ぼくのエリ 200歳の少女:作品を観た感想(26)

「映画【ぼくのエリ/200歳の少女】を観た / 愛は世紀を越える」
怖くて切ない、そして後味のなんとも言えない感じ、これはたまらない、もっと早くに観ておくべきだった。多面的な見方が出来る映画って、凄いよな。話しがよく練られている。個人的に面白いと思った場面は、中盤、少女が少年の部屋を訪ねる場面。
NEW WAY.NEW LIFE
2014年1月17日

ネタ元を訪ねて 第一弾 『ぼくのエリ 200歳の少女』
北欧の寒々しさと、人種的及び気候的に育まれた登場人物たちの青白い肌と抜群の相性を見せているというか、そのまんまなんですね。耽美なヴァンパイアものであることを考えると、この幽玄な風景は実に効果的な働きをしていると思います。神秘性を含んでおり、それが白や青の色彩設計とよくマッチしています。
映画部族 a tribe called movie
2012年5月29日

ぼくのエリ 200歳の少女 (2008)
★★★★★ 80年代設定のスウェーデン、ストックホルム郊外閉塞感に包まれた人影まばらな町に深々と積もる雪景色これほど情景とキャストとストーリーが合致した作品は珍しいんではないでしょうか内容は正統派ヴァンパイアものでも『小さな恋のメロディ』を思わせるほどの純愛物語 この作品、観れば観るほど味が染み出る多くは語らず、余分は極力排除(端折り過ぎで分かりづらい箇所もあり)薄味だけど旨味成分満載!なんとも心を鷲掴みされる至極の逸品です ボカシはもうしょうがないと割り切ります
肩ログ
2012年3月16日

『ぼくのエリ 200歳の少女』 ('11初鑑賞143・WOWOW)
★★★★ エリにとっては、「少年」よりも、去勢してでも「少女」になることが、生きていくために必要だったんでしょうね…。かたや、いじめられっ子のオスカー。お互いがお互いを必要とした。相手が人間でなくても少女でなくても受け入れた。まさに純愛と言ってもいいかも。本作、女性のほうが受けが良いのも頷けます。全編、静かな寒い映像。ハリウッド・リメイク作もリメイクなりの良さがあって好きですが、この深みのあるオリジナルもすごく好みです。あの二人の行く末が…すごく気になる。根底に深い哀しみが流れている、一編の詩のような作品です。
みはいる・BのB
2011年10月22日

「ぼくのエリ 200歳の少女」 赤と白の鯨幕
おそろしくも美しい、哀しくも忌まわしい、そしてどうしようもないくらいに愛しく感じられる。それが吸血鬼だ。オスカーがどこまで覚悟を決めたのか今の時点ではわからないが、その生涯は楽しいことばかりじゃないはずだ。おとぎ話が必ずしもハッピーエンドを迎えないことを、彼は遠くない将来に気付くことだろう。それでも、エリとともにいることをやめないなら、それはそれでひとつの生き方だ。ほんのちょっとだけ、彼や彼らが羨ましい。
MESCALINE DRIVE
2011年8月16日

「ぼくのエリ 200歳の少女」(LET THE RIGHT ONE IN)
★★★★ 200歳の少女エリは、オスカーにとって人生の師といってもいい。オスカーがいじめっ子に傷害を受けた際、エリは「やられたら、やり返すのよ」と指摘。オスカーは体を鍛える。また、「相手を殺してでも生き残りたい。それが生きるということ」と、社会での生存を教える。時折、連絡を取り合うモールス信号は、孤立した2人のピュアな関係を貫くためのコミュニケーション・ツールなのだ。本作は不条理で抑圧された閉塞感のある社会の中で、死んだような生き方から脱却し、解放と自由を求めていくことを強調した寓話なのである。
シネマ・ワンダーランド
2011年6月16日

ぼくのエリ 200歳の少女
★★★★★ 日光は死を招き、食べ物は受け付けず、招かれないと部屋に入ることは出来ない吸血鬼の約束事をしっかりと守り、その約束事を愛情の深さの表現に転化させた。孤独な少年オスカー。誰にも理解してもらえない孤独に共鳴したかのように、彼の前に現れるエリ。"今のまま変わらない関係"を願い、目の前に横たわるオスカーの首筋から漂う甘美な血の臭いを感じながらも、じっと耐える。共に悠久の時を過ごしたい思いも強いが、永遠に続く暗く長い苦難の道をオスカーに歩ませたくはないが故に。本作にこの美し過ぎるほどの切なさと哀しみを与えたのは、エリと共に現れた"父親"の存在が大きい。
Subterranean サブタレイニアン
2011年2月12日

