悪人:作品を観た感想(48)
映画『悪人』もっと早く出逢いたかった、大切な人に…
彼は、「悪人」としての自分を、彼女に見せた―彼の愛憎渦巻いた、複雑な胸中が強烈なインパクトを残した作品でした。
yutake☆イヴの《映画☆一期一会》
2019年8月22日
悪人
正直う〜んって部分あったんだよねえ〜。大体妻夫木聡がさあ〜可愛い子ちゃん俳優って印象がさーわたくし的には強かった。深津ちゃんの役はマリアに繋がるようなさ、ある意味堕ちているんだけれど、透明感ってのが消えないで保持されてるっていう。そこまで魅せたのはよくやったーなんてね。妻夫木、本当に頑張ってたから、その頑張りに対して演出がちょっくら引きずられているかのように感じたのも残念だった。舌を巻いたのは樹木希林 !
映画に耽溺
2014年9月25日
【悪人】誰が悪いのか?悪人とは何を示すのか?
劇場鑑賞です。感想をおさぼりしていたのを今頃UP。劇場で見終わった後は、何かもう、どんよりして、感想書く気になれなかったのである。「悪人」とは普通、「悪事を引き起こした人」を指す。 しかし、「悪い傾向に物事を持って行ってしまう人」と考えると、この映画に出てくる人全てが「悪人」と言えなくもない。見終わって鬱々としつつも、自分を大切にしてくれる存在について、自分が大切に思っている存在について、もう一度考え直す機会をくれる、そんな作品だったと思う。 (でも、「この映画好きですか?」と聞かれたら、私は「嫌い」だと思う。それは確か)
映画@見取り八段
2011年11月7日
「悪人」
今作は「老練な演出手腕」と「フレッシュな演出手法」。この2つの、相反するテイストが共存する味わい深い逸品となっていました。しかし、殺害に至るシーン等、個人的に残念に思った作品でもあったのです。この感情はラストにおける「配慮不足」という象徴的な事象に集結されているようでした。残念に感じる場面はありましたが、李監督の大きな成長を実感し、彼のさらなる飛躍を予感 させる作品となっていたのです。
ポータブルDVDによる車内鑑賞レビュー
2011年10月16日
悪人
樹木希林さんも柄本明さんもいい演技をしていますが、妻夫木さんの目の演技が上手かったです。二つの孤独が出会って愛というものを知るが、それは遅く、やがて離れなければならないときがくる。ラストで祐一は光代の首を絞めるが、それすらも愛なんだろうね。あえてこの中で悪人は誰だと考えると、そりゃやっぱり増尾。いくら理由があっても女の子をあんなところに置き去りにするなんて最低。見方によっても「悪人」は変わります、祐一を止めた光代かもしれない、人はいろいろな形になるものです。
いやいやえん
2011年4月19日
『悪人』 映画レビュー
悪とは何?見終わった後に行き場を失った思いが胸に残る、そんな映画です。かなり重くズシンとくるので、それ相応の覚悟で鑑賞することをお勧めします。社会から捨てられようとする人たちへの眼差しがうまく表現されている。観終わってからも少しずつ感動が広がる作品というのは珍しい。こういう映画を見ると本当に映画ファンでよかったなあと思えます。秀作です。
さも観たかのような映画レビュー
2011年2月26日
映画『悪人』 | イカした演出でした。
なぜか光代に「オレは殺人犯だ」と告白する祐一。それを聞いた光代は、なぜか一緒に逃避行することにします。「恋に落ちたから」ということなんでしょうけれど、さすがにあり得ない感じがするのですけれど、どうなんでしょうね。それから、いったんは自首しようとした祐一をなぜか止める光代。この行動も理解に苦しむところです。きちんと罪を償って、そこから二人で力を合わせて再出発するなりすればいいと思うのですけれど。というわけで、個人的には微妙な映画でしたが、世間的には賞を獲りまくりです。未見の方は、ぜひ堪能しましょう!
23:30の雑記帳
2011年2月23日
「白夜行」と「悪人」とのそれぞれ二人を...
