィエトの医者は公務員で薄給だときいた。ルーツは同じ共産圏ルーマニアの医師も同じなのだろう。その辺は押さえておいて観るべきだ。ぴあ初日満足度調査では低得点で下位に沈むこと確実な本作。覚悟の上観に行くことをおすすめする。
あーうぃ だにぇっと
2017年1月24日
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