ぼくのエリ 200歳の少女
★★★★ 最近のヴァンパイア映画はゾンビ化してて好みじゃないのが多かったんですが、こちらは正統派な感じで良かったです。まぁ、ちょっと少女のお食事としてはガッツキすぎではありますが…。人間とヴァンパイアの切ない恋愛物語としては[トワイライト]シリーズよりずっと良いです。子供たち、そんなに可愛くないんだけど繊細な心理描写がうまいな。エリは見た目12歳なんだけど、ふと見せる表情や雰囲気が大人に見える時があった。ああ、大人か。ラストはある意味ハッピーエンドのようなそうでないような…微妙な感じが好き。モールス信号がいきてましたねー。
映画鑑賞☆日記・・・
2011年2月9日

ぼくのエリ 200歳の少女
少年期の孤独感や疎外感、不安などをバンパイアに絡めて恋愛めいた関係にもっていくところが非常に繊細で切なくて良かった。北欧という舞台も良かった。冷たく白く静謐な感じだ。オスカーは虐めにあっていて、エリはヴァンパイア…。街での殺人事件が大きくなってしまい、やがてエリはこの町での身の危険を感じるようになる。いじめっこに立ち向かったせいで報復されてしまうのだけど、それを助けたのがやはりエリ。エリだとわかったときのオスカーの表情がよかったですね。2人の孤独が共鳴して、なんて絶望的なハッピーエンドだろうか。
いやいやえん
2011年2月6日

ぼくのエリ 200歳の少女
★★★★★ オスカーはエリがヴァンパイアであることを知り、ショックを受けても、決して友情を裏切らない。やがてエリはオスカーを目の前にして顔を紅潮させて興奮することになる。オスカーが血の契として手を傷つけ自分の血を滴らせ、エリがなめるシーンがあるが、これは純血=純潔の愛の契ということなのだろうか。これは可愛い純愛映画か、ラブコメディか、エロ映画かホラー映画か。およそ結びつきそうにないものをうまく合成したものだ。ホラーらしいどぎつい場面もあるけれど、それらは不思議な静けさの中で行われ、どぎつさを感じさせない。
佐藤秀の徒然幻視録
2011年1月8日

「ぼくのエリ 200歳の少女」 静寂と気高さ
真っ暗な何もない息も白い寒い外で、たった一人で遊ぶオスカーの心境はいかばかりのものか…。日本ではぼかしが入っていたという部分、、人間ではない私、しかも男でも女でもない自分を受け入れて…ということなのだろうか。ちなみにエリは北欧では男性名である。12歳と言えばオスカーも大きく成長を遂げる年頃。エリを愛してしまったがゆえの苦労を、これから一生背負うのか…。エリと一緒に町へやってきた老人が切ない。北欧ならではの寂しさと哀愁漂う中に、何にも汚されていない凜とした大自然の美しさが、子供たちの穢れ無き姿に重なる。
ノルウェー暮らし・イン・London
2010年12月11日

『ぼくのエリ 200歳の少女』
エリがパパと呼ぶ男。この男のことを思うと遣り切れなくてため息が出る。絶対的にエリを100%受け容れていた。最後の最期まで彼はエリの為に全てを捧げたのだ。彼にとってはそれが幸せだったのかもしれない。だとしてもあまりにも哀れだ。これほどの無償の愛があっていいものなのか。箱の中のエリと箱の外のオスカーが、モールス信号で互いに小さなキスを贈り合う。触れることは叶わない。小さな恋人たちはこの先何処へ向かうのか。オスカーの行く末の運命は、もはや不幸を免れない。あの男と同じ悲運を辿るのみ。それでも今は、彼らの庇護を願ってやまない。
シネマな時間に考察を。
2010年11月18日

ぼくのエリ 200歳の少女
★★★ 序盤は気の弱い少年のオスカーと、夜にだけ会うことの出来る不思議な少女エリの奇妙な関係がメインで描かれますが、時々ドキリとするようなショッキングな場面が出てきます。そのどれもが衝撃的であり芸術的。人とヴァンパイアの禁断の恋も実に壮絶ですね。恋人が「異形」であることをまざまざと見せつけてくる。終盤、エリがずっと血まみれでいるのも、二人の間の壁の高さを感じさせてくれます。オスカーとエリの恋は、ハッピーエンドを迎えるのでしょうか。老人とエリの関係って…、いろんな意味で怖い物語でした。
5125年映画の旅
2010年11月16日