[白夜行]の雪穂と亮司は社会の中で生きているように見えるが、実態は亮司が雪穂をあのような形で支えていた。彼らは自分たちが安らかに生きていける場を必死に求め、それを実行していたのである。[悪人]の祐一と光代の二人も逃亡者であり、彼らは現実の社会から必死になって遠ざかることに意味を求めていた。祐一と光代は自分たちの行動が悪であるという意識を持っていたと思われる。それに対して[白夜行]の二人には「悪」かどうかの意識はないのではなかろうか。亮司が雪穂にとっての太陽であることだけが唯一の正しいことであったに違いない。
映画と出会う・世界が変わる
2011年2月2日
映画[ 悪人 ]あんた、大切な人はおるね!?
人間の心の闇を浮き彫りにしていく展開は、骨太なヒューマンドラマと呼ぶにふさわしい作品です。その中でも、やはり妻夫木聡演じる土木作業員の清水祐一と、出会い系サイトで知り合う深津絵里が演じた馬込光代の表情の対比が印象的。誰も自分のことなんて、わかってくれないという独りよがりで内向的な性格の祐一が、光代との出会いによって、次第に彼は人間らしい表情(顔)を取り戻していくのは、なかなかの見所です。DVDで観るに値する映画です。脚本・演出・演技の3拍子揃った作品なので何度観ても見飽きることはありません。
アロハ坊主の日がな一日
2011年1月8日
「悪人」善人ではない人
犯罪者の家族を追い回すメディア、相手に辛らつな言葉を平気で言う人、かっとなって暴力をふるう人…。それはどこにでもいる人たち。悪人というほどでもないけど、善人ではない。そして、誰しもがなり得る事でもある。逃避行だったからこそ、二人は強く結びつき、強く求め合ったのかもしれない。ラストは彼の最後のやさしさだったことは、すこーし伝わり難かったような…。確かに深津絵里の演技は繊細だったけど、妻不夫聡も素晴らしかった☆ただ、金髪に染めたイケメンの彼が、そんなにどんよりした日々を送っている人物に見えてこなかったのが残念。
ノルウェー暮らし・イン・London
2011年1月3日
悪人
殺人事件は偶然と不条理な八つ当たりと怒りから起きていますけど、最後のきっかけは"誰も信じてくれない"という想い。彼を捨てた母親は全く感じていないかも知れないですけど、彼の人生を一番傷つけたのはやはり母親なのだなあと感じました。それにしても光代には泣かされました。演じた深津絵里さんが主演女優賞を受賞したのも納得です。この切ない愛の物語の中でも、一番共感できるのが光代だったのもあって、後半、彼女が必死に祐一と過ごせる時間を得ようとする姿には胸を衝かれました。ラストの彼女の言葉に、何とも言えない切なさを感じた1本です。
とりあえず、コメントです
2010年11月27日
映画「悪人」は長崎ロケ作品
本作は長崎市内でもロケがされており、作品を見ていて、「あ、ここはあそこだ」などと考えながら見る。それはそれで楽しいが、実はそのことが映画の世界に入り込むのを妨げているとも言える。それにしても、この作品くらい長崎の町を語るときに使われる異国情緒やロマンのまちのような要素を排除しているのも珍しい。そのような長崎の使われ方、実はもっとあった方が良く、そこから新しい長崎を発見する可能性もあるわけである。
映画と出会う・世界が変わる
2010年11月12日
映画「悪人」
いい映画を見せてもらったなという感じだった。妻夫木聡の金髪や深津絵里のベッドシーンとか若干違和感を感じたのは事実だが、全体的に役者陣がいい演技をしてくれたなという感じだった。特に、祐一の祖母(樹木希林)と佳乃の父親(柄本明)の二人の演技にはジーンと来るものがあった。祐一なり佳乃を思う気持ちが伝わってくる。大切に思っている人はいるのか?ということですね。そういう気持ちが当人に伝わっていれば、行動も変わると思うのだけど。そんなに原作と違和感はなかった。原作本吉田修一「悪人」の映画化には成功した作品だと感じた。
itchy1976の日記
2010年11月5日
「悪人」 主人公二人をどのように描いたのか?
