敵:作品を観た感想(2)

『敵』を下高井戸シネマで見て、
★★★敵は具体的には北の兵士みたいにも描かれるが、メタファーとも言われる。「老い」や「死」、「痴呆化」と言うのが分かりやすい恐怖としての「敵」であるが、最初に死ぬまで生きなければならない金額を逆算して計算している所を見ると、「老いながら痴呆化もしながら永遠に死なないで家の一室に存在し続ける」という自分の存在自体が「敵」という解釈も加えておきたい。クレバーな映画を作った物である。
ふじき78の死屍累々映画日記・第二章
2025年5月12日

敵・・・・・評価額1750円
観客にとっては、一人の人物の主観で描かれる物語の、どこが「虚」でどこまでが「実」なのか、これは吉田大八監督とのコンゲーム。前半部分では、ある意味理想の老後生活だなと思っていたが、全部終わってから振り返ると、なるほどかなりのブラックジョークだ。パズルを組み合わせるように、後から答え合わせを考え出すと、映画をもう一度見たくなる。もしも20代、30代の頃にこの作品を受け取ったら、普通にミステリアスで面白い寓話として観たかも知れない。しかし私のように50代になると、これはもう来たるべき未来だ。はたして自分なら、恐るべき“敵”とどう向き合うだろうか?そんなことを考えさせられた。
ノラネコの呑んで観るシネマ
2025年1月28日

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