遥かなる甲子園:作品を観た感想(1)
遥かなる甲子園(’90)
タイトルのように甲子園は遥か遠い世界。ラストの試合だけは9回裏まで粘って、あわやという所まで、というのが多少脚色もあるのでしょうが、彼らの積み上げたものの成果の表れで、現実的にはそういう所かもしれない。敏夫は聞こえずとも、幼い頃からの母の特訓もあって他の生徒達より話せるという少年でしたが、林泰文はそういうろう者の難しい役、てらいない素朴さにマッチ。派手に盛り上がる感動ものという訳でなく、ほろ苦さもありましたが、ある真摯な青春を切り取った心ある作品という後味でした。
Something Impressive(KYOKOV)
2011年8月6日
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