「ぼくのエリ 200歳の少女 」 北欧発のヴァンパイア映画は…
★★★★ 孤独な二つの魂は惹かれ合い、秘密を共有し、かつてなかった暖かな感情をお互いに持ち合うことになる。この物語は幻想的で、ともすると全部がオスカーの妄想と希望が生み出したもののように思える。そして再びオスカーがいじめっ子達に襲われた時、恐ろしい事件が起こる。そのことで二人は共に生きることを確認するが、年をとらないヴァンパイアと人間では僅かの間に様々な問題が出てくるんだろう。ただそんな未来よりも淋しかった日常の変化こそがオスカーが熱望していたものだから、これはこれでいいのだろう。
soramove
2010年11月14日

ぼくのエリ 200歳の少女
まちがいなく傑作です。エリと共に生きるには、なまじな思いでは足りず、すべてを差し出す覚悟が必要だということ。吸血鬼の側かたしたら、それだけの献身を捧げてくれる協力者、ということになります。心を許すのは、そこまで堕ちてくれる者だけ。オスカーにできることは、共に滅びるか、そこから逃げ出すしかない。プールでのシーンは、残虐極まりないものではあるのだけれど、慎みのあるクレバーな演出の力によって、ありえないほど美しいシーンに仕上がってもいます。独特のカメラワークは、まさにこの瞬間に、最高の効果をあげて結実しているように思われます。
キノ2
2010年9月28日

ぼくのエリ 200歳の少女
オスカーのエリへの気持ちが純粋で美しく、でもそれは破滅へと向かう哀しい恋だと思うと不憫でならない。エリと一緒に引っ越してきた父親らしき男性もかつて少年時代にエリに恋してエリと一緒に生きて行こうとしたんだろうと思う。オスカーもいずれこれに近い最期を迎えるんだろうと思うと儚くも哀しい気持ちになる。後、なんというかこの映画の空気感が好き。北欧の雪に閉ざされた暗い夜がこのストーリーにしっくり来てる。いじめっ子達がエリによって虐殺されるシーンは演出としては好き。ショッキングな映像やったけど、個人的にはアリやな。
だらだら無気力ブログ
2010年9月22日

ぼくのエリ 200歳の少女
こんなにも孤独なヴァンパイア映画があっただろうか。これほど鮮烈なものはなかったと思います。ヴァンパイアであるが故に孤独を強いられる少女エリ。普通の生活をしているのに孤独を余儀なくさせられている少年オスカー。彼とってエリとの出会いは希望の光にも見えたのではないでしょうか…。純粋な2人の絆がかわいらしくて、切なくてそして残酷で…。ファンタジー色も無く、ホラーと言うには淡々としていて‥。この作品の雰囲気も映像もすべて気に入ってしまいました。エリの着替えのシーン、作品の方向を変えてしまうような修正はいただけませんね。
ひばなのシネマの天地
2010年9月14日

ぼくのエリ 200歳の少女
シンとして静か。冷え冷えとして美しいフォトジェニックな画面。でも、血が滴り、アレコレ飛び散ります。惨いシーンもありながら、なぜかヴァンパイアとして生きていかねばならなくなったエリの孤独と、愛と別離― そんな彼女を理解し恋する男の殉愛。そんな彼女に勇気を貰い、惹かれながらも人を殺さずに生きられないヴァンパイアに距離をおこうと悩むオスカーの心理…。孤独と理解と、生きるという事。ツッコミどころもあるけれど、音の使い方、画面の明暗の切り替えが素晴らしく、まだ幼い二人を襲う生々しさと痛々しさが際立って見えました。
to Heart
2010年8月26日

『ぼくのエリ 200歳の少女』 カメラの秘密
オスカーの孤独と孤立を際立たせるため、カメラは多くのものをあえて写さない。多くのものが、オスカーの視界にあるだけで彼を苦しめる。そんな中で顔がはっきり映る女性はエリ。オスカーはエリと一緒にいるしかないのだ。たとえエリが女の子じゃなくても。人間じゃなくても。エリの伝言を見て、オスカーははじめて抵抗することを知る。そのときを境に、母親の顔も女性教師の顔もオスカーは見られるようになる。母親の怒る顔や頬笑む顔をカメラは捉える。しかし所詮、エリが与えてくれた勇気でしかない。エリがいなければ持続できない。
映画のブログ
2010年8月12日