光代と祐一を見ながら、ボニーとクライドを思い出した。あの映画ではボニーとクライドとがお互いにに惹かれていき、一緒に行動するに至るプロセスは実によく判る。しかしこの映画[悪人]の場合、この二人が共に行動するに至る心情などは描かれていたであろうか?そこのところが実はあんまり明確ではなく、おそらく二人とも孤独感を癒すために何となくであったのだろうが、それはそれでもっと明確に描くべきではなかったろうか。私にはその部分が描けていないゆえ、燈台のシーンでの盛り上がりが感じられなかったのである。
映画と出会う・世界が変わる
2010年10月29日
悪人 主役は「風景」
この映画を見て真っ先に感じたのは、ドラマの背景、舞台になっている町の風景のなんと寒々しいことかということである。寒々しいだけではなく情緒がないのである。即物的な潤いのない風景ばかりが続くのである。光代が住み、働くまちには自然が残っているが、その風景は沈んでいる。そのような風景が、このようなドラマを生み出す人物を生み出すのであろうかと思わせる。その意味ではこの映画の主役は、この寒々しい風景である。
映画と出会う・世界が変わる
2010年10月28日
悪人
★★★ 光代に感情移入ができません。登場人物のどの人にも感情移入がしにくいです。どの人物の描き方も散漫で中途半端な感じ。でもキャスティングは悪くないと思いました。樹木希林さんは凄かった。樹木希林さんと松尾スズキさんのシーン、特に事務所のシーンは怖かったです。他にも良いと思うシーンは沢山あるのですが、果たしてそれがこの作品に本当に必要であったかというと疑問が湧くのです。上手い俳優さんの為のシーンという感じ。そういうシーンやエピソードが多い。好きではない作品ですが、印象に残るシーンは多いので李相日監督はやっぱり上手いと思いました。
映画、言いたい放題!
2010年10月22日
「悪人」 李相日
★★★★ 寂しく哀しく孤独な人間達のドラマ。「あなたにとって大切な人はいますか?」という映画である。初めて人を好きになったのに相手は殺人犯だった哀しさを演じた深津絵里はまさにはまり役。妻夫木君も、生きることに不器用な祐一をうまく演じていて感心した。灯台のロケ地もよかったですね。何よりもあの昔ながらの床屋さんが良かったですね。被害者の母の宮崎美子が夫の柄本明と電話で話し、店を開けて待っている。そして何も聞かずに「お帰りなさい」と夫を迎えるシーン。じーんと来ましたね。原作も映画も、よく出来ていると思います。
ヒデヨシ映画日記
2010年10月21日
「悪人」 誰かと出合いたかった、それだけなのに
★★★★ 予想を超えて良い出来の映画。「あの人は悪人やったんですよね」 光代(深津)が自分に言い聞かせるようにつぶやく言葉、その言葉の意味することが画面からまっすぐ心を射る。祐一(妻夫木)の行いは「悪」そのものだけど、彼の全人格を「悪人」と括るのは正しく言い当てていると言えるのか。自分がしたいことをやるだけでも誰かに影響を与えていることがある。誰かと出合いたかった。それだけなのに心の内を少し見せた時、何かが狂ってしまった。映画自体は終わったけれどその余韻はまだ終わらない。毎日の日々が同じ様に続いていることを感謝すべきなのかもしれないね。
soramove
2010年10月10日
《 悪人 》
★★★★ それぞれが事件をきっかけに垣間見せる様々な感情に対して、納得したり否定したり悲しくなったり…。こちらの感情を見事に揺さぶってきます。置かれた立場による諸々の違いを実感させられました。個人的には樹木希林の存在感が圧倒的です。そして何より、被害者の父親の柄本明が言っていた、「余裕があるかのように振る舞って、一生懸命な人達を馬鹿にして生きる輩が多すぎる」という趣旨の台詞。自身の心の叫びでもあったこの言葉が、とても印象に残りました。心に響く作品です。「いったい誰が本当の"悪人"なのか」…ご覧になって損はないです。
映画 - K'z films -
2010年10月7日
『悪人』 (2010)
