キリング・ミー・ソフトリー:作品を観た感想(1)
『キリング・ミー・ソフトリー』
アダム。彼の愛は、ただ少し激しかっただけ。ただ少し人より強すぎただけ。その肉体は激しくても、心は、心は誰より優しかったのかもしれない。その愛は限りなく一途で。けれど盲目に一途な愛は、時に人を壊す。脳を、そして感覚を。登山家のアダムは、雪山を征服するようにしか女を愛することができない男。平地しか知らない女は、ついていけない。ふたりは結局、出会うべきではなかったのかもしれない。けれど、迸る情熱を身体は決して忘れないのだろう。
シネマな時間に考察を。
2010年3月22日
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