《 ぼくのエリ 200歳の少女 》
★★★★ 全体を通して触れる情景や趣きは、何とも言えない不思議なものがありました。ホラー映画でありながら、あからさまに恋模様を描いているからなのか、キャストがバッチリだからなのか…美しい雪景色とカラフルな色使いも合わさって、とても幻想的な作品。ただし原作小説「モールス」では描かれている、繊細であり不快でもあるいくつかの表現が本作ではカットされている模様。個人的には当然描かれるべしと思うモノでしたが、楽しめたので良し。是非、作品の雰囲気を作り上げている主役二人の演技と、そこから読み解ける淡い想いをご覧になってください。
映画 - K'z films -
2010年7月28日

ぼくのエリ 200歳の少女
★★★★ エリがオスカーにいじめっ子に対する反撃を促したのは "庇護者たる彼には精神的にも肉体的にも強くあってもらわねばならない" そんな意味も込められていたのでは。これがヴァンパイアたる彼女の恋愛の形、そんな風に思えました。純粋な恋愛感情からスタートしたオスカーの気持ちは、彼女がヴァンパイアであることを知ってからも変わることなく、自分の孤独と彼女の孤独を重ね合わせて行くかのよう。オスカーが歳を重ねた時、また同じ歴史が繰り返されるのだろうことは解ります。しかし今は愛し合う2人としてその時間を大切にして欲しいと思わずにいられません。
LOVE Cinemas 調布
2010年7月17日

ぼくのエリ 200歳の少女
★★★★★ 惨劇続きなんですが、言葉にできないみずみずしさが端々に漂い、初恋物語としても今まで観た中でダントツ! 金髪で真っ白い肌のオスカー、無垢であどけなさの残る顔が印象的。エキゾチックな黒い瞳のエリはどこか悲しげで、二人ともピッタリのキャスティング。言動・表情・しぐさから二人の孤独と、不器用さがわかります。オスカーはエリがバンパイアだとわかっても、恐れるどころかその狂暴性に更に魅せられていったような気がします。そしてエリの謎…。美しく、悲しく、残酷、思春期独特の危ういほどの大胆さに惹きつけられた作品。
☆試写会中毒☆
2010年7月11日

ぼくのエリ 200歳の少女
一筋縄では行かない恋でした。見かけは12歳の少女だったエリが実はヴァンパイアだということを、オスカーは少しずつ理解し始めます。そして、オスカーがエリを受け入れた時、彼らの運命を変える事件が…。それにしても音も景色も静かな作品でした。そんな静けさの中で繰り広げられる凶行とヴァンパイアの辿る運命の哀しさにはぞっとさせられました。それは少年と少女があどけなく見えるだけにより怖かったです。モールス信号で繋がっている二人の姿を観ながら、この先、どんな運命を辿るのだろうなあとしみじみ考えてしまった1本です。
とりあえず、コメントです
2010年7月10日

ヴァンパイア版 小さな恋のメロディ?!  ぼくのエリ 200歳の少女
ここに1本の注目すべきヴァンパイア映画がある。しかもスウェーデン製^^ これがとっても素敵なので、ホラー映画と言っていいかどうか微妙だが、あえてホラー嫌いの人にお薦めしたい。"正しき者を迎え入れたまえ" 原題はそんなニュアンスだろうか。人間とヴァンパイアの恋の物語。だがこの映画では12才の少年と"永遠に"12才の少女が主役となる。語弊を承知で言うなら、ヴァンパイア版 [小さな恋のメロディ] これには、しびれた! 干からびたこの世界を、真っ赤に染めてくれる新世代ブラッディローズ! 邦題は微妙。
シネマ走り書き
2010年7月10日

ぼくのエリ 200歳の少女 /LAT DEN RATTE KOMMA IN
★★★★ こういう今までになかった感じがする作品、大好き。静かに迫り来るような恐怖の描写が素晴らしい!オープニングすぐの静かな雪の夜、現れた男が突然とる行動。残酷ながらもビジュアル的に美しいカット。恋を知ったばかりの少年とヴァンパイアの少女というのがこれまでにない新鮮さを持って惹き付けられてしまう!ホラー×淡いラブストーリー。二人の距離と心情をじっくりと静かに描きながら、血に飢えると突然豹変するエリの姿が怖い。恐さと少年の恋の微妙なバランスが素晴らしく、独特な雰囲気が魅力の作品!ホラー苦手な人にも是非観て欲しい珠玉の作品☆
我想一個人映画美的女人blog
2010年7月8日

『ぼくのエリ 200歳の少女』お薦め映画
★★★★★ いくら血まみれの殺人シーンがあっても、ホラーとは呼びたくないメルヘンの世界に心を奪われる。子どもが主人公の映画として心に残る名作となるだろう。
名機ALPS(アルプス)MDプリンタ
2010年6月15日


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