作品として良く出来ていると思う。行きずりの二人の逃避行がメインの映画だけど、何故か主人公の祖母や被害者の父親の姿が脳裏に焼きついている。きっと映画の意図はそこら辺にあるんだろうと思う。全ての人間が主人公であって、脇役であって、という成り立ちのうえで社会が動いている以上、悪人もまた誰でもがなり得るし、見えない部分で悪事を働く者もいる。苛立たしさと諦めの…、それでもと…、作品が訴えてくる。ただ久石譲の音楽は、その路線(逃避行)で話が進んでいくだけなら納得もするけれど、映画が全く違う拡げ方をしていくのでウルサイだけだった。
よーじっくのここちいい空間
2010年10月5日
『悪人』 閉塞の海、絶望の海、希望の海―。
素晴らしい脚本と素晴らしいキャスト、そして九州の風景が織り重なって、重いテーマながら何とも味わい深い作品に仕上がってます。雨の中、傘をさしながら自転車を駆るシーンで深津が表現する清子の孤独―。白いスカイラインのステアリングを握る、祐一の絶望的なまでに悲しげな瞳―。主演ふたりの演技は素晴らしい。さらにそれを引き立てる実力派の樹木希林、柄本明の安定感ある演技は、物語に深みを与えます。とびきり光る演技をしている岡田将生、満島ひかり。いろいろな意味で、邦画の未来に希望を抱かせてくれる映画に出会えたことに、心から感謝したい。
ketchup 36oz. on the table
2010年9月27日
悪人
★★★★ 女性を殺してしまった主人公が、出会い系同で知り合った別の女性と逃避行を続ける…。この映画には、そもそも「悪人」など一人も登場しないとも言え、むしろラブ・ストーリーに力点を置いて制作されていおり、妻夫木聡と深津絵里らの好演によって素晴らしい作品に仕上がっています。ファンとして一番注目したのが、祐一に殺害される佳乃を演じる満島ひかりです。さすがにこちらにドシッとくる演技をするものだな、と感心してしまいました。
映画的・絵画的・音楽的
2010年9月25日
悪人 (2010)
★★★ 出演している役者すべてが素晴らしい演技だった。主役2人よりも印象深いのは娘、満島ひかりとその父・柄本明と母・宮崎美子。遺体確認での2人のシーンはあまりにも痛々しく胸を掴まれてしまいました。圧巻だったのは普通のおばあちゃんを演じた樹木希林、流石としか言えませんね(笑) バスに向かってお辞儀したシーンで、グワァッときてしまいました…。ちょっとした自分のエゴや欲望で悪意に変わる。これは人間すべてが持っている心の内なのかもしれません。石橋佳男(柄本)がラスト付近で言うセリフが胸に刺さります。全体的な感想はまずまず。観て損はないと思います。
肩ログ
2010年9月22日
悪人
★★★★ この作品の中では、法的には裁かれない悪人が大勢出てくる。心情的には殺された佳乃と一緒にドライブした増尾が一番嫌な野郎。だが自己中心的で尻軽な佳乃自身もある意味悪人ではないか。年寄りを集め、弱みに付け込んで騙す悪徳業者。さらにはハイエナのように群がるマスコミ。自分の寂しさを紛らわせたい欲求だけで、祐一を逃避行に誘った光代も…。これらの悪人たちの中で、祐一が一番善人に映ったのは決して私だけではないはずである。柄本明が演ずる石橋佳男が思い止まったのは、大切な人がいるからだったのである。
ケントのたそがれ劇場
2010年9月21日
悪人
★★★★ いやー深い、重い作品だったな〜。人間の奥や欲をみたって感じだったね〜。人間には表からみた感じだけじゃなく、いろんな面があって、誰が悪いって単純に決め付けれないんだよね。二人が一緒に逃げる意味ってなんなんだろうって考えてしまった…。平凡すぎる毎日に生きる意味がわからなくなっていた二人が、お互いを必要とし、愛し愛されることによって、互いが生きていく意味が、明日への希望が見えてきていたのかね〜。子供を殺された父親が、大学生に向かって言った言葉に考えさせられたね〜。その言葉は重くて、切なくてなんともいえなかったな〜。
C'est joli〜ここちいい毎日を〜
2010年9月21日
「悪人」
.★★★★★ 多様で、複雑なそれぞれの人物像を深く、緻密に構成した脚本が素晴らしい。この見事な脚本の意図を完璧に理解した出演者たちが、それぞれのベストとも言える見事な演技を見せている。主演二人も絶品だが、周りを支える樹木希林、柄本明、満島ひかり、岡田将生…全員に最優秀助演賞を差し上げたい。李相日監督は、爽快な[フラガール]から一転、重厚で骨太な人間ドラマの演出にも冴えを見せ、日本を代表する映画作家になったといえるのではないか。ラストに至るまで片時も目を離せない、見応えある本年最高の秀作である。必見!
