美しい人:作品を観た感想(1)

『美しい人』
9つの人生の断片がそれぞれ10分強のワンシーン・ワンカットで綴られる。各挿話のはじまりの瞬間、最初の画の中で既に彼女自身の深い人生が濃厚な香りを漂わせる。不思議だ。我々には彼女の人生の事情についてまだ幾らの情報も得られていないはずなのに、何故だろうその瞬間にはもう彼女の一部を共有してしまうのだから。秘密は最後に明かされた。カメラ導線の先に置かれたのはひとつの尊い真実。それまでの穏やかな風景も会話も全て、その深い喪失感を導くために用意された序章だった。とにかく美しい。
シネマな時間に考察を。
2011年4月16日

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