ワカラナイ:作品を観た感想(2)

カネの話と鳥の声 「ワカラナイ」
和製トリュフォーこと小林政広だから"ワカラナイ"とはすなわち「大人は判ってくれない」だろう。しかしこの見捨てられた少年には怒りより優しさ、あるいはユーモラスさが漂う。手持ちカメラで淡々と映し出される日々は不思議に静かで、鳥の声だけが響き渡る。しかしある意味、ずっと自分のために映画を撮ってきてアントワーヌ・ドワネルにまで捧げてしまって、燃え尽きてなければいいが。いつか彼が、観客のために映画を撮る日は来るのだろうか。
シネマ走り書き
2010年5月16日

ワカラナイ
★★★ ナレーションは一切無く、セリフも極端に少ない、即ち観る側が必死で推測しないと本当に何も解らなくなってしまう。それにしても高校生の少年がここまで追い詰められる程、今の世の中は冷たい世の中になってしまったのか。これが東北の田舎町なところが余計ショックです。やり場の無い不条理を全面に描き出し、社会で翻弄される高校生を描き出した作品でしたが、安易に自分の命を断ったり、他人を傷つけたりしない分、それでもまだ"ワカラナイ"と言っている川井少年はましなのかなと思わずにいられませんでした。
LOVE Cinemas 調布
2009年11月25日

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