お楽しみはココからだ
2010年9月20日
☆ 『悪人』
すぐれた映画は一見放り投げっぱなしみたいに見える、ということもある。これはすばらしいエンディングだったな、という感想が出た。李相日監督の演出と編集のテクニックに見事にやられてしまった、ということなのだろう。悲劇的で陰惨な物語だったが、見終わってすがすがしさと同時に、映画に生きる勇気を与えられたような錯覚すらおぼえる。出演している俳優ひとりひとりの熱演も忘れがたい。映画俳優としては鮮度の低いふたりだったが、それをあえて起用して、ここまでの熱度の物語を組み立てたことがすばらしい。
映画の感想文日記
2010年9月20日
「悪人」 無表情の感情
うまくいっていない人生の何かどん詰まりのような閉塞感を二人は感じています。その閉塞感を破ることはできないであろうという諦めが彼らの「無表情」に現れているのだと思います。けれど怒りや悲しみや、希望といった感情は彼らの中では表面に現れないまでも、確かにあるのです。その「無表情」の中に透けて見える感情を表現することを、祐一と光代という役は、俳優に要求しました。その難しい役柄を、妻夫木さん、深津さんのお二人は見事に演じたと思います。ラストで灯台で浮かべる二人の笑顔が、それまでの「無表情」とは異なり輝いて見える。
はらやんの映画徒然草
2010年9月19日
悪人
★★★★ いったい誰が本当の悪人なのか?もちろん殺人を犯した祐一は悪人であるけれど、それ以上に冷たく最低の人間だと感じたのは増尾。そして佳乃。二人の行動や発言、その人間性には嫌悪感を感じ続けた。主演の二人もだけど、薄っぺらい男・増尾を演じた岡田将生の演技には驚きとともに脱帽。逃避行を続ける二人。最後にとった祐一の行動はどういうことなのか…。いろんなとり方があると思う。被害者の家族、そして加害者の家族の思い…。閉鎖された思いの中で映画を見た後、かなり凹んでしまった。
voy's room
2010年9月19日
悪人
見応えあって最後までだれることなく観れました。でも暗くて重い。悪人ってタイトルはストレートなだけにいろいろと考えさせられる。立場やその時の状況によって善人にもなれば悪人にもなるし、表裏あるのが人だろうと思う。とは言え、感情の上では祐一が佳乃を殺したのは仕方なくね?って言いたい気持ちもあるけど法治国家である以上、祐一のしたことは決して許されることじゃない。人や立場によって善悪の判断があいまいになるから法律がある。それを犯したものは誰であろうと刑罰を与えないといけないと思う。それにしても樹木希林の演技は凄いなぁ。
だらだら無気力ブログ
2010年9月19日
悪人 やっぱ役者ってすごいわ〜!
悪人という定義を考えさせられる映画。たくさんの悪人のような人たちがいた。一方ではたくさんの善人のような人がいた。でもそれは映画から与えられた条件から分析したもので、映画の中で観客に見せていない部分にもし焦点を当てれば、悪人か善人かというものはまったくひっくり返るかも知れない。一人一人、登場人物の人物像の描き方は奥深かったのに、どうも深津絵里演じる馬込光代のキャラが浅くて、なんで彼女がこんな極端な行動に出てしまったのかが解せず…。やるせない映画だ、鑑賞後かなり後味は悪い。でも…見終わって思った。「原作を読まなければ!」
労組書記長社労士のブログ
2010年9月17日
映画:「悪人」♪。
増尾も佳乃も誰かと繋がっていたいっていう思いがあったんだろう。ただ‥その繋がっていたいという思いは自己満足だけの為で、相手の気持ちは慮れなかった…。だから、みんなが傷ついた。佳乃の御両親の姿に、ものすごく胸が苦しくなった。「誰かの幸せを思うだけで幸せな気持ちになれる誰かの存在がありますか?」「世間が言うように彼は悪人なのでしょうか…」祐一は光代の幸せを願い。その幸せを願った想いは叶い、祐一は救われたと思いたい☆ 増尾の友人にも佳乃の友人にも、まともな感情を持った人物の存在している事にホッとし、救われた。
☆みぃみの日々徒然日記☆
2010年9月16日
【悪人】
誰もがちょっとだけ悪人の部分がある。意識的にだったり無意識にだったり人を傷つける。この中に出てくる人はみんな誰かを傷つけ、それを見ている私の気持ちもささくれ立ってくる。祐一と光代の孤独が共鳴して二人は結ばれる。もっと出会うのが早ければ…。マスコミの人たち、正義の代表者のような顔をしてマイクを向けるけど、家の前にたむろしている時には大声で笑っている。とても印象的なシーンでした。房枝にかけられたバスの運転手さんの言葉…沁みましたねー泣けました。ラストの祐一の行為、、、そういうことなんだろうと信じています。
日々のつぶやき
2010年9月16日
悪人
★★★★ それにしても今作、ストーリーよりもキャストがかなり素晴らしく、それに助けられてる部分も大きいような気もする。妻夫木聡、孤独な殺人者という難役を見事に演じきっていたと思う。母に捨てられた痛みを吐き捨てるセリフが心に残った。やはり深津絵里の存在感が際立ってる。地味で大人しい女性、光代が祐一を求めるために思い切った行動に走る様を巧く表現してた。でも、なんと言っても樹木希林!!この人のね、普通の人間を演じさせたらホント秀逸だよね。キャスト&音楽が見事にマッチ!普通に幸せになりたかった青年と女性の悲しい物語。
映画道
2010年9月16日
悪人
★★★ 半分正当防衛じゃないけど、自分を守るため、頭に血がのぼりやすい人間だったらありえなくもないなという恐ろしさは感じた。祐一と少しでも一緒にいたいと望むその行動。二人とも寂しかっただけで、実は誰でもよくて、たまたまタイミングがあって、傷を舐め合って…みたいな風にみえてしまった。樹木希林さんは本当に最高。お婆ちゃんの気持ち、痛い程伝わって来て泣けた。祐一も、人殺しをしたことで「悪人」になってしまったけど、もともとは家族想いだし優しい気持ちを持っている子。だからラストではあんなことに…、本当の気持ちはその手の先に。
我想一個人映画美的女人blog
2010年9月15日
【悪人】 映画
この映画は単に殺人事件だけに目をむけているのではなく、現代の様々な問題を取り上げている。出合い系サイト・悪徳商法・介護問題など。それぞれに表と裏があり、それぞれに善と悪がある。そこに漂っているのは閉塞感という、将来に明かりを見出せない個々の思いがかぶさっている。妻夫木聡の演技が光ってました。そして樹木希林と柄本明、この二人の演技はすばらしかった。原作を読んでも思ったのだが…罪の重さっていったいどうなんだろうか?と、思えてならない。ラストシーン…。彼が残したメッセージとは? ちょっと涙がでてしまった。秀逸!
じゅずじの旦那
2010年9月15日
悪人
非常に最後まで考えさせられた。誰が悪人なのかと。観終わってからも心に残るドスンとした衝撃。嬉しくもあり悲しくもある。被害者家族と加害者家族とか加害者の気持ちなどを描いた映画などが増えた。もちろん加害者が道徳的にも社会的にも悪いのかもしれないが、ここでも被害者が本当にかわいそう〜とは全く思えなかった。でも多くの映画やドラマで加害者擁護の傾向があるのはおかしいのかも。この映画では犯人は「孤独」であり祐一は現代社会から選ばれた「孤独」の化身かもしれない。人間の「孤独」が何度も心にしみてウルウルくる素晴らしい映画だった。
ゴリラも寄り道
2010年9月15日
「悪人」、深津絵里の傷だらけの演技
善悪よりも、人間の弱さや醜さが主な登場人物それぞれにある。この映画を見終わると、自分がいつこういう立場になるかわからないと共感できる。楽しい映画ではないが、問題意識の確認のために見ることをお勧めする。この映画に登場する人物は、今の日本の縮図みたいだ。どこかに似た人間が我々の近くにいる。人とのつながりが薄くなっている社会では、こういうことはどこにいても起こるだろう。祐一と光代がどういう末路をたどるのか、映画を見て確認して欲しい。あまりにも悲しい現実が、今の日本で起きているのだ。
とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver
2010年9月13日
悪人
大泣きとか大感動はないけれど、出会い系サイトでしか新しい出会いのない地方の若者のリアル孤独とか閉塞感。高齢化していく町に潜む悪の芽とか…今そこにある悪が描かれている。親である事を捨てて、勝手に生きる大人とか…。そういう現実に即した人間ドラマで、なかなか見応えがあり満足でした。鑑賞後になってじわじわと、終盤の樹木希林さんが思い出され、やられました‥。何気ないショットに登場人物の背景がきっちり描かれ、心に凍みるシーンの数々。少ないセリフにちゃんと人物像が組み込まれていて、演出・脚本共に素晴しい。是非ご覧になって下さい。
to Heart
2010年9月12日
『悪人』・・・真の悪人は誰なのか
本作で描かれるのは人間が持つ善の部分と悪の部分、その境界線のあいまいさである。それは善悪両者を持ち合わせるその人の性格上の二面性にも言えるだろうし、善かれと思って(あるいは自然に、無意識に)する行為が時に紛れもない悪であったりすることにも当てはまるだろう。孤独で頑なな祐一の心の隙間を優しく埋める存在となった光代。しかし彼女との出会いは祐一にとって本当の救いとはならなかった。この不幸なカップルがお互いを思いあうがゆえのこうした善意と悪意の交錯が生み出したのは、やりきれない悲し過ぎる現実だった。
SOARのパストラーレ♪
2010年9月12日
悪人
★★★ 法律に違反していなくても、人を殺していなくても世の中に悪人はいくらでもいます。善悪は等しく人の内に存在し、善だけの人間も悪だけの人間もいはしない。そんな言葉を思い出しながら観ていました。なんとこの作品、見渡してみれば悪人だらけ。しかし普通に観ていて彼らを一概に悪人だとは到底思えません。深津絵里ばかりがフィーチャーされているけれど、それぞれが自らの役割を完璧に把握して表現し切っているからこそ、重めの物語の割には観てすんなりと解りやすい作品に仕上がっているのだと思います。役者だけでも十分観る価値ある作品でした。
LOVE Cinemas 調布
2010年9月12日
『悪人』 大切な人はおるね?
道端に止めた彼女の自転車が、雨に打たれるのを見つめる光代。特段のセリフがなくても、彼女の心情がひしひしと伝わってくる。だから彼女の行動は何も唐突ではなく、しっくりくる。祐一が降り続く雨の下、止めたクルマの中でじっとしているのも、どんなセリフよりも彼の心情を語っている。一つひとつ考え抜かれたカットと、ときどきスーッと消えていく音が祐一を、光代を、浮き彫りにする。一人クルマを走らせる冒頭から、海を行き止まりの絶望としか見られなかった祐一のセリフとは対照的なラストシーンにたどり着くまで、つくづく上手いなぁと感じた。
映画のブログ
2010年9月11日
悪人
★★★ 光代は職場の国道傍の紳士服チェーン店まで、自転車で行ける範囲内で人生を送っていた。そのために長崎県の海のそばで暮す祐一を羨ましく思う。それに対して祐一が「海のそばに住んでいるともう行き止まりのように感じてしまう」という。同じ海なのに光代には解放感、祐一には閉塞感のシンボルとして180度違っていた。この「行き止まり」と「息止まり」を駄洒落覚悟で掛けたような場所と真夜中の時間が合わさる時、あの衝動が発現する。一体、光代は「本物の愛」に出会えたと思った相手にその「本物の愛」の何たるかを悟った時、何をどう感じたのだろうか。
佐藤秀の徒然幻視録
2010年9月11日
悪人
★★★★ 未来が見えない閉塞感。希薄な人間関係。ギリギリでも慎ましく暮らす日々に舞い込む悪意と溜め息。背伸びしたい心。刹那の快楽の怖さ。などの負のオーラが満載で辛気くさい。それでも普通の日常から紡ぎ上げてゆく人間模様を,様々な「悪人」の形と,それに染まらない「善意」で彩った葛藤のドラマが見応え。自分の命に気付かせてくれるのは,自分じゃない存在。深津絵里が素晴らしい。儚げで艶っぽくて哀愁があって,母性も感じさせる女性を飾り気なしの生身の感情で伝え,たしかな印象となって胸を打つ。祐一を演じた妻夫木聡も悪くない。
Akira's VOICE
2010年9月11日
『悪人』
まるで夜明けの来ない夜を過ごしているような、一生どこにも行けないような閉塞感。監督の演出で映画はこうも変わるのかと思い知らされる秀作でした。恐らくモントリオール国際映画祭で深津絵里さんが主演女優賞を受賞したのも、彼女の演技力以上に、この映画に漂うそんな閉塞感を、この映画の象徴的な存在である主演女優で評価した結果なんでしょう。とにかくこれは間違いなく凄い映画です。…夕陽が海に沈んでも灯台の光が見えれば、閉塞感からいつかは抜け出せるはずと思えるもの。海に沈む夕陽を見る祐一と光代に灯台の光は見えたのでしょうか。
こねたみっくす
2010年9月11日
『悪人』 試写会鑑賞
★★★ 光代は祐一と出会い、やっと孤独から解放された。だからこそ手放したくなかったのはわかる。だけど本当に相手のことを思ったのなら、光代の行動は違っていたはず。優しさや人を思う気持ちは、祐一の方がずっとあったのではないだろうか。光代が必死で戻ってくる姿を見た時、彼は決めたのだろう。彼女を守り通すことを。それが、あまりにも切ない。…起きる必要のなかった殺人事件。この事件が起きてしまったのは、祐一が"悪人"だから、というよりもむしろ、近くに"悪人"がいたから、だったのではないだろうか。
映画な日々。読書な日々。
2010年9月8日
映画「悪人」@朝日ホール
これは酷い。映画は完全に加害者側に肩入れをして、加害者を美化し、被害者を悪者にする構図を作り出す倫理観が許せない。犯罪を愛にすり替え犯罪と向き合おうとしない姿勢が気に入らない。題材も非常によく、出演者の演技も皆上手い、何でこんな映画になってしまったのだろうか?光代の逃避行に焦点が絞られる訳であるが、彼女もかなりヤバイキャラ。自首しようとする加害者を引き止めたり、警察に保護されたのに加害者の元に戻ったりで、事件をドンドン悪い方向に導いた張本人なのに「愛の力がそうさせたんだ」と言う美化演出も気に入らない。
masalaの辛口映画館
2010年9月5日
悪人
★★★★ 妻夫木くんと深っちゃんの繊細な演技が泣けますなー。祐一と光代はほんっと出会うのが遅かった。もっと早く出会っていれば幸せになれたのに…。これは悲運のラブストーリー、原因が原因なもので祐一に感情移入してしまって切なかったな。現代社会の様々な問題もすべてつまったような感じで色々と考えさせられる内容でもありましたね。盛り沢山だけどつまり過ぎてはいないんです。じっくり描いているんでテンポはスローですが長さは気にならなかったかな。エンドロール中、祐一と光代の心情を思うとジーンときてしまった、、。
映画鑑賞☆日記・・・
2010年9月2日
1.
作品ページ
2.
観たい作品リスト
3.
追加
4.
近日公開
5.
公開中
6.
DVD新作近日
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8.
DVD